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コラム / 海外ボクシングコラムVol.07

世界プロボクシングの「主要4団体」の歴史を紐解く

WBCと聞いて世間の多くの人は何を連想するのだろうか。野球? たしかに現在、ワールド・ベースボール・クラシックの認知度は高いものがある。

しかし、ボクシングファンは世界ボクシング評議会を指して、こう反発するはずだ。「こっちの方が比べものにならないほど歴史は古い! ボクシングが元祖だ」と。

ところで、そもそもボクシングの世界戦の際に見かける、このWBAやWBC、さらにはIBF、WBOとは何なのだろうか。
これらはいずれも統括団体の略称で、正式団体名は以下のとおり。WBA:World Boxing Association=世界ボクシング協会、WBC:World Boxing Council=世界ボクシング評議会、IBF:International Boxing Federation=国際ボクシング連盟、WBO:World Boxing Organization=世界ボクシング機構。

ほかにもアルファベットを並べ替えたようなマイナー団体はいくつかあるが、世界的認知度の高いものは上記4団体に限定される。

このなかで最も古いのはWBAで、1920年代に前身の全米ボクシング協会(NBA)が設立されている。62年にWBAと発展的改称を遂げ現在に至る。日本ではフライ級の大場政夫、V13王者・具志堅用高らがWBAの王座に君臨した。

WBCはもともとはWBAの一諮問機関で、中南米や欧州を管轄していたが63年に独立。当初はWBAと足並みを揃えていたが、徐々に独自の世界王者を認定するに至った。日本は70年代に入ってからWBCを認可し、ガッツ石松、浜田剛史、辰吉丈一郎らが王座を獲得している。現在、4団体のなかではWBCが最大勢力を誇る。

IBFは米国を中心に83年、WBOはカリブの国々を中心に88年、いずれもWBAから分裂するかたちで独立した。日本未認可のこの後発2団体、特にWBOは勢力の拡大に苦労したが、90年代にオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)やナジーム・ハメド(イギリス)らを擁して認知度を上げることに成功した。

ちなみに今年4月、WBC世界バンタム級V10王者だった長谷川穂積を4回TKOに下したフェルナンド・モンティエル(メキシコ)は、このWBOでフライ級、S・フライ級、バンタム級の3階級制覇を成し遂げている。王者同士の統一戦は各団体の名誉と威信をかけた戦いでもあるのだ。

「どの団体のチャンピオンが一番強いのか」という素朴な疑問を投げかけられることが多いが、これに関しては「正答はない」というしかない。統一戦があればベストだが、まずは自分の目でチェックすることをオススメしたい。この歴史あるボクシングというスポーツは、見れば見るほど、知れば知るほど面白い競技だから。


Written by ボクシングライター原功

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