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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

キース・サーマン(米国)
KEITH THURMAN
(WBA世界ウェルター級暫定王者)

ブロナーと対戦してもいい勝負
攻防一体のボクサーファイター


2013年ボクシング・ビート
10月号掲載

7月にディエゴ・チャベス(亜)を10回KOに下しWBA世界ウェルター級暫定王座獲得。2007年トップ・アマからプロ転向以来22戦21勝19KO不敗1NC(負傷)。米フロリダ州クリアウォーター出身、24歳。12年には元世界王者カルロス・キンタナにTKO勝ちしWBO北米S・ウェルター級王座獲得、今年3月には元IBF王者ヤン・ザベックに3-0判定勝ちしWBOインター王座も獲得した。


強さ、うまさと両方持っている選手ですが、やはりうまさから入りますね。それでいてパンチがあるから、相手は追い打ちをかけられない。


いま24歳で、これからまだまだ伸びる選手です。黒人選手特有のバネがあり、体が柔らかく、リズム感があって、足が速い---この足は、前後左右どこにでも動ける足ですね。


それでいてタイミングも抜群にいい。自分から打ちこむパンチもいいですが、相手のパンチを外してのカウンターのタイミングも持っている。暫定チャンピオンになったチャベス戦でも、相手はアップスタイルのファイターで、力で押してくる選手ですが、それに対し左右に動きながら、長い左を打っていた。そしてチャベスが攻めてきたときに、パンチを返すから、チャベスがそれ以上行けなかった。打つパンチに力があったから、止まるんですね。


サーマンはオーソドックスのボクサーファイターです。変幻自在が一番の特徴でしょう。流れるようなフットワークとパンチが一体になっている。自由自在で形を決めない選手といっていいかもしれません。そしてパンチがある。21勝19KOという数字からするとファイターの感じがしますが、カウンターのタイミングのパンチもあれば、打ち込むパンチもある。きれいなパンチといっていい。動きとパンチ、足とパンチが一体になっています。


ディフェンスも、足で外す、体全体で外す、ガードでブロックすると、いろんなことができる選手です。


チャベスのようにパンチ力に自信を持っている選手とどんな試合をするのか注目したんですが、相手が強打者だからといって、引いて待つのではなくて、自由自在に動きながら、下がりながらも先手を取っていました。横に動きながらも先手、相手が止まっていると右を打ち込んでいくと。リングを自由自在に流れている感じ、そしてその流れの中で、選手によっては打つ瞬間、腰を入れて打つなどして止まったりするのですが、サーマンは足とパンチが一体になっており、止まって力んで打たない。流れを止めないまま手が出る。ダンスなどやらせればうまいと思います。


パンチは決まっていないのですが、左のボディーアッパーは得意とするパンチでしょう。チャベスからダウンを奪ったのがこれです。みぞおち当たりに打ち込むのですが、ジャブの距離からではなく、そのまま踏み込んでのパンチで、主武器といえます。いい角度で、一発で倒したわけですけど、そのパンチを打った後もまた流れる動きをする。相手が倒れなかったら、すぐ次のパンチが出る状態です。


攻防一体というか、下がりながらも攻撃している。そして相手が打った時も、外したと思ったらすぐ攻撃に転じている。もちろん攻める選手ですけど、相手が打ってきたところを待ってましたとばかりに外して打とうとします。瞬間的に出るのではなくて、流れの中で必要な時にサッと出て、それがいいパンチなので相手が倒れている。狙って一発で倒そうということではない。


この選手は体力で圧倒しようとした場合、サーマンも下がりながらでも打ち、そのパンチに力があるから、相手は次の後の攻撃ができない。期待通りのいい選手ですよ。


ブロナーが正規王者ですが、この2人が対戦すると面白いですね。どちらが勝つか分からない。
ブロナーはメイウェザー・スタイルで上体を後ろに逸らして、打つ瞬間、よける瞬間のスピードは抜群なわけです。サーマンは動いていて、そんなに警戒というものはしない。この動きでこのパンチ、ブロナーが一発パンチを返したら、また打ってくるでしょうから、まぁ見ものだと思いますよ。
ブロナーのような爆発するような華やかさではないかもしれないけれど、力はありますね、スーパースターになれるかもしれない選手です。



ボクシング・ビート2013年10月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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