25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

※My番組登録はこちらから

ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

デイボン・アレクサンダー
DAVON ALEXANDER
(WBC・IBF世界S・ライト級王者)

切れ、速さ抜群のパンチで圧倒
とてつもなく伸びる要素持つ男


2010年ボクシング・ビート
5月号掲載

デイボン・アレクサンダー

昨年8月ジュニア・ウィッターを8回TKOに破り空位のWBC世界S・ライト級王座獲得。今年3月にはIBF王者フアン・ウランゴを8回TKOに撃破し2王座を統一。セントルイス出身、23歳。17歳でプロ転向するまでにアマで数々のタイトルを手にし、300勝10敗のレコードを残す。プロでは20戦全勝13KO不敗。


23歳で、今後まだまだ伸びる選手ですね。スピードがある、黒人特有のバネがある。サウスポーの右のリード・ジャブが速い。そしてこのリードが、真っ直ぐだけでなくて、ジャブと同じ長い距離から右アッパー、右フックを打てると。最近は右利きのサウスポーが多いのですが、この選手も利き腕は右かもしれません。


タイプはサウスポーのボクサー、ないしボクサー・ファイターですけど、攻める選手であると。この選手に対して、攻め切れる選手はなかなかいないでしょう。極端な話、全盛期のトーマス・ハーンズ=ボクサー・パンチャーに対して前に出る選手がいたかというと、いなかったですからね。この選手も、長い距離で入ってくるところをどんどん打ちますから、みんな中に入れないですね。


今のS・ライト級というのは、スーパー・シックスのS・ミドル級同様、強い選手がひしめき合っていて、戦国時代になっています。チャンピオンも、全員特徴がある選手ばかり。英国のアミール・カーンはアマチュアスタイルでそのまま強くなった。脚が速い、手が速い、そして連打が出ると。暫定王者のマイダナは力の選手、カーンとの決定戦は楽しみです。力か、スピードかと。そして前王者のウランゴも、サウスポーでタフな選手なんですよ。そういう選手に対して、アレクサンダーはスピードと切れで勝った。


アレクサンダー×ウランゴ戦は、スピードの違いが明白でした。アレクサンダーは、ウランゴが入ろうとするところに、ドンドン出て行ったんですね。左を上から打ち落とすし、右のジャブはくるし、我慢して入ろうとすると、ウランゴはガードが堅いのですが、ガードの真ん中を右アッパーで突き上げるし、それとカウンターの抜群のタイミングもある。このタイミングで打つかとあきれるようなところで打ちますから。相手が打ってくるところを瞬間的に判断し、それより先に打てるという自信があるわけです。だから、この選手にさらに自信がつけば、とことん強くなる。怖い選手になりますね。まだ固まっていない、また、安定の面で波がある。ただ、どこまでも伸びる要素があります。KO率からすると、それほどでもありませんが、今後もKOが増えるであろうと予想しますね。パンチが速くて、それに切れがありますからね。


マイダナみたいな選手とは、対戦するまでに時間がかかればかかるほど、この選手に有利になる。今やった場合、力かスピードかという勝負になります。アレクサンダーがKO負けするか、あるいは判定勝ちするかの予想になりますが、時間がたつほど、この選手が強くなり、また差が開いてくる可能性は高いでしょうね。


カーンが順調に強くなっていけば、このアレクサンダーとはいいライバルになるでしょうね。カーンも伸びるでしょうけど、それよりもっと、とてつもなく伸びる可能性を持っているのが、この選手ですね。歳も一緒ぐらいですか。カーンのいいところは、連打のスピードですが、この選手は切れで対抗できますからね。


まだ打たれていない。打たれた時の耐久力が立証されていないところありますが、ただ、これは自信持てば、そういう面も全部強くなります。


まだまだからだは強くなるでしょうから、確かに全然食っていないわけではない、打たれることもありますが、打たれた瞬間に打ち返すところをみても、打たれ弱いという雰囲気は見えません。仮に打たれてもあのボクシングでいけば、相手は強引に入っていけないだろうという感じはしますね。


ウランゴを倒したこのアレクサンダーといい、ウィッターに勝ったティモシー・ブラッドリーといい、次から次と新しい力が出てきていますね。


ウィッターにしろ、ウランゴにしろ、目一杯実力を出し切った末の敗北ですから、新旧交代をはっきりと感じさせましたね。


ボクシング・ビート2010年5月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
新着記事

バックナンバー
2017を開く▼

バックナンバー
2016を開く▼

バックナンバー
2015を開く▼

バックナンバー
2014を開く▼

バックナンバー
2013を開く▼

バックナンバー
2012を開く▼

バックナンバー
2011を開く▼

バックナンバー
2010を開く▼

バックナンバー
2009を開く▼

RING JAPAN
日本ボクシングコミッション
TEIKEN.com
NAOPIX Fight Gallery by Naoki Fukuda
マイ番組登録をしよう!
ご加入はこちら
マイ番組登録をしよう!