25th

WOWOW

PC版

ご加入はこちら

浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

※My番組登録はこちらから

ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

エフゲニー・グラドビッチ(ロシア)
EVGENY GRADOVICH
(IBF世界フェザー級王者)

打ち終わりのない連打で圧倒する
ロシアのボクサーファイター


2014年ボクシング・ビート
1月号掲載

2013年3月、ビリー・ディブ(豪州)に2-1判定勝ちしIBF世界フェザー級王座獲得。8月ムニョスに勝ちV1、11月ディブと再戦し9回TKOで撃退。10年に米国を拠点にプロ・デビューして以降18連勝9KO不敗。ロシア・ユグラ生まれ、アマ歴150戦。27歳


ロシアの選手、旧ソ連の選手というと、アマチュアらしい巧いボクシングを想像しますが、グラドビッチは違う。戦法は、右のボクサーファイターで、より攻撃的な選手ですね。


特にズバ抜けたというのでもないですが、ただ、常に一定のやり方、一定のリズムを保っている。この選手の一番いいところは、とても手数が出るということです。1-2-3-4-5-6、それで相手が下がると、追いかけて行ってまた打つ。ファイティング原田さんは、打って打って打ちまくれという戦法でしたが、この選手は原田さんを少しボクサーにしたようなところがあります。ディブも2戦目の試合を見ると、最後はこの手数の多さにやられてしまった。


KO率は約半分ぐらいで、1発パンチがあるわけではない。特に決まったコンビネーションがあるのではなく、ただ手数を多く出し、打ち終わらないので、みんな根負けしてしまうんですね。相手に立ち直る隙、考える時間を与えないところがある。


その間に相手のパンチがきたときは食うところもありますが、バチンとは食わない、体が柔らかいので、吸収するようにして殺してしまう。強いて言えば、それだからこそ、よく手数も出るというところがありますね。ただ目一杯のやり方をするから、きついことは確かでしょう。


タフな選手ですよ。それだからあれだけ攻めていけるというのがあるでしょうけどね。そして実戦派の選手ですね。相手が少しでもリズムが狂ったら、すぐそこにつけ込んできます。武器は「連打力」ですね。ただ、相手が打ち返す時も打っているので、それがカウンターになることがずいぶんありますね。


下がってカウンターを打つというタイプではない。攻めて、攻めて、それで相手がカウンターを打ち返してきたところにカウンターを打つということはありますが、偶然のカウンター、意識しないで打つカウンターですね。ディブあたりは、ずるさ、やりにくさを用いる選手ですが、グラドニッチがこれだけ打ってくるので、このやりにくさを使えなかったという内容でしたね。


絶対に手が届かないというチャンピオンではないですね。やりにくくないということは、要するにこの選手以上に力があれば、取れない選手ではないわけですから。


他の団体のチャンピオンと戦って、統一していくような力は、あります。常にシーソーゲームのような状態はあると思いますよ。ただ先ほども言ったように、ずば抜けて強いということではない。


強いというより、うまい、しつこい選手なので、対戦する側とすれば、うまさで勝負しようとすると、そのうまさが殺されてしまう危険があります。この選手と対戦する場合、ひとつは、体力ある選手でないと難しい。この選手を前に出させないような状態にすることができるか。今のフェザー級ですと、サリドあたりがどれだけ打ち合って五分に持っていけるか。パンチ力はサリドが上ですが、手数はこの選手の方が出ます。


長期安泰かどうかは、今後どういう選手が出てくるかによりますが、ボクシング自体は安定しているところがあります。フェザー級は日本にも身近な階級ですが、日本選手が対戦した場合、やりにくくはない、ただ、この選手と同じぐらいの手数が出せるか。1発はないけれど、5-6-7と数重ねて打たれると、1発よりも強い威力になってしまうんですね。もしこの選手が負けるとすれば、打ちに行けなかったときでしょうね。



ボクシング・ビート2014年1月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
新着記事

バックナンバー
2017を閉じる▲

バックナンバー
2016を開く▼

バックナンバー
2015を開く▼

バックナンバー
2014を開く▼

バックナンバー
2013を開く▼

バックナンバー
2012を開く▼

バックナンバー
2011を開く▼

バックナンバー
2010を開く▼

バックナンバー
2009を開く▼

RING JAPAN
日本ボクシングコミッション
TEIKEN.com
NAOPIX Fight Gallery by Naoki Fukuda
マイ番組登録をしよう!
ご加入はこちら
マイ番組登録をしよう!