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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

チャールズ・マーティン(米)
CHARLES MARTIN
IBF世界ヘビー級王者

ジョシュアに勝てば化けるかも
スマートな大型サウスポー


2016年ボクシング・ビート
4月号掲載

 1月グラズコフに3回TKO勝ちし、タイソン・ヒューリーが剥奪され空位となっていたIBF世界ヘビー級王座獲得。戦績は23勝21KO無敗1引き分け。米ミズーリ州セントルイス出身、29歳。身長196センチ、体重は約百キロ。4月9日に敵地ロンドンでアンソニー・ジョシュアを相手に初防衛戦を予定。



 このところヘビー級は新しい選手が出てきて面白くなってきましたが、マーティンもその1人ですね。
 23勝21KO1引き分け-この数字だけみると、ヘビー級らしい強打者なのかと想像するかもしれませんが、そうではない。2メートル近い長身のサウスポーで、ストレート系統のパンチをよく打つスマートなボクサーです。
 リーチが長くて懐が深く、ワンツー・ストレートが一番得意とするパンチです。前号で取り上げたルイス・オルティス(WBA暫定王者)はヘビー級らしからぬテクニックを持ったサウスポーですけど、このマーティンは単調というか、あれもこれもする選手ではない、しかし、そのパターンにはまったやり方、独特のリズムが、相手にはとてもやりにくい。距離が長い、そして豪快に振り回すわけではないけれど、威力があると。
 オルティスのように、相手のガードの隙間にアッパーを打つといった器用さはなくても、相手が突っ込んできたときには、右フックを合わせるという巧さはある。
 パンチもありそうに見えないけれど、ある。決して迫力があって軽やかなという感じではない。ストレートも真っすぐでないこともある。それでも威力自体はあるんですね。
 タイトルを獲得した試合、相手のグラズコフもそれまで無敗のいい選手でしたが、マーティンに対しては長い距離からワンツー・ストレートを打たれ、これが威力あって中に入って行けなかった。
 この試合で、相手はマーティンの右フックを打たれて、そのときにスリップになりましたけど、後に倒れるときに右ひざを捻った。状況によってはノックダウンもあったでしょうね。その時にひざを痛め、最終的にグラズコフが打ちに行って、ひざが痛いものだから自分で倒れた。マーティンには納得のいかない勝利だったかもしれませんが、仮にひざを痛めていなかったとしても、結果は変わらなかったと思います。距離、スタイルが違っていて、相手は入って行けなかったですからね。
 覚えている人がどれだけいるか分かりませんが、マイケル・ナン(元世界ミドル&S・ミドル級王者)に似たボクシングをする。当てるのがうまくて、迫力があるわけではないけれど、コツン、コツンと当て続け、相手が中に入れずにKOになるというパターンです。もちろんマーティンはヘビー級ですから、派手に振り回すのではなくても、威力がある。
 WBC王者のワイルダーはこれぞヘビー級というボクシング、ルイス・オルティスもサウスポーの利を活かしたヘビー級には珍しいタイプですが、マーティンは同じサウスポーで強打者ではあるけれど、相手にとっては相当やりにくいと。結構普通のスタイルで少しずつ前に出る選手なんですが、あれだけ相手が入って行けないということは、当たった時にズシンとくるのか、やはり特徴のあるパンチなんでしょう。これがワイルダーなら分かります。全身の力を出して打ちますからね。一方この選手は決してドンピシャでタイミングが合うわけではないけれども、威力があると。
 未知数の部分もあって、これは私が見た試合に関して打たれる場面がなく、もし打たれた場合はどうかというのがあるんですね。それでも、自信を持って戦っているし、打たれ弱くはないのかもしれません。
 ジョシュアの連打が出るボクシングは安定感がありますが、このマーティンには意外性の魅力がある。2人の対決はKO必至のスリリングな試合というより、互いに主導権を争う展開になるのではとみます。ジョシュアが一生懸命コンビネーションで戦おうとするのに比べ、マーティンはパターンはひとつですから、ストレートに対し潜っていけるかどうか。今回でつぶれる可能性もあれば、化ける可能性もある、これは両方にとって言えることでしょうね。




ボクシング・ビート2016年4月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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