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世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

スコット・クイッグ(英国)
SCOTT QUIGG
WBA世界S・バンタム級王者

大竹秀典を撃退した不敗王者は
「30勝22KO」のテクニシャン


2015年ボクシング・ビート
3月号掲載

2012年レンドール・ムンローとの2度目の決定戦に6回TKO勝ちで暫定王座につき、初防衛戦で正規王者に昇格。去る11月5度目の防衛戦では大竹秀典(金子)の挑戦を12回判定に破っている。英国ランカシャー州バリー出身、26歳。プロ・キャリア8年で32戦30勝22KO2分負け知らず。



 数字は素晴らしい。32戦して負けなしの30勝22KO。これだけみると「強打者」のイメージですが、実際は違います。強打者というよりは、技巧者というべきで、パンチを当てるのがうまい選手なんですね。

 そして、その当て方にもいろんなパターンがあり、相手が打ってきたところを外して打つ、その タイミングがいいんです。ガチーンと当てて相手を吹っとばすのではなく、コツン、コツンと当てて、相手のガードの空いたところをうまく打つうまさがありますね。

 スタイルは右のボクサーファイター。パンチの種類は、その時その時に必要な角度からコツン、コツンと入れる。必要な角度というのは、相手のガードが低かったら上にパンチを持っていく、ガードが広かったら、その真ん中を打つ。相手がガードを締めれば、今度は横からフックを打つというようなやり方ですね。ガードを破るという打ち方ではなくて、隙間を見つけて打つというやり方をする。手数の多い選手ですが、ムダ打ちはしない。

 クイッグは、ボクシング自体は日本選手と噛み合うであろうと予想できますね。距離がそんなに長いわけではない、それと手数が多い分、打ちにくると、上半身が柔らかいので結構パンチを殺すのがうまい。相手のパンチも届く距離で打ち合いに応じることができるから、噛み合うであろうと。日本選手が噛み合わないのは、やろうとしたら相手がいなかった、速かった、何もできないまま終わったというタイプです。

 クイッグは近い距離もしくは中間距離での打ち合いをよくやるので、お互いに届く距離、そこで誰のパンチが強いかの競争もできると。ディフェンスの仕方なども、結構ブロッキング、柔らかい上半身を使って外しながら、両方のグローブないし腕は結構動かします。相手のパンチによって、手を動かしながら、あるいは止めながら、対応しますね。

 26歳の年齢からするとまだこれからの選手ですけど、ボクシング自体は今現在完成されており、安定している。あとは誰と対戦するかです。不敗の戦績ではありますけれど、誰もが勝てないという選手ではないと思いますね。

 スーパーバンタムといえば、日本選手の多いクラスですから、決して手の届かない選手ではない。別の言い方をすれば、怖い選手ではないということです。ただ、これから伸びるであろう若手をぶつけた場合、この選手がうまいので、コツン、コツンと当てられ、終盤で倒されたりすると、若い選手は自信を喪失してしまう可能性はありますね。一発で倒されるならまだしも、トコトン力の差を見せつけられて、我慢して、我慢して最後に倒された場合ですね。

 クイッグは結構ボディーブローを打つ選手です。右も左も打ちます。それで終わりでなくて、上に返してくる。力みのないボディーブローで、流れがありスムーズです。

 スタミナは、使い方がうまい。数多く打つから後半に行けば落ちてくるはずですが、体いっぱい力を使ってという戦法ではなく、急所、急所にしっかり当てますから、やはり数多く打たれれば効いてきます。

 この階級はリゴンドウ、サンタクルスと強いチャンピオンがいて、2人の対戦の話があるようです。リゴンドウのスピードに追いつけなかったら、ワンサイドに終わる可能性もあるわけですね。その点、このクイッグのほうがリゴンドウとやって噛み合うと思います。サンタクルスよりも臨機応変さがありますから。

 サンタクルスは型にはまったボクシングをしますが、ボクシングの幅はこの選手のほうがある。だから、打ち合ってサンタクルスのほうがパワーがあるとみてとれば、すぐアウトボクシングに切り替える。そのままサンタクルスが押し切る可能性もありますが、サンタクルスも強打者ではないので、クイッグの勝機もあります。




ボクシング・ビート2015年3月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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