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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

カール・フランプトン(英国)
CARL FRAMPTON
IBF世界S・バンタム級王者

脚も使えるファイターボクサー
リゴンドウの一番の脅威


2015年ボクシング・ビート
6月号掲載

2014年9月、長谷川穂積との決定戦で王座についたばかりのキコ・マルティネスに挑み、判定勝ちでIBF王座獲得。今年2月の初防衛戦でもクリス・アバロスに5回TKO勝ち。09年のプロ転向以来20戦全勝14KOをマーク。北アイルランドのベルファスト出身、28歳。アマで100勝以上して敗北は8度のみ。



 マルティネスとは2度対戦して、最初がTKO勝ち、タイトルを獲得した試合もダウンを奪っての 判定勝ちですから、文句ないですね。マルティネスはフランプトンに対してなかなか前に出ることができませんでしたね。脚を使って距離を保つというのでもなし、かといってフランプトンが目一杯押し返しているかといえば、そうでもない。マルティネスに対してごく普通に戦っていた。

 スタイルはボクサーファイターの攻撃型です。パンチがある、体力がある、そして前に出る力のある選手です。かといって、ファイターではない。ファイターボクサーといっていいですかね。脚を使うこともできる選手です。

 パンチは右が強いですね。アッパーも打つ、ストレートも打つ、そしてカウンターも打てる。武器はやはり右ですが、左もジャブがよく出る。パンチはドスン・パンチではなく、シャープさのあるパンチですね。一発で倒すパワーもある。

 脚もよく動くし、むしろこのクラスで一番強いのではとも思われる選手です。この階級にはギジェルモ・リゴンドウもいますが、一番の脅威はこの選手でしょうね。リゴンドウは強いというより、負けない選手、このフランプトンは誰とやっても強いという選手です。

 パンチがあることで「見せ場」をつくれる。例えば同じ英国でリッキー・バーンズも人気がありましたが、ボクシング自体は目一杯のところがあったんですね。相手を圧倒して一方的に強さを見せるというのではなく、目一杯戦うので人気があった。

 フランプトンは下がりながらでも、打てば倒せるのではという期待が常にある選手です。打ち込む右もあれば、カウンターの右もあると。ストレート、右アッパー、右フックも打つわけですけど、一瞬で決めるタイミングも持っていると。脚が速い、手が速いという選手ですね。

 この選手は相手にすれば結構かみ合うところがあります。それが、対戦相手の力がどうかということになりますが、大体は相手が空回りすることにはならない。何もできずに、やった気がしないまま終わるということではなくて、やはり相手が強かったんだと、そういう結果が出る。精一杯やったけれども、相手のフランプトンのほうが力が上だったんだと。もしくは目一杯やって自分の力も出せたというのが、相手の感想になると思いますね。

 力みがなく、力がある選手です。ゲンナジー・ゴロフキンなんかもそういうところがありますね。
普通パワー出そうとすると、一生懸命体力を使おうとしますが、柔らかいけれども体力・パワーがあるという。

 スコット・クイッグなんかと対戦すると、この選手のKOもありますね。クイッグも安定しているところがありますけど、やはりパワーではこの選手のほうが上ですね。

 この選手は今が一番強いか、まだ伸びる要素があります。先に安定しているといいましたが、いわゆるバクチはしない。とことん慎重ということではないですが、大事にするところは大事にする。

 今のフランプトンと対戦して、つけ入ることができるとすれば、どういうところか。マルティネスは突貫ファイターだったんですが、この選手に勝つためには、パンチ力、巧さ、スピードと、何でもこの選手と最低でも同格以上のものがないとダメだと思いますね。

 リゴンドウの話を出したのは、スピードの種類が違いますからね。そういった面で、対戦したら面白いであろうと。この選手もスピードあるんですが、リゴンドウとは質が違いますから。フランプトンは自分の射程距離では抜群の強さです。リゴンドウは自分の射程距離が長い。ただ、打っていく瞬間、瞬間というのは、この選手の射程距離に入らないと当たらないわけですから、その時の 一瞬のタイミングをどう取るかですね。

 リゴンドウと仮に戦って、凡戦でポイントがどちらかに行くという可能性もあるかもしれません。ま、リゴンドウ自体がそういうボクシングをするので。それでもこの選手がリゴンドウに対して空回りすることはあまり考えられませんね。




ボクシング・ビート2015年6月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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