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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ベイブ・シュメノフ(カザフスタン)
BEIBUT SHUMENOV
(WBA世界L・ヘビー級スーパー王者)

ノーモーションの右を強い腕力で
コンパクトに打つファイター


2014年ボクシング・ビート
2月号掲載

ベイブト・シュメノフ

カザフスタン・シムケント出身だが、2007年プロ転向後は米国を拠点にリングに上がる。バイロン・ミッチェル、モンテル・グリフィンらの元王者を撃破し、9戦目の09年ガブリエル・カンピーリョのWBA世界L・ヘビー級王座初挑戦は0-2判定負けだったが、翌年の再挑戦では2-1判定勝ちで王座獲得。4度防衛後の去る12月コバチを3回TKOに破りV5。試合前にスーパー王者に昇格していた。14勝9KO1敗。188cm、30歳。


顔は日本人に似たシュメノフですが、一言でいうと独特のボクシングですね。顔を見なくてもこの選手と分かる、そういう特徴的な選手です。足をピタッと踏ん張った状態で、ま、ベタ足です。誰か似たような選手がいたかというと、コンスタンチン・チューのように腕だけで打つようなパンチなんですね。当たってから強く押し込むという感じ。空手で板を割るように、止まっているものを打つ打ち方です。子供の頃空手をやっていたかもしれませんね。


パンチは特別これを狙うといようなところはないんですが、右も左もコンパクトに打つ。特にモーションなしの右ストレートは結構みんな食いますね。チューもそうでしたが、腕の力だけで打っているようでも、当てるだけの手打ちではない。腕の力が強く、力一杯打っているところがある。ただ大振りではないから、連続して打てるというところがある。パンチは右も左も全部がその打ち方なんですね。
タイプからすると、右のファイターですね。ドシッと構えて、そのパンチに力があるんですね。


では相手に動かれたらという場合ですけど、結構追いつめるのがうまいんですね。昔チューが出てきたときに、上体立ったままのボクシングですから、いくらでも打ち込めるなと私自身は感じたんですが、実際にはことごとく負けたんですね。チューに勝てなかった。みんな打ち込めないということは、やはり圧力があったんでしょうね。右の打ち方など、モーションなしにジャブみたいに強く打っていた。ジュダーなんかもあれでノックアウトされていますからね。だから、対戦相手がいざ構えてみると、外から見ているのと違う圧力があったんであろうと。


このシュメノフは、そういうところがチューと似ているのではないかと試合を見て感じたんですね。ただ、まだ誰も打ち込めていない。フォームがいいわけでもないのに、なかなか相手が打ち込めていないのは、それなりの圧迫感があるからと予想しますけどね。


おそらく今の時代ですから、シュメノフをみな研究はしてるはずなんです。それでも狙われていないということは、やはり先ほども言ったように、構えての威力が違うということなんでしょう。外から見ているとスキはいくらでもあるという感じはしますがね。今後は動きの速い選手と対戦した時にどうなるか。対抗チャンピオンにはホプキンスもいるし、コバレフもいますからね。
コバレフのような選手だったら、シュメノフと対戦すれば、いくらでも狙ってくるでしょうけどね。
2人が対戦したら、総合力でシュメノフは分が悪い。コバレフの場合は打ち込みもするし、カウンターも打つ、そして体全体のボクシングが柔らかく、流れるようなうまさがありますからね。シュメノフが空回りする可能性もありますね。


最新のコバチ戦は1年半ぶりの試合でしたが、全勝の挑戦者をブランクの影響も見せずに倒しました。現時点では、シュメノフはこの階級で特に強いチャンピオンとは言えないかもしれないものの、ただ今後面白い存在になるかもしれませんね。


おそらくもうこれから変わらないであろうというボクシングです。アマチュアでかなりやっていると思います。このボクシングを変えるには難しいかもしれないし、完全に出来上がっていますからね。今後はここを直してというよりは、今のボクシングで持っていったほうがいい。圧迫感のあるボクシングで押し通したほうがいいと思いますね。



ボクシング・ビート2014年2月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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