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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

プーンサワット・グラティンデーンジム
Poonsawat Kratingdaenggym
(WBA世界S・バンタム級チャンピオン)

西岡の対立王者は手数多く戦法の切り換えもできる攻撃型

2010年ボクシング・ビート
3月号掲載

1月細野悟の挑戦を2-0判定で撃退したばかり。タイはサコンナコン出身。01年にプロ転向し、同年4戦目にPABAのバンタム級王座獲得。17度防衛後、05年WBAの暫定王座獲得。これは統一戦でシドレンコに敵地ドイツで判定負け。S・バンタムに上げPABA王座8度防衛後の昨年4月、ラファエル・エルナンデスにTKO勝ちしWBAの暫定王座獲得。9月アイルランドで正規王者バーナード・ダンを豪快に3回KOに沈め統一に成功した。40勝28KO1敗。30歳。


小柄で、右のファイター・スタイルの選手ですね。手数がよく出るし、パンチも結構ある。また打たれて強いところもある。いいチャンピオンですよ。戦うチャンピオンの部類に入りますね。


細野もよく打ち合ったんですが、相手のほうが一発多く手数が出たと。細野は特に左フックなど、パンチを溜めて打つところがあるんですが、相手のプーンサワットはとにかく数を打つ。細野が2発パンチを溜めて打つと、相手はエネルギッシュに3発打つと。結果的にその違いがポイント差になりました。


このプーンサワットは、パンチもあるけれど、手数もよく出る。しかも角度を決めて打つんですね。暫定獲って、敵地の統一戦でもKOするあたりは、ハートも強い選手です。相手に対する声援に負けないラッシング・パワーがあった。30歳で40戦ですから、これから研究するとかいうことではなくて、今が一番油の乗っているところでしょうね。


WBAのチャンピオンですから、今後も日本選手がターゲットにすることになるでしょうが、攻略するには、1つには、このラッシング・パワーを止めるためにも、パンチが必要になりますね。それで、この選手は打たれても入ってくるところがあるので、一発に頼るのではなく、数多く打てることが必要になってきます。これがひとつ目の相手のボクシングの止め方、そしてもうひとつは、完全にアウトボクシングできるかどうか、この2つになるでしょうね。このプーンサワットは自分から進んでアウトボクシングしようということではないんですね。まずは打ちに行く。そして、押し切れなかった場合、打ち合って休みも入れるというところがありますけど、基本的にはファイター・スタイルです。アウトボクシングで対抗した場合、忙しく動きながら打たないと、ポイント取れないです。


この選手のムエタイ経験はどうなんですかね。ムエタイの経験を感じさせないスピードがある選手ですね。例えばカオサイ・ギャラクシーなどは、ゆっくりしたリズムからドスン、ドスンと打ってくる。この選手はちょっと違うところがあります。これだけキャリアがあるから、ムエタイやったにせよ、国際式のキャリアが長いから、速いリズムにはなっていると思いますよね。センサクなどもベタ足で戦ってましたからね。


細野がずいぶん打ち合って引かなかったところがあり、これに対しチャンピオンは、打って相手が下がらないとみるや、パッと離れて、1度アウトボクシングに切り換えてから、また打ちに行きました。細野よりもひとつボクシングの幅があったというのがありましたね。


細野もずいぶん頑張りました。相手も細野のパンチを食いながら、ボディーを打たれペース・ダウンしたと思ったら、そこからまた打ちに行くと。一度疲れても、落ちっぱなしではなく、30秒、ラウンドのインターバルもそうですけど、1回間を空けると、また出ることができるというところがありましたね。


あれだけ打てばスタミナも使うわけですが、使って段々落ちるのではなくて、1回離れて、打ち合いのタイミングを一度切って、少し休んで、またできると。相手からすると、リズムを1回切られることになる。そこから自分のスタミナを回復させると、また打ちにいけると。そういう組み立てができる選手なんですね。ま、キャリアもあるからでしょうけど、やはり細野と経験の差が出たかという気がしましたけどね。


西岡利晃と同じ階級のチャンピオンですが、実際対戦すると、手数のプーンサワット対、西岡の左という図式になると思いますが、この選手とやる場合は、休めないところがありますよ。相手が入ってくるところ、左をどのタイミングで打てるか、それでもう1つ、相手が止まったところ、離れたところに左を打ち込むことができるか、その勝負になるでしょうね。プーンサワットがサウスポーを苦手としているかどうかは、分かりませんが、細野のいいパンチも食ってはいますが、タフな選手ですよ。


ボクシング・ビート2010年3月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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