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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ギジェルモ・リゴンドウ
GUILLERMO RIGONDEAUX
(WBA世界S・バンタム級暫定王者)

猫がネズミを追うような摺り足
先を読む頭脳的ボクサー


2011年ボクシング・ビート
1月号掲載

キューバ出身、30歳。アマで400戦近く戦い、2000年シドニー、04年アテネと五輪で2度金メダルを獲得した名選手(バンタム級)。09年5月米国に亡命してプロ転向。7戦目の10年11月リカルド・コルドバに2-1判定で勝ちWBA世界S・バンタム級暫定王座獲得。7勝5KO。


暫定とはいえ7戦目で世界チャンピオンになったのは驚異的ですよ。アミール・カーンみたいに、いまからこっちを勉強してここを延ばそう、向こうを補って直そうということではない。ほとんど完成された状態でプロに転向した選手です。


身長が164センチ。カラダは大きくない、ボクシング自体は、摺り足というか、猫がゆっくりネズミを追い詰めていくようなスタイル。


同じキューバでもガンボアはどんどん動いて、離れたところから踏み込んで打つというやり方しますが、この選手は自分の射程距離までジワリジワリ摺り足で追いかけて行って、サッと打つ。しかもそのパンチにスピードがある。


サウスポーのボクサー・ファイターになりますかね。きれいなボクシングです。攻める時のきれいさですね。パンチは一発これだけというのではなく、右も左もいいのを打ちます。それと追い方、全体的なバランスがいい。サッと入る、サッと離れる、そして先を読むという頭脳的なボクシングを、大振りしないで、速いパンチで対応すると。


体は小さいけれど、仕留め方のうまい選手、攻めることもできるし、離れて戦うこともできる。幅があります。離れて戦うということは、完全なアウトボクシング、アマチュアスタイルのやり方ですね。それが攻めにいくと、猫がネズミを追うような摺り足で迫る。元チャンピオンのコルドバが、ずいぶんとプレッシャーに押されているところがあった。そして、自分の打っていくところをコルドバが対抗して左を返そうとするけれど、その返したパンチに対して、よけてすぐまた打つわけです。プレッシャーかけて最初に打ちに行くのですが、これを外された後のことまで考えて戦っている選手です。


コルドバも捕まえにくい選手ですが、動く相手に対し、踏み込んで左をボディーに打ってダウンを奪った点は評価できる。動くところを先を読んで打つというのは、大した能力ですよ。


キューバの選手らしいところもあって、実はガンボアと似たところもあるんですね。キューバのアマチュア選手というのは、プロ選手がやるような試合をする。どんどん攻めに行き、当てるだけのボクシングとは違う。リゴンドウも攻撃スタイルで戦っている時にはいい。


ただ、ダウンをとった後、KOするのかと思ったら、逆に軽いダウンをとられて、そこから一気にアウトボクシングに切り替えた。逃げ切り態勢ですね、ただ、この時のリゴンドウは足は速いけれどこわくない。こういうボクシングをしたら、アメリカで人気は出ない。


判定が2-1というのは、見方によると危ない。前半の貯金をほとんど持っていかれたところがありますからね。それもそのはずで、完全に打たさないだけのボクシングに切り替えたんですね。足を使って打たさない、相手のコルドバのほうがその足のスピードに追いつけなかった。ジャッジがどう見たかですけど、打たしていないことは確かですが、でも打っていないので、これが10-9となるのには無理がある。コルドバ陣営からすると、逃げっぱなしと思うでしょうね。


アマで400戦近くやっても衰えを感じさせないのは、トレーニングもそうでしょうが、俊敏さで打たせていないんでしょうね。ただ、やっぱり、苦しい試合はあまりしていないと思うんです。アマチュアでは3ラウンドですから持ちますが、状況で長いラウンドに入った場合に、どれだけのボクシングができるかは、やってみなければ分からない。


今が一番強いんでしょうね。今後持っているいいものを最大限に生かすにはどうしたらいいか。いいものというのは、攻撃スタイルのものが多いので危険もあるわけです。でも、そこをあえてやらないと、そのよさは生きないでしょうね。今はプロの王者でアマではないから、考え方を変えることが大事ですね。


ボクシング・ビート2011年1月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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