25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

※My番組登録はこちらから

ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ウィルフレド・バスケス・ジュニア
WILFREDO VAZQUEZ JR.
(WBO世界J・フェザー級王者)

3階級制覇の父親よりも攻撃的
経験積んで父の域に達するか


2010年ボクシング・ビート
9月号掲載

今年2月、マービン・ソンソナに4回KO勝ちでWBO世界J・フェザー級王座獲得。5月に1位挑戦者ソルト・ベダクを10回TKOに撃退し初防衛。プエルトリコ・バヤモン生まれの26歳。父ウィルフレド・シニアは3階級を制覇した名王者。日本では六車、横田、葛西、渡辺雄二の挑戦を撃退した。ジュニアが生活のため父の指導でボクシングを始めたのは21歳の時。22歳でプロ・デビューし、WBO、WBAの地域タイトル獲得。19勝16KO1分。


この選手、チャンピオンになる前も見ていますけど、現在と比較すれば、強くなっていることは事実ですね。以前はちょっと打たれたら……という心配もあった。最近は力もついてきて、安定感が若干出てきた。


タイプは右のボクサー・ファイターになりますか。さほど背は高くないし体も大きくはない。親父もボクサー・ファイター、ないしボクサー気味のところがあった。息子は親父より攻撃的なところがありますが、一発の威力は親父の方がありました。


では親父とボクシングが似ているかというと、そう似ているという感じもしない。親父の場合は、ゆっくりとしたリズムの中で、ダウンとる瞬間のパンチが、本当に速かった。あれだけ著しくスピードを変えられると、野球のチェンジアップと同じで、相手は読めないというのがあった。親父はキャリアもあった分いろいろ対応ができたというのがある。息子は相手に対応するというより自分で攻めていく選手ですからね。


やはり父親とはまだ経験が違うというところがありますね。最初から元気よく打っていく感じで、リズムは親父と似ているのでもない。KOは多いのですが、親父みたいに狙いすましたパンチをタイミングよくカウンターするのではない。たまたま攻めていって、相手が打ち返すところを打ち合ってカウンターになるということはありますけどね。


親父の合わせるタイミングは抜群でしたが、息子はドンドン数を打ち、スピードつけながら、速いのを打つというパターンです。数多く打つ分、結構いろんなパンチを出しますね。親父だったら右のクロスカウンターというように、この一発が当たれば・・・・・・というのがありましたが、息子はそれとちょっと違うところがある。ま、得意なパンチといえば、左フックをしっかり振りますね。


最初からピッチあげていくから、後半スタミナ切れするところがありますが、インターバルの後でまた回復するところもある。今後スタミナをつけるという課題はあるわけですけど、スタミナは鍛えればつきますからね。それプラス、親父の域に達していないというのも、まだ25ですから、伸びる期待はあります。


チャベス・ジュニアが体型は違うものの、親父に似たボクシングをしようとする傾向がありますが、やはり親を見て育っているから、自然とそうなる。子供はモノ真似から入りますからね。バスケスの場合、親父の抜群のタイミングというのは、物マネもけっこう難しいところがありますが、親父の血を引いているので、そういう教えにくいタイミングの勘をつかむかもしれない。親父の右クロスカウンターとか取り入れると、またボクシングの幅が広くなるでしょうね。


マイク・タイソンをデビュー当時から見ていくと、1ラウンドからすぐ打って行ったんですね。それが、段々無駄なパンチを打たずに攻めるようになった。要するになんでもかんでも、ヨーイ、ドンで行けば良いというものではない。バスケスにはそういうところがまだちょっとあるので、親父の無駄打ちをしないボクシングが身につけば、無駄なスタミナを使うこともないですね。


そんなに駆け引きする選手ではなく、手数とスピードでドンドン押し切ろうとしていますけど、それが空回りする時とか、止められた場合どうするか。そこでスタミナ切らしたら一番厄介ですからね。親父の場合は、キャリアもあるしいろんな選手と対戦しているから、この選手とはこうする、この状況に陥った場合はこうすると、すぐ切り替えができた。親父にどこまで近づいていけるかが、今後の目標の一つになるでしょうね。



ボクシング・ビート2010年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
新着記事

バックナンバー
2017を閉じる▲

バックナンバー
2016を開く▼

バックナンバー
2015を開く▼

バックナンバー
2014を開く▼

バックナンバー
2013を開く▼

バックナンバー
2012を開く▼

バックナンバー
2011を開く▼

バックナンバー
2010を開く▼

バックナンバー
2009を開く▼

RING JAPAN
日本ボクシングコミッション
TEIKEN.com
NAOPIX Fight Gallery by Naoki Fukuda
マイ番組登録をしよう!
ご加入はこちら
マイ番組登録をしよう!