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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

エリオ・ロハス
ELIO ROJAS
(WBC世界フェザー級休養王者)

足を止めて打ち合う危険は冒さない
「粟生に勝った技巧派」


2011年ボクシング・ビート
2月号掲載

一昨年7月、東京で粟生隆寛に12回判定勝ちしWBC世界フェザー級王座獲得。100戦を超す豊富なアマ歴を誇り、01年の世界選手権銅メダリスト。04年3月プロ転向後、22勝13KO1敗(ガマリエル・ディアスに1-2判定負け)。昨年2月グティ・エスパダスの挑戦を撃退後は拳のケガで長期療養を余儀なくされ休養王者扱いとなる。ドミニカ共和国出身、28歳。


アマチュアの元トップ選手らしいところがあり、当てる巧さ、タイミングのよさ。そして足が早い。粟生に勝った時のロハスはまさにそういう選手でした。


当てる巧さというのは、ポイントを取る巧さともいえるでしょう。打ち合いの場合も、打って強いというよりは、当てて動く、当てて動くという戦法ですね。すでに完成されている選手で、今は休養チャンピオンですが、これから何をすればということは注文としてあるにせよ、すでに固まっているボクシングが変わるのは難しい。


そういうと、もっと強くなれないのかということになりますが、このロハスは強いというよりも、巧い選手です。打ち合いを好む選手ではなく、実際打ち合って強いというところは見えない。


いま当てるのが巧いといいましたが、ストレートにしろフックにしろ結構ロングのパンチを打つんです。切れのあるいいパンチを打つ。ただ昔から当てるというイメージが強く、パワフルに打ち込むということはしないし、やらない。


ごく近い試合というと、粟生戦でしょうけど、粟生は高校生から入ってきて、その後体を鍛えてたくましくなってきた。その粟生に対して、打ち合いを最後までやらずに勝ったという印象があります。


粟生も巧い選手ですが、最近はいざ勝負になると、どっちが強いか、打ち合って勝とうじゃないかという積極的なところが出てきていますが、ロハスにはそういうところがなく、アマチュアのやり方の延長戦上で長いラウンドを戦っていくという感じですね。


スタイルはボクサー型。そして、いいところと注文をつけたいところは、紙一重です。足を止めないというのが特徴的で、相手が打ってきたら、下がりながらでも打つと。これがいいところでもある。普通は下がるだけになってしまいますが、下がりながらでも打つと。


といって、では見せ場はとなった場合、足を止めて打ち合うようなリスクは冒さない。相手がグロッキーだったら別ですが、五分の状態でのやり方はしない。粟生も打ち合いたいのに、ロハスがずっと打ち合いを避けて、下がりながら手を出していたんですね。


前回取り上げたリゴンドウと同じことがいえます。スタイルは違いますが、両方ともアマでのトップだった。プロでもトップとなった場合、打たさずに当てるので、自分が納得する分にはそれでいいかもしれないけれど、お客さんあってのプロボクシングですから、お客さんも納得させないと。だから、10年前のアマ時代は長所だったことが、今チャンピオンの立場では、注文に変わるかもしれない。


エスパダス・ジュニア戦はずいぶんポイントが離れましたが、こういう相手は読めるので、危険を冒さずに当てて勝てた。では打ち合ったらどうかという点では、分からないところがありますね。


このクラスは、ガンボアがいるし、ロペスがいる。ロハスはこういう選手とぶつかった時には厳しいでしょうね。ガンボアも五輪で金メダルを獲った選手ですが、プロでは一つ一つ克服して、今ではこの階級で一番強いのではというところまで育っています。


だからロハスも、ガンボアのように自分の納得するボクシングが、客の納得するボクシングになればいいわけですよ。自分で意識して変えようとしなかったら、変わらないですね。もし正規王者の長谷川と統一戦をやったら、長谷川はチャンピオンになった当時は、スピードとタイミングの選手だったのが、今は攻撃もできるということになったので、ボクシングはロハスよりも幅が広い。長谷川からすると自分のボクシングを生かせる相手です。


ボクシング・ビート2011年2月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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