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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ジェスレル・コラレス(パナマ)
WBA世界S・フェザー級王者

内山を焦らせたスピードと
スイッチが新王者の持ち味


2016年ボクシング・ビート
8月号掲載

 4月に内山高志を2回KOに沈めて王座奪取。日本のボクシング・ファンをあ然とさせた。パナマ・サンミゲリート出身、24歳。09年に4回戦でプロデビューし、2戦目で判定負けした以外は不敗。カリブ・南米等の地域王座を手にした後、昨年7月にF・サベスを2回TKOに破り、空位のWBA暫定王座獲得。JA・ロドリゲスを11回TKOに破り同王座初防衛。20勝8KO1敗。



 内山戦1試合しか見ていませんが、試合が始まって、これは厄介だとすぐ思いました。内山のジャブを外して、1発に対して2発返すのですから、よほど自分のスピードに自信があったのでしょうね。あのスピードと切れ味は大きな武器です。
 これは内山にも終わってから言ったのですけど、「勝負を急ぎすぎたな」と。あれだけスピードがあったのであれば、左1本でやるぐらいでよかったと思うのですが、1ラウンドの最後に1発食ってしまった。渡辺会長が言っていましたが、内山が1ラウンド取られたのは初めてなんだと。いろんな要素があったんでしょうね。相手が速いので、早めに止めておこうという気持ちが、急ぎすぎて、もろにコラレスのカウンターを食ってしまった。あの1発が効きましたね。
 この選手のスタイルは、サウスポーを主体としたスイッチヒッターです。ライト級、S・ライト級の2階級を制覇したクロフォードを荒くしたところがあります。サウスポーから左を打って流して、左足が前に来ると。そのまま右構えにして続けるというやり方です。スイッチは右でも左でも違和感がない。 クロフォードには昔のハグラーのようなスムーズさがありますが、コラレスは若干雑なところはあります。ではバランスが悪いかというと、この選手の場合はこれが自然に行っている。サウスポーから、左を打ったら、そのまま左手と左足が前にきて、右構えになっている。打ちすぎた、行きすぎたと思ったら、自然なかたちで相手と向き合って、今度はそのまま右構えで戦う。自然体のところがある。
 そして、戻りが早いですね。普通は戻りが遅いからそこを打たれる、この選手はパンチの引きも含めて、姿勢を戻すのが早い。行き過ぎても、スイッチして自然に戻る、これが早い。早いから、捉えにくいと。
 内山とすると、タイのサウスポー、ジョムトーン相手にうまいやり方しましたから、サウスポーはそれほど苦手ではないと思いましたが、コラレスのスピードにようやく慣れようとしたときには、今度は右に変わっていますから、またやり直しになるんですね。そういうふうにしている間に、急ぎすぎたと。 1番はやはり、内山がスピードに遅れている分、急いで打ちに行ったというのがありましたね。内山が右で打ちに行ったところ、左のカウンターですからね、スムーズな動きで内山の右よりも左が速かったという感じになりましたね。
 あの流れから言って、ラッキーパンチということではない、かといって、狙っていたとも言えない。コラレスは自由自在に当たるパンチ、今打てるパンチを打っていました。スピードに乗っていたところに内山が入っていこうとしたから、左をワンツーのタイミングでコラレスのベストパンチを打たれてしまった。このダウンは効きました。
 相手の方が早かったと。だから、無闇やたらと打ったのではなく、打つ動作、打つタイミングになっていたところに、内山が焦って打ちに行ったというところがありましたね。
 悪いことは続くもので、2度目のダウンはレフェリーによってはスリップにしたでしょう。あのピンチを切り抜ければ、金子にダウン取られた後の内山の建て直し方なども見ているので、まだ1ラウンドでしたから1分間休んで、段々回復すればと思いました。左1本でやるぐらいで進めていれば、中盤以降にスピードに慣れるか、もしくはコラレスのスピードが落ちてくると。
 あれで、仮に後半まで行った場合、コラレスにとっても楽ではなかったと思いますよ。内山がどれだけスピードに慣れてくるというのが、ひとつのポイントだったでしょうね。
 再戦したらどうか、内山に勝つチャンスはあるかですが、可能性はあります。内山は対応力がありますから。4月の試合は、コラレスの1番いいところで戦ってしまったというのがありますからね。




ボクシング・ビート2016年8月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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