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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

カルロス・クアドゥラス(メキシコ)
CARLOS CUADRAS
WBC世界S・フライ級王者

振り回すファイターが
世界獲得して変身。脚も使う戦法も


2015年ボクシング・ビート
8月号掲載

帝拳プロモーションの契約選手の1人。2014年5月シーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)に8回負傷判定勝ちしWBC世界S・フライ級王座を獲得。今年4月ルイス・コンセプシオン(パナマ)に判定勝ちし3度目の防衛に成功した。メキシコ・シナロア州グアムチル出身の26歳。アマで160戦経験あり。08年にプロ転向し、同年以来日本で5戦全勝全KO。



 タイトルを獲って、その後子供が生まれたこともあり、今は向こう(メキシコ)でやっていますが、帝拳ジムで長く練習していました。性格は陽気ですね。日本語を覚えて「ワタシ、強い」と口癖のように言っていました。

 デビューした年に初来日していますから、この頃からクアドゥラスを見ていますが、スタイルは、当時は右のファイターですね。KO勝ちが多くて、頭を低くしてもぐって、右も左もフック系でブンブン振り回す。このところ世界戦で判定が多くなっていますが、その頃は戦績もほとんどKOでしたし、KO率はずっと高かった。

 ただ、ガードが良くなかったというのが、当時の印象ですね。あれだけ振り回すので、オープンガード気味で、迫力で勝っているところがありました。もしガードの真ん中を打ち抜く選手がきたら・・・という心配は常にあったんです。ま、世界を獲るまでは、そのまんまの勢いで持っていったという感じですね。

 今までは打っていって勝ったというところがありましたが、変わったのはここ最近の試合ですね。世界を獲って、そのあたりから、今までのインファイトだけでは通じないところもあるというふうに感じたんでしょう。これまでと違って、脚を使うこともするようになりました。打ち合って勝ってきた選手が、相手が打ち合いに強いと思うと、脚を使うというやり方もするようになった。アマ歴も豊富ですから、アウトボクシングは元々できたかもしれませんね。結果として、ボクシングの幅が広くなったということは言えます。

 荒削りの選手なので、良さを伸ばすということも大事なんですけど、欠点を一つずつ克服しているという状況ですね。軽量級ながらあれだけ振り回すのは、個性的でいいと思います。得意のフックは右も左もいいですが、左のほうがスムーズに出やすい。それは迫力があっていいのですが、ただ、その分打つ時にガードが空き、すきもあるという点が危ないところでもあるということですね。

 これまでにダウンをとられたこともあります。メキシコの試合ですが、お互い振り回していて、出会い頭のように食ってしまってダウンをとられた。そういう危険は常にあった。ただ、あれだけ振り回してもスピードがあるので、そこを付け入る相手というのはなかなかいなかったんですね。でも同じやり方を続ければ今後もダウンの可能性はあるとみていました。

 V3戦の相手コンセプシオンは攻撃重視の選手なので、衝突するかと思いましたが、クアドゥラスは完全なアウトボクシングをしましたね、これはタイトルを防衛していくために何が必要かと、いろいろ考えた末のやり方だと思います。逆に言えば、冒険はしないとか、そういう状況もあるかもしれませんね。なんでもかんでも、打っていって勝てればいいが、逆の可能性もあるわけですし、そういうリスクを常に削っていったと。

 年齢的にもまだまだボクシングは改良の余地があるでしょう。

 日本選手にもなじみのある階級ですし、同じ階級には井上尚弥もいますから、今後が楽しみですね。

 仮に2人が対戦した場合、クアドゥラスがどういう戦法で行くのか、アウトボクシングするのか、打ち合いにいくのか、アウトボクシングした場合、確かにこういうこともできるのかと証明することができたのですが、相手に与える怖さが薄れているところがありますからね、やはりクアドゥラスは完全に切り離すのではなく、攻撃力を生かしつつアウトボクシングもできればいいと思いますね。




ボクシング・ビート2015年8月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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