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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

シンピウェ・ベチェカ(南アフリカ)
SIMPIWE VETYEKA
(WBA世界フェザー級スーパー王者)

長谷川戦の反省生かし
攻撃型に変身したカウンターパンチャー


2014年ボクシング・ビート
6月号掲載

昨年12月、18度防衛中のWBAフェザー級スーパー王者クリス・ジョン(インドネシア)を6回終了TKOに破って戴冠。2002年1月、南アフリカでプロ・デビュー。国内王者となり、16連勝で挑んだ07年5月の長谷川穂積には12回判定負けしWBCバンタム級王座奪取失敗。09年7月にIBO王座奪取。試合枯れの時期もあったが、フェザー級に上げて13年4月にインドネシア・ナンバー2のダウド・ヨルダンを敵地で12回TKOで下し、ジョン挑戦への道を開いた。5月31日にマカオでノニト・ドネア(比)の挑戦を受ける。南アフリカ、イースタンケープ出身。33歳。26勝16KO2敗。


日本で長谷川に挑戦して7年ですか、フェザー級に上げたこともありますが当時のカウンターパンチャーから攻撃型に変わっているところがありますね。以前は待ちのボクシングでしたから、長谷川も警戒したままの流れで進んだ。それが現在はカウンターパンチャーであっても攻撃型になっていて、なおかつカウンターも打つと。


アップスタイルで、カウンターパンチャーですから左のジャブがよく出るんですね。それで、相手が打ってきたところにカウンターする。右を打ち下ろす場合と、左フックを打つ場合、また相手の右をバックステップで外して右アッパーといったパターンがほとんどです。現在は攻撃しながらカウンターを打つというやり方ですから、左ジャブを出しながら攻撃して、その中でカウンターを要所要所で打てると。


パンチはまあまあですね。ジョンも目いっぱいのところがあって全盛期のころの独特のリズムがない状態でした。ジョンはちょっとテンポが遅いような、独特のリズムがあったんですが、皆それに釣られてしまっていたんですね。ところがここ数年はそれもなくなってきていて、雑なファイターに変わった。ごまかしながらやっていましたね。ベチェカにも同じやり方で来たんですが、ベチェカのパンチが的確だったと。それで効いてしまったんです。


この選手の場合、完全なボクサーのカウンターパンチャーが、ボクサーファイターに変身しています。それでいて待ちの間に打たせて、バックステップしてのカウンターという本質的なところは持っています。


ウェイトを上げるためにパワーアップしたかもしれませんね。ヒョロットしていたのが力強くなった。ヨルダン戦で攻撃型になっているのはひと目で分かりましたから。パンチの数を集めてヨルダンを攻め落としたところは、以前と違っています。


長谷川戦では、相手が打ってこなかった場合の反省点があった。それが攻撃型に変わっている分、少し攻撃が粗くなる傾向はあります。手数も以前の倍くらい出ているかもしれません。それでヨルダンをKOしたんですけどね、攻めて攻めて、攻め落としたと。7年経って、勝ちにいこうという姿勢が出ています。


ドネア戦はドネアの勝ちムードですけれども、そう簡単ではないですよ。ダルチニアンみたいにガーンと来る選手じゃない、この選手はバックステップがありますからね。攻撃型に変わったけれどもバックステップもする選手です。


打たれるところはありますけれど、ガチーンと効くわけではない。だからドネア戦は判定でどちらの手が上がるか、というところではないでしょうかね。ドネアは相手が出てきたところに左フックを合わせるのがうまいですが、この選手、出てきたと思ったらパッと下がりますから。それでポイントがどちらにいくか、というところじゃないでしょうかね。


33歳のいまが一番の完成時でしょう。以前のカウンターパンチはいいものがあったんだけれども、相手が攻めてこないときの攻撃はなかったと。それがいまは攻撃する状態でカウンターも打つやり方ですから。ま、これから伸びる選手ではないですけどね。


初防衛戦で終わるかもしれないし、ドネアに勝ってどこまで続くかという保証もできない選手です。やはり、ずば抜けているというところではなくて、いま現在で完成している選手ですから。戦う相手によってチャンピオンの時期が長くなるか、次で終わるかは分からないですね。



ボクシング・ビート2014年6月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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