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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ウンベルト・ソト
HUMBERTO SOTO
(WBC世界ライト級王者)

アウトボクシングもできる攻撃型
3階級制したライト級戦国時代の雄


2010年ボクシング・ビート
8月号掲載

ウンベルト・ソト

今年3月デビット・ディアスに判定勝ちし、バレロの返上で空位となっていたWBC世界ライト級王座獲得。これでフェザー(暫定)、S・フェザーに続き3階級世界制覇達成となった。メキシコ・ロスモチス出身、30歳。62戦52勝32KO7敗2分。


右のボクサー・ファイター、ややアップスタイルの上体で、アウトボクシングもできる攻撃型の選手といっていいでしょう。


パンチは一発というよりも、連打型で、従って手数は多い。戦績の数字よりもパンチはある。逆に言えば、これほど攻撃するのに、この程度のKO率かという声があるかもしれない。パンチは多彩で、出し方はオーソドックスなところがある。メキシカンらしく、ボディーもよく打つし、顔面も打つ。相手の左ジャブに対して、右クロスを相手の帰り際に打ち込むということもよくやる。決まった攻撃パターンというものはさほどなくて、ごくオーソドックスに攻めにいくという選手ですね。


フェザー、S・フェザー、ライトと、3階級制覇をしたことは評価していい。ただ、体重を上げてきて、ボクシングが変わったかといえば、そうは感じられない、スタイルは一緒です。7敗していますが、ある意味「戦うチャンピオン」と言っていいかもしれません。その勝ちはどういう勝ち方だったかというと、この攻撃は誰にも止められない――というものでもないですね。いろいろな選手と対戦しても、相手にとってはやりにくいということはあまりないでしょう。噛みあうということですね。中量級ですから、将来日本選手が対戦する可能性もあります。勝ち負けは別にして、手の届かないという選手ではない。強いことは強いけれども、どう転んでも勝つパターンが見あたらないという選手とは違う。


ソトがこの階級で安定しているかといえば、下から階級を上げてきたので、攻撃してパワーが通じない場合も出てくるであろうと。これまで、勝った試合の中でも、打ち合っているところで危ないシーンが何度かありましたが、そこを潜り抜けてきて勝ってきているんですね。いいパンチを打たれて効いたこともありました。あれだったら、効いてもしようがないという打たれ方する時がある。なぜそうなるかというと、攻撃しているから、逆に相手のパンチがカウンターになる危険もあるんですね。


精神的には、強気のところがありますが、それでいて、キャリアがあるから見極めもするんですね。結構打ち合うわけですけど、分が悪くなった場合、一気にアウトボクシングに切り替えることもすると。これは、逃げるということではなくて、相手の攻撃にアウトボクシングで対処するというやり方ですね。


ガマリエル・ディアス(11回TKO勝ち)はいい内容でした。ロレンソに4回失格負け(WBC・S・フェザー級暫定王座決定戦)は、ちょっとソトには可哀想なところがありましたね。攻撃して相手が倒れたところに、後一発出てしまったというソトにも不運な反則打で、勝ったロレンソも結局チャンピオンと認定されなかったんじゃないですか。


このソトが一番強かったのは、フェザー級時代でしょうね。5年ほど前になりますか。そして、年齢を重ねて体重もあがってきたと。ボクシングそのものは変わっていませんが、ライト級では、パワーで押し切れないところが出てきていますね。同じボクシングをしても、相手が返してくる。だから、自分のほうからアウトボクシングに切り替えなければならなくなったというのもある。


現在はキャリアもあるし、そして相手によってそれなりの対処もする。しかし、戦うチャンピオンではあるけれど、相手にもう少しパンチがあったらとか、危険な場面も想定されますね。


今のライト級はカツィディスもいるし、戦国時代突入といっていいと思います。絶対的にナンバーワンになる選手は見あたらない。例えば統一戦をやったとしても、勝った選手がその後も押さえるのではなく、ライト級はまた混沌とするでしょうね。それでも、このソトが今後さらに1階級上げることはないと思いますね。S・ライトとなると、パワー面で一層厳しいですから。


ボクシング・ビート2010年8月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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