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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

デビッド・レミュー(カナダ)
DAVID LEMIEUX
IBF世界ミドル級王者

攻めの姿勢がタイソン似の豪打型
ゴロフキンとの正面衝突が楽しみ


2015年ボクシング・ビート
10月号掲載

今年6月ハッサン・ヌジカム(カメルーン)に3-0判定勝ちし、空位のIBF世界ミドル級王座についたばかり。10月にはWBC王者ゴロフキンとの統一戦が決まっている。カナダ・ケベック州モントリオール出身、26歳。07年にプロデビューし、20連続KOをマーク。10年の21戦目にカナダ王座獲得戦が初の判定勝利だった。戦績は34勝31KO2敗。身長177cm。



 この選手は右のファイター型ですね、体はミドル級ではそれほど大きくない。低い姿勢から、ガードをがっちりと固めて、左右フックを振って入る。右も左も大振り気味ですが、スピードがあります。これがいいところです。パンチが大きくて相手に読まれるのではしょうがないけれど、速いから相手からは読みにくいんです。
 右も左もフックが武器ですが、どちらかというと、左のほうが出やすい。相手に近いこともありスムーズに出る。左はダブルも打つし、右を大きく振り回してから左を振ることもあります。ボディー打ちもうまい。
 そして、いきなり左を打つ場合でも、低い構えから若干足を前に出して、左を大きく振ると。この低い姿勢からの入り方は、マイク・タイソンとちょっと似ている。だから、“○○タイソン”と言われたのだと思います。タイソンの踏み込みの鋭さと比べられてはかわいそうですが、打ちに行く姿勢は、タイソンが若干低くして踏み込もうとする、そして、ガードを高く構えて頭を左右に振るところもタイソンと似ていますね。ただし、よけた瞬間に入るというのがタイソンだったんですが、そういうところは違う。
 パンチはかなりあります。パンチ力だけなら質は違いますけどゴロフキン以上のものを持っていると言っていい。体は、大きくなくても、突進力、パワーがある。パンチの振り方自体が、全身の力を使って打ちますから。同じKOパンチャーでも、ゴロフキンの場合はリキみのない打ち方ですが、この選手は力で持っていく。
 技術的には、ディフェンス面ではブロックして振るというやり方。相手のパンチをブロックしておいて、大きく振る。長い距離から大振りして入る場合もありますが、相手にパンチを合わせて打つというようなことはあまりしません。
 連打もフックの連打が出ますが、コンビネーションではない。右、左も、次の返し、次の返しというように打ちます。もうひとつ特徴的なのは、ロープに詰め方がうまいこと。逃げる相手をうまくロープに詰めていき、射程距離に持っていって強いパンチを振る。倒し方、仕留め方を知っているというところがある。昔のフォアマンは大きく上から見下ろして相手を詰めるのが上手でしたが、この選手は逆に下から詰める。突進力、馬力で持っていきますね。
 こういうボクシングですから、人気も出る選手です。分かりやすいですから。ある意味正直なボクシング、シンプルなボクシングです。
 今度の統一戦、総合力ではやはりゴロフキンが上でしょうね。組み立てなどはゴロフキンはうまいですからね。ただこの選手、相当な馬力があるんで、この攻撃力はゴロフキンでも止め切れない可能性もありますし、ゴロフキンが勝つにせよ、そう簡単ではないと思いますね。
 この選手のボクシングは迫力があって人気が出るけれど、疲れかたもあると。うそのない戦い方をするので、ゴロフキンが相手でも同じように行くでしょう、それしかやらない選手です。正面からの衝突で行く。ゴロフキンのKOか、レミューのKOかということになる。後半に行けば行くほど、ゴロフキン有利とみます。レミューが力を使うから、だんだん落ちていくであろうと予想されますから。力みのないゴロフキンと違いレミューは力を使うボクシングですからスタミナには難があります。
 打たれ強さは、普通だと思いますね。4年前にルビオにはTKOされましたが、ミドル級のパンチですから仕方ないですね。その分がっちりガードを固めてやる。よけるというより、ブロックを用いますね。
 ヌジカムは体が大きくて、体全体にばねがあり、左がうまくて足が速い、そんな選手がレミューの圧迫感に押されに押されて、確か4度もダウンを奪われて負けた。26歳ですから、これからまだまだ可能性のある選手ですね。




ボクシング・ビート2015年10月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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