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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

マルコス・マイダナ
Marcos Maidana
(WBA世界S・ライト級チャンピオン)

小細工なし、打ち合いに滅法強い 危険なパンチャー

2009年ボクシング・ビート
9月号掲載

去る6月、ロサンゼルスで不敗ホープ、ビクター・オルティスとダウンの応酬の末6回TKO勝ちで暫定王者につく。アマのトップ選手から2004年にプロ転向し、今年2月の世界初挑戦ではWBA王者コテルニクに僅差判定負けていた。26勝25KO1敗。アルゼンチン・マルガリータ出身、26歳。身長175㎝。


この選手は、戦績通りのパンチャーですね。駆け引きする選手ではなくて、力の選手ですから、見ごたえある試合をします。相手が打ってこようものなら、すかさず打ち合いをして、打ち勝ってきた選手です。だから、マイダナと対戦する場合、打ち合う相手だったら、必ず見ごたえのあるいい試合になるでしょうね。


先のオルティスとの暫定王座決定戦は、今年のベスト10に入るような内容でした。本来タフな選手ではありますが、この試合ではオルティスのタイミングのいい右フックをまともに食って3回倒れたんですね。打たれ方がカウンターの抜群のタイミングだったので倒れた。


実際にはスター性があるのはオルティスのほうなんです。この試合があと1年後に行われていたら、オルティスが勝っていたでしょうね。いまが勝負とみて今度の試合をさせたのでしょうが、勝負の時機というのは本当に難しいところがあります。


マイダナの何が危険かといって、やはりパンチ力があるのが一番です。右も左も威力がありますが、強いのは右フック、右ストレートですね。体力も強いので、体を使いながら、力を入れて打つパンチがいい。


小細工をする選手ではない、相手がガードしているなら、その隙を狙って打つのではなく、ガードを破るぐらいドンドン打ち続ける。コテルニク戦も、堅いガードの上を打ちっぱなしにして、王者の方が効いてしまったんですからね。この試合も敵地でなかったら、判定(2-1)も分からなかった。


トリニダードみたいに切れるパンチではなく、重くたたきつけるパンチです。力いっぱい打つので、体も硬いところがあります。流れるようなボクシングではなくても、一発で逆転できる。打ち合って強い、打たれて強いと。


オルティスに倒された時も、効いたダウンではあっても、体が強いから、すぐ打ち返して、そのラウンドに倒し返しているんです。オルティスがすぐに打ちに行ったところを、右のカウンターで倒しました。体が頑丈というのもこの選手の特徴です。顔をみても今までそんなに打たれたように見えない。


次は、カーンが正規王者で、マイダナが暫定ですから、規則としても当然統一戦をやらなきゃいかんですね。やればどうなるか、ズバリ、KOでマイダナ、判定でカーンの勝ちとみます。


カーンは足が速いですから、アウトボックスする可能性も十分あるでしょう。ただ、まともに打ち合ったら、マイダナは強い。カーンとしては打って、打ち合いを避けて、また打ってという戦法でいくでしょう。この選手に対し正面から打っていき、ちょっとマイダナのパンチが遅れても、パワーで圧倒されるところがありますから、入る足と引き足を相当速くしないと、パンチを合わせられてしまうでしょうね。


カーンのような選手が徹底的にアウトボクシングした場合、凡戦になる可能性もあるでしょう。ただ、長丁場の試合でこの選手のパンチを防ぎ切るというのも、大変な技量が必要だと思います。


ま、この選手は打ち合って勝つ、体力で勝つのが強みですから、今のままいったほうがいい。変にうまいボクシングを取り入れようとすると、長所を殺すことになりかねません。


26歳になったばかりの今が一番強い時期ですね。駆け引きのない、分かりやすい試合をするマイダナ。今の時代、分かりやすいというのが大事かもしれません。こういう選手が日本に出てきたら、大いに盛り上がると思いますね。


ボクシング・ビート2009年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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