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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ホルヘ・ソリス
JORGE SOLIS
(WBA世界S・フェザー級暫定王者)

打つのはほとんどロングのパンチ
コツコツ当てるぎこちないボクサー型


2011年ボクシング・ビート
3月号掲載

2010年2月、リカル・ラモス(コロンビア)に判定勝ちしてWBA世界S・フェザー級暫定王座獲得。2度防衛して正規王者内山高志との統一戦が期待されたが、これを回避して3月1階級下のフェザー級でWBAのスーパー王者ユリキリオス・ガンボア(キューバ)に挑戦する。メキシコ・グアダラハラ出身、31歳。40勝29KO2敗2分。


この選手は、下がりながらでも攻撃するアウトボクサー型です。


アウトボクサーというと、イコール「うまい選手」をイメージしますが、ソリスのボクシング自体にはぎこちなさがある。基本はあるんですが、スムーズに流れないボクシング。このぎこちなさは、例えて言えば、一定のスピードでデコボコ道をガタガタと走行する車のようです。テンポが違うから、相手はやりにくいんですね。アップライト・スタイルで、相手のパンチはほとんどスウェーバックでよけようとする。打たれるのを極度に嫌がる選手でもあります。体ごとぶつかって打ち合うことはしないし、顔をのけぞらせて打っていますから。打たれ強いかどうかは、まだ証明されていません。


腰や肩に力を入れて打つのではなく、腕の力だけで打つところがあります。体重は常に真ん中もしくは後ろに置いて、体は前にこないけれど、手だけが伸びてくる。


打つのはほとんどがロングのパンチですね。ジャブから入って、右ストレート、左フック、左アッパーと、全部がロングなんです。万一相手に入られた場合、右アッパーをショートで打ちますが、これもぎこちない打ち方です。体いっぱい使って打つのではなく、腕の力だけで押し込むようにして打つのですが、コツン、コツンとしっかり当てている。これが強いパンチに徹しようとすると、やりにくさは消えるでしょうが。これだけ長くやっているので、ある意味ではボクシングは完成されているといっていいでしょうね。


40勝29KOと、かなりKO率が高いのですが、見た目にも切れるパンチとか、ドスン・パンチというのではない。迫力があってということでもない。でも、打たれたほうは、硬い、痛いと感じるパンチです。一発というよりは、確実にコツン、コツンとクリーンヒットしますから、相手も効いてしまうんですね。


1発1発角度を決めて打つところはメキシカンらしいですが、流れるようなスピードのボクシングではない。ボディー打ちも見せます。


仮に内山と対戦した場合を考えると、技術戦になって、内山が攻めに行くと、ソリスの体をのけぞらせながら打つパンチがよく伸びる。打ち気になった時も、体が立ったまま、腕の力だけで押し込むようにして打つ。判定まで行った場合は、ポイントでどうなるか、勝負は試合地によっては微妙かもしれません。


迫力の面では欠けるところがありますが、体いっぱい使う打ち方ではないからヒットもしやすい。これが一番の武器といえるのか、「やりにくさ」は相手からすると相当なものがあります。


マニー・パッキアオに負けた(07年、8回KO)のは仕方ありませんね。下がりながら、パッキアオの踏み込みを1発目は外せても、さらに踏み込んで打たれると、よけ切れないんですね。1回目は外すんですが、踏み込みの鋭い相手が連続して攻めてきた場合、今のよけ方ではよけ切れないところがあるんです。


今度のガンボア戦が、この選手にとって最大の勝負でしょうね。フアン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)のように馬力型の相手だとまだ対処しやすいのですが、ガンボアもやはり踏み込みの鋭い選手ですから、1発目外されても、2、3、4と立て続けに連打してくる。ガンボアは、攻めていく時相手に合わせることはしない。射程距離はガンボアの距離のほうが長く、ソリスのジャブが届かない距離からでも踏み込んでいきます。


ガンボア有利の予想は動きませんが、ソリスにも可能性がないわけではない。勝負のカギになるのは、入ってきた瞬間と後の対応です。ガンボアのパンチを1発はよけても、2発、3発と連続でこられると、そこでソリスがかわして打てるかどうかですね。


ボクシング・ビート2011年3月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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