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浜田剛史の
世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)
JOSE PEDRAZA
IBF世界S・フェザー級王者

左右自在にスイッチする、
クロフォード似の技巧派


2015年ボクシング・ビート
9月号掲載

6月、アンドレイ・クリモフを3-0判定で破り、空位のIBF世界S・フェザー級王座獲得。この階級ではWBO王者ローマン・マルティネスに続くプエルトリコ人の現役王者。カグアス出身、26歳。アマでは世界選手権2位、北京五輪にも出場。2011年プロ転向し不敗の20連勝12KOで世界王座に到達。



 26歳の年齢以上にベテランらしい、頭脳的なボクシングをする選手です。スタイルはボクサー・ファイターで、オーソドックスにも、サウスポーにもスイッチする。極端に言えば、テレンス・クロフォード(WBO世界S・ライト級王者)を少し小型化したような感じですね。それほど違和感なしに、右にも左にもスイッチしています。
 これまで全勝で、もちろん勢いはあるのですが、元来がテクニックの選手ですね。臨機応変で、相手によってボクシングを変えることができる選手です。ひとつのスタイルで通すということではなく、相手によってスタイルを変えながら、試合を運んでいくというタイプです。
 基本的にはボクサー・ファイターですが、試合中一気にファイター・スタイルに変わることもできる。体力がないとできないことですけど、この選手というのは力というよりはワザ、そしてそのワザの中に、力みなしの体力がある選手です。体力のある選手は、力で持っていこうとするあまり、体が硬いところがありますが、この選手はそれがない。
 右でも左でも戦えますが、では、得意なパンチはと言うと、特にこれが決め手というものはなく、必要な時に、必要なだけ、数多く打てる。一発の選手ではなく、たまに相手のパンチに合わせて打つこともありますが、あくまでも流れの中で、合わせたと思ったら、その次のパンチが返ってくるというやり方をしている。とにかく連打が出るというのが大きな武器ですね。これが当たればということではなく、いいパンチが当たれば、すかさず連続して打てる。
 王座を獲った試合は、相手のクリモフもうまい選手ですが、これにテクニック勝ち、スピード勝ちした。クリモフは元々ライト級の選手で、クロフォードには一方的に負けているんですが、このペドラサも似たように一方的な内容で勝った。
 クリモフは、安定した力を持っているのですが、どちらかというとスロースターター気味で、徐々に自分のペースに持っていくタイプ。しかし調子に乗ろうと一生懸命やろうとするのですが、ペドラサにスピード負けして乗れない。サウスポーのペドラサに対し、得意の右ストレートを決めようとしても、その右をどんどん打つようなタイミングになったと思ったら、ペドラサはオーソドックスにガラッと変えて、インファイトした。相手からすると、突如別人になったようなスタイルの変換ですね。相手が慣れてきたと思ったら、一気に自分のボクシングを変えて、相手の歯車をこわすという、そういう臨機応変さ、柔軟性があって、体全体にバネがありますね。計算づくの試合運びで、ボクシングの幅が広いという印象があります。
 インファイトもするので、体力がないわけではないと言いましたが、基本的にはパワー型ではないので、そこを相手がつけこんで、プレッシャーをかけ、馬力でガンガンきた場合に、どういうボクシングに変わるかでしょうね。
 ただ、そういうボクシングにも耐える可能性もある。というのも、これが駄目だったらそのまま押し切られるのではなく、別なボクシングもできる可能性を秘めた選手ですから。テクニック勝負すると、やはりリング中央、ロープ際ともうまい。
 この階級のチャンピオンには内山と三浦がいますが、このペドラサは3番目と見ます。統一戦をやれば、内山、三浦には勝てないということです。かみ合うのは内山の方かもしれませんね。三浦の場合は相手がほとんど打ち合わないと思うんですね。そうすると、ジャッジの採点がどこにポイントを置くかといった試合になりかねない。
 体力は内山と三浦が勝っていますが、テクニック勝負をさせるとこの選手もうまいですよ。




ボクシング・ビート2015年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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