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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ジョニー・ペレス
Yonnhy Perez
(IBF世界バンタム級チャンピオン)

出てくる相手の急所を狙い打ち
アグベコ制した攻撃的な好ボクサー


2010年ボクシング・ビート
1月号掲載

ジョニー・ペレス

10月の世界初挑戦で実力派の王者ジョセフ・アグベコに判定勝ちする殊勲でIBF王座につく。コロンビア・カルタヘナ出身、30歳。豊富なアマチュア・キャリアを持ち2005年プロ転向以来米国カリフォルニアを拠点とする。5月敵地南アでサイレンス・マブーサを最終回TKOに下し挑戦権を得ていた。20戦全勝14KO。


王座を獲得した試合は、アグベコがガーナで、ペレスがコロンビア、ともにバネのある選手同士が終始打ち合いをした好試合でした。


元々ペレスはボクサー・スタイルの攻撃型で、完全なファイターのアグベコに対して1回から先制攻撃をかけるなど、積極的に出た。ガンガン振り回してくる相手に対し、正攻法で打ち合いを挑んだんですね。


ガードを高く上げて打ち合う。この打ち合い方も、ストレート、左フック、左アッパー、そしてボディーブローと、よく手が出ます。またこのボディー、顔面の上下の打ち分けが、とてもスムーズなんですね。


ボクサー・スタイルですが、体力があるので、どんどん前に出ると。ま、今回は相手がファイターだったから、あえて攻撃を止めようと意図したところもあったかもしれません。動くこともできるし、巧いボクシングもできる。


今回は途中11ラウンド目でしたか、距離を取ろうとしたところから、本来は巧いボクシングをするであろうと推測しましたがね。採点は3-0ですが、シーソー・ゲームではありましたね。ガマンの勝負、下がった方が負けという展開でした。数字(6~7点差)ほど明確な差とは意外で、見方によれば、アグベコの引き分け防衛もあったかもしれない。ただ、普段は打ち合いに強いアグベコが、打ち勝つことができなかったという内容ではあった。アグベコもいい選手ですが、また新たに強いチャンピオンが出てきたなという感じですね。


この試合で唯一のダウンシーンは、10回にアグベコが取られたのですが、これは、バッティングで横向いて、追い打ちをされないようにと座ったところをダウンにとられたんですね。パンチが効いたのではない。反則をアピールしようとしたんでしょうが、考えとは裏腹に、ダウンを取られてしまった。


このペレス、ガードは堅いし、パンチが速くてシャープ、打たれ弱いという感じもしない、いい選手ですよ。左もよく出るし、ハートが強くて、技術のある選手です。単なるテクニックで勝負するのではなくて、攻撃してKOしているであろうというのが、あのボクシングからは想像されますね。


アグベコよりもフォームがよく、ガンガン振り回すアグベコと違って、この選手は打ち合うけれども、パンチを大きくは打たない。その分、よく当たるんです。パンチも強い。振りが大きくないので、打っている時も危なくない。ガードを高くあげたところから打ちますからね。基本もしっかりしているし、アップスタイルで、体力がある。ブロックの力も強い。振り回す相手に対し、よく見て打っている。ブロックして打つ場合と、同時に打つ場合とがある。元々アグベコのほうが攻撃・防御を同時にやる選手ですが、それに対して、急所、急所をしっかりと狙い打ちした。だからアグベコが打ちに行っているけどそれ以上前に出られないというシーンが多かった。アグベコが効いているところもありました。


元々ジャブの出る選手ですが、あれだけ打ち合いになったので、ジャブより強いパンチということで、右ストレート、左フック、アッパーも多用していました。前半からオーバーペースできて、息を切らしながらも、手が出る。息を切らして失速すると問題ですが、ハーハーしながらも手が出る。それが大事なことなんですがね。


ではこのペレスがダルチニャンとやった場合はどうか。ペレスはおそらくアグベコ戦と同じスタイルでくると思いますね。


ダルチニャンが振り回すところを、アップスタイルでガード固めながら、真ん中、真ん中を狙ってシャープに打つであろうと予想しますけどね。


年齢はちょうど30歳ですが、基本のしっかりした選手なので、今から伸びるというよりは、今が一番強いのではないですか。打ち合いに強いし、基本がしっかりしている、離れて戦うこともできる。技術勝負にしてもこの選手は巧いし、プレッシャーをかける場合でも、ガードを固めてプレッシャーかけますから、みんなズルズル押されていく。


長谷川と同じ階級で、IBFのチャンピオンなので対戦の可能性はありませんが、気になる選手ではあります。ま、この選手がサウスポーとやる時はどうかというのは分からないですけど、強敵ではありますね。


ボクシング・ビート2010年1月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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