25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

※My番組登録はこちらから

ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

テレンス・クロフォード(アメリカ)
TERENCE CRAWFORD
(WBO世界ライト級王者)

自然体のスイッチ・ヒッター
ガンボアを倒す可能性もあり


2014年ボクシング・ビート
7月号掲載

3月、敵地スコットランドでリッキー・バーンズに挑戦、3-0判定勝ちしWBO世界ライト級王座を獲得したばかり。2008年にプロ転向し、不敗のまま世界の頂点にたどり着いた。王座戦は他に昨年6月アレハンドロ・サナブリアに6回TKO勝ちし空位のWBO北米タイトル獲得。米国ネブラスカ州オマハ出身、26歳。23戦全勝16KO。



一言でいえば、いい選手ですよ。オールマイティーで、まだかたちが決まっていないところがあります。


バーンズに一方的な試合で勝ち、チャンピオンになったわけですが、この時の採点は思ったより離れていませんでしたね。力強さはまだこれからでしょうけど、テクニックはじめ何から何まで、全部持っている選手です。


この選手、タイプはボクサーファイターといっていいですね。サウスポー・スタイルでも戦うわけですが、ある意味スイッチ・ヒッターといっていい。普通スイッチ・ヒッターというと、右か左のどちらかに偏るんですね。7-3ないし8-2というような割合で。そしてスイッチした時のボクシングというのは、ややぎこちないところもあるわけですね。専門じゃないですから。この選手は、そのぎこちなさがない。マービン・ハグラーが、左が専門でも右に変わって100パーセント違和感がなかったように、そういう器用さがこの選手にもありますね。


バーンズ戦では6-4でサウスポーの方が多かった。元々サウスポーじゃないかと思えるぐらい違和感なしに構えますね。そしてどういう時にスイッチするかというと、決まっていないんです。このスイッチの仕方というと、一気に構えるのではなく、ごく普通に分からないようにやる。そのまま流れるかのようにサウスポーに変わっているやり方ですね。


強いていえば、右の時の方がカウンターのタイミング、切れ味はいいんですね。相手が左を出した時に、外して打つ右のカウンターと、同時に上からクロスカウンターで打つ場合とか。そのタイミングは右でやった時の方がいいですね。


この選手の場合は、右でやるか、左でやるかをあらかじめ決めていないところがある。それで自然体の動きでやるということがありますね。


そして、打つパンチが、これだけKOを重ねていますけども、とてもコンパクトで大振りしない。
当てるタイミングを重視したやり方をします。連打が出るし、チャンスの時に大振りしないからバランスも崩れない、そしてパンチも的確に当たると。大振りしないでコンパクトに打つから、スタミナも持つんですね。


どんなパンチを打つかというと、必要な時に必要な角度で、必要なパンチを打つと。最初に言った右のカウンターというのは、この選手が得意としているパターンではありますね。相手の左に合わせて打つ、そして相手の左を外して打つ。だから相手からすれば、下手にジャブを出したら危ないというところがありますよね。それと、戻りが速い。普通カウンター打つ場合、狙って外れたら、1回組み立て直さないとやりにくいものです。この選手は、そのカウンターを打った瞬間、当たっても当たらなくても、ごく自然のフォームに戻っています。


ま、ハグラーというと言い過ぎですけど、ハグラーをアウトボクシングにして、ちょっとスマートにしたようなところがあると。力強さは別にしてですね。まだ26歳ですから、これからの選手だと思いますね。どの時点で冒険をやっていくかですね。


今度ガンボアとやりますけど、後半のクロフォードのKO勝ちもあるでしょう。ガンボアの踏み込むスピードは距離に関係なく速いところがありますけど、この選手は自然体の流れる動きなので、力みがない。イコール、スキが少ないということですね。大振りしないというのもこの選手の特徴です。


ガンボアの場合は結構スピードつけて、入ってきたり、思い切りの連打を力いっぱいやるところがあるので、その場合相手のパンチとかち合ってしまう危険が常にあるんですね。


ある意味、ガンボアは意外性のある選手ですけど、クロフォードは安定感のある選手ですよね。例えば、石橋を叩いて渡ると、そういうところがあるんですね。こういう選手というのは、ガンボアが対戦したくない選手ではありますね。



ボクシング・ビート2014年7月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
新着記事

バックナンバー
2017を開く▼

バックナンバー
2016を開く▼

バックナンバー
2015を開く▼

バックナンバー
2014を開く▼

バックナンバー
2013を開く▼

バックナンバー
2012を開く▼

バックナンバー
2011を開く▼

バックナンバー
2010を開く▼

バックナンバー
2009を開く▼

RING JAPAN
日本ボクシングコミッション
TEIKEN.com
NAOPIX Fight Gallery by Naoki Fukuda
マイ番組登録をしよう!
ご加入はこちら
マイ番組登録をしよう!