25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

※My番組登録はこちらから

ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

キコ・マルティネス(スペイン)
KIKO MARTINEZ
(IBF世界S・バンタム級王者)

長谷川の挑戦を受ける
連打型の右ファイター


2014年ボクシング・ビート
4月号掲載

昨年8月、米アトランティックシティでジョナサン・ロメロ(コロンビア)を6回TKOに破りIBF世界S・バンタム級王座奪取。来たる4月に2度目の防衛戦で初来日し、長谷川穂積の挑戦を受ける。スペイン・アリカンテ出身、27歳。30勝22KO4敗1分。


タイトルを獲得したロメロ戦しか見ていないのですが、右の連打型ファイターですね。いいリズムに乗った連打をしますよ。


背はおそらく165(cm)ぐらいですか、打つパンチはフックとアッパー系がほとんどです。特にフックの場合には、必ず返しのパンチを打ちます。左を打ったら右、右を打ったら左というように、体の振りと同時にパンチを持っていっているような、いいリズムの打ち方です。


体を振って入っていって、パンチを出し切ったところから、次のパンチも出しながら同時に返ってくるというような、コンビネーションともちょっと違うんですけどね。決められたワンツー・スリーではなく、左を打って、体を戻しながら右を返して、また左を返す。ほとんどがフック、アッパーの選手ですね。


右を打って、右足が前に出たりしますが、そのまま無理なく返す。自然体の打ち方をします。


体は柔らかいですね。スマート、きれいということは全然ない。上背もない、リーチもないから、振りながら入っていくんですが、体が柔らかいから相手のパンチを殺しながら出る。それでもパンチを受けることは受けます。完全なファイターであり、スタミナもあります。背は小さいけれど、顔面へのアッパー連打もよく打つ選手です。パンチの質は、切れのあるパンチではなく、ドスン系でしょう。けしてスマートではないし、打ち合いながら力で勝負する、そしてその中で体が柔らかいから、まともにガチンという食い方はしないですね。


スタートから入り込んでいって、フック、アッパーの連打、相手がクリンチにこようが、構わず打ち続けるというやり方ですね。体の振りとパンチをうまくマッチさせているという特徴がある。左をダブルでということはなく、左を返して右を返してという流れになっているんですね。それがいいリズムになっています。


この時のロメロは初防衛戦、北京五輪に出てプロ転向以来全勝だったのですが、アウトボクサーですがマルティネスに入られっぱなしで、クリンチしても打ってくると。連打で倒れそうな時にクリンチしても打たれっぱなしでしたね。


このボクシングだと、打ち始めたらサウスポーもあまり苦手にはしないのではないかと予想します。


ジャブは数えるほどしか打たない、差し合いではなくて、ほんの1、2発打って、距離が詰まったらすぐ振るんですよ。ホリフィールドがモーラーとやる時に、うまい選手だからサウスポーに対してもうまいだろうと思ったら、随分と苦手だと知って驚いたことがありました。そういうこともあるからなんとも言えないですけど、ただ、このスタイルからすると、右も左も関係なしに、距離が詰まればすぐパンチを振りますから。そんなにサウスポーを苦にしないんじゃないかと思いますね。


きれいなうまさではなくて、リズムに乗った、リズミカルな選手なんですね。それでも実戦派のうまさはありますね。ロメロもクリンチしようとした時に、一緒になって休むのではなくて、体を振りっぱなしでした。止めないから、相手も掴み切れないところがあったんです。相手がクリンチにこようがなにしようが、振りほどくのではなくてそのまま振っているから、相手が捕まえきれないという状態になる。これなども実戦的なうまさですね。


この選手と対戦する時の長谷川はどうか。まず長谷川は休めないでしょうね。それでも、マルティネスが前に出てくるタイミングをうまく掴み、入り方をとらえることが分かれば、今度は長谷川がコントロールできるのではないかと思いますね。長谷川は守りっぱなしだとよくないですが、打ってくるところのタイミングさえ掴めば、ペースは持っていけるでしょう。マルティネスは意外性のあるボクシングではないし、体を振りながらではあるものの、正面からきますから。



ボクシング・ビート2014年4月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
新着記事

バックナンバー
2017を閉じる▲

バックナンバー
2016を開く▼

バックナンバー
2015を開く▼

バックナンバー
2014を開く▼

バックナンバー
2013を開く▼

バックナンバー
2012を開く▼

バックナンバー
2011を開く▼

バックナンバー
2010を開く▼

バックナンバー
2009を開く▼

RING JAPAN
日本ボクシングコミッション
TEIKEN.com
NAOPIX Fight Gallery by Naoki Fukuda
マイ番組登録をしよう!
ご加入はこちら
マイ番組登録をしよう!