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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ユリオルキス・ガンボア
Yuriorkis Gamboa
(WBA世界フェザー級チャンピオン)

小柄ながら踏み込みの速さが強み
巧みなファイター・ボクサー


2009年ボクシング・ビート
12月号掲載

ユリオルキス・ガンボア

2004年のアテネ五輪フライ級金メダルを獲得し、06年祖国キューバから亡命してプロ転向。今年4月ホセ・ロハスをストップしてWBA暫定フェザー級王座獲得。正規王者に変わって10月ワイベル・ガルシアに4回TKO勝ちし初防衛。グアンタナモ出身、27歳。アマチュアで250戦を経験。プロでは16勝14KO。


身長166センチ、リーチ165センチは、ほぼ日本人並みの体型ですね。フェザー級にしては小柄ですが、その分敏捷性がある。そして、パンチが速い。連打がまた速いですね。小柄なので、普通に構えていれば相手からも遠い。自分からも相手は遠いところがあるんですが、その距離からでも、踏み込みが速いから当たると。打つだけ打ったら、また同じ場所ではなくて、元いた場所もしくはそれ以上に離れる。相手からすると、打ち終わったところを狙おうにも、打とうとした時には、もういない。そういう敏捷性があります。


そして、パンチが切れますね。連打する時など、普通はその場所でどんどん打つんですが、ガンボアは連打しながらサイドに動くんですね。だから、相手は打ち返そうとした時には、もうガンボアはいないと。普通に連打していたら、相手が肉を切らせて骨を断つような戦法でくる選手だと食う可能性もあるわけですが、この選手は、打ちながら、連打しながら動く、動きながら打つ場所を変える。自分のいる位置をですね。正面から打っていると思うと、今度は横にいって、横から打っているというやり方をするから、相手には的が絞れないまま、何もしないまま打たれているというのがありますね。


そして、これだけKOあるんですが、スタミナもあるんですね。


チャンピオンになる直前には、よくダウンとられた試合もあるんです。3試合ですか。これは、ガードが低かったんですね。特に連打する時のガードが低過ぎるほど低い。これはいずれ食うなと思っていましたが、これだと、相手が合わせてきた場合など、ダウンすることもざらにあるぞと、予感させるようなボクシングだったんですね。


ところが、暫定タイトルを穫り、そのあとのガルシア戦を見ると、重点的に意識して変えている。ディフェンス、ガードがよくなりました。修正しましたね。連打する場合のディフェンスがよくなった。そして打つ位置を変えながら打っている。これ、大きな違いですね。これだと、前みたいにダウン食うということもなくなるでしょう。現在27歳ですからまだまだいけますからね。タイトル穫るまでは、真正面からの連打でした。当たるかもしれないけれど、打たれる危険もあると。ただ連打が速い、パンチが切れるので、先に倒していたというのがありました。今はそういう危なっかしさはなくなりました。ボクシングが安定したともいえますね。


タイプからすると、ファイター・スタイルの巧い選手――ファイター・ボクサーにしましょうか。打つ時は連打が速い、ドンドン前に出ながら、サイドへの動きも速い。打ったと思ったら、一気に離れる。かといって、相手が攻めてきた時にドンドン下がるという選手じゃない。これだけKOも多く、結構前半KOも多い。最初から攻める選手なんですね。


ま、クリス・ジョン(WBAスーパー王者)と対戦した場合は、ジョンがスピード負けしますよ。ジョンも巧い選手ですが、体力はどうかというと、この選手は小柄だけど敏捷性あって元気がある。打つパンチに切れがある。ジョンが1発打つ間にもう2発出ているというパターンを予想しますけどね。


パンチは、連打する時は結構ショートも打つけれど、距離が相手と違う場合、離れた距離から踏み込んでロングを打つ。右の大振り、フック気味になるわけですね。これがスピードがあるので、大きいパンチでも、速いから、相手はよけられない。右も左もパンチがある。ショートもいいのを打ちますね。距離によって、連打しても段々ショートに変わってくるし、距離がある場合にはロングから入っていくし、昔のヘビー級でマイク・タイソンが2メートル近い大男と対戦しても、距離を感じなかった。これは、踏み込みが速いからそういうハンデを感じないんですんだんです。小柄だけど、踏み込みのスピードが速い。ガンボアにも似たところがありますね。


ボクシング・ビート2009年12月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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