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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

アドニス・スティーブンソン(カナダ)
ADONIS STEVENSON
WBC世界L・ヘビー級王者

踏み込み鋭い左強打に頼る
サウスポーの一発屋


2014年ボクシング・ビート
9月号掲載

地元モントリオールで古豪チャド・ドウソンを初回KOに破りWBC世界L・ヘビー級王座獲得。
これまでに、3度の防衛に成功している。

ハイチ生まれのカナダ人。29歳とデビューは遅いが、これは事件を起こし服役体験があったためという。180cm、24勝20KO1敗。



この選手、一言で表現すれば、サウスポーの一発屋タイプです。

ボクシングの組み立てとかはなし、セオリーもなしといっていいかもしれません。とにかく左を一発決めれば、それで勝つんだという、非常にシンプルな戦い方ですね。

右を軽く出しておいて、次を打ちやすい状態を作っておき、そして左を強く打つ。当たれば倒れると。左が当たったら、また左、また左というように得意のパンチを続けざまに打つ。だから、決まったコンビネーションとか、そういうようなのはないんですね。あくまでも左一発を決めればいいんだというやり方です。

この左は、ストレートに限らず、いろいろ打ちますが、踏み込んでの左が一番強いですね。ワンツーのストレート、フックが一番強いでしょうね。アッパー、フックも打ちますが、いずれにしろ左が決めパンチです。おそらく左利きだと思います。S・ミドル級から上がった選手ですが、パンチがあるから、上の階級でも通用したということですね。

試合の流れが悪くても、一発決めれば相手が倒れると。昔のホプキンスあたりもそうで、一発さえ決めればそれで終わる。ポイントは関係なくて、一発決めればダウン取れる、KOできるんだと。ただ実戦的なホプキンスと違い、この選手は自己流のところがありますね。それと、野生的なカンですね。

やはりチャド・ドウソンに勝ったのが大きいですね。うまくかち合いましたね。元気のないドウソンではありましたけど。この勝利で当たれば倒れると、なお一層自信を持ったでしょうね。

踏み込んで打つというのが一番のポイントだと思いますが、リーチが196cmですか。黒人選手は大体手のほうが長いですね。

パンチは一発一発に破壊力があります。相手がどうあろうが、左を叩きつけるという打ち方をしますね。この左はまさに腰の入った、体重の乗ったパンチです。ボクシングの流れはあまり関係ないということで、リズム感はあまりない。

タイプは左のボクサーファイターというよりも、攻撃型のファイターボクサーといっていいでしょう。

守ってうまいということではなく、打って勝ってきている選手ですから。その分、当たらなかった場合、そして力んで力いっぱい打つ分、ロスもありますね。あの打ち方だと、疲れて当たり前ということもありますが、スタミナは後半になるとやはり落ちる。最近の防衛戦でも、体が大きくて基本に忠実な相手に苦戦しました。倒し、倒され、倒して僅差の判定勝ち。KO狙いに行ったものの、相手の守りが堅いのと、大振りだったので倒し切れませんでした。

実戦派の選手で、アマチュアの技術を出すタイプではないですが、殴り方、倒し方に関して、知っているという選手ですね。

ある意味そんなに器用な選手ではないですから、これから技術をつけようということではない、今の勢いをどこまで伸ばすかというところですね。自分のペースではない時の戦い方など、課題もあるので、今後どうクリアしていくか。

今度コバレフと対戦の話もあるそうですが、これは面白いですね。コバレフのように安定した選手に勝つのはこういった選手かもしれないし、逆にスティーブンソンが欠点を突かれたら、空回りして何もできないという状態に陥るかもしれません。対ホプキンスもそうですが、頭脳的なホプキンスに勝つとすれば、この選手のように爆発力のある選手でしょう。といって、ホプキンスは相手のいい時は付き合わない、そして相手の隙を突いて一発一発狙うやり方をする。スティーブンソンは体力を温存するとか駆け引きを使う選手ではないので、経験の差でごまかされる可能性は高いでしょうね。



ボクシング・ビート2014年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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