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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

オマール・フィゲロア
OMAR FIGUEROA
(WBC世界ライト級暫定王者)

荒川と激闘演じた未完成王者の
“自然体ボクシング”分析


2013年ボクシング・ビート
9月号掲載

7月27日、荒川仁人との激闘に打ち勝ち、WBC世界ライト級暫定王座に就いたばかり。米国テキサス州出身、23歳。プロキャリア5年で22勝17KO1分。


この選手は、まだボクシングが固まっていない、形が決まっていないところがあるんですね。いまだ発展途上で、完成していないと。もうひとつ言えば、固まっていない分、今強豪とぶつかった 場合、崩れてしまう危険性もあるということです。


固まっていないのと同時に、ボクシングが柔らかいという特徴もある。形が決まっていない分、右構えでも左構えでも自然な形で打てる。いつの間にかサウスポーになって打ち合っているという感じで、違和感がない、うまく体を振った状態から自然にパンチが打てる。しかもそのパンチは十分体重が乗っています。


パンチはいろいろ打てますね。スタミナはないけれど、器用さはあります。柔軟性とか器用さは先天的なものがあるでしょう。いつからボクシングを始めたか知りませんが、シャドーなんかさせると子供の頃からうまかったと思いますよね。リズムに乗っているというか、決められた形で打ちに行くのではなく、その時その時のいいフォームになっている。


これは想像ですけど、子供のころに親がジムに連れて行き、結構好きに遊ばせていたのではないですか。それで自由自在にパンチが出るようになったと。気がついたらフォームができていたという感じがしますね。


そして、この選手は前半が強い。確か1ラウンドKOが8回、2ラウンドKOが5回ぐらいある。試合が始まるとすぐにスタートする。人気は出るでしょうね。タイプは攻撃的な選手で、ファイターまではいかない、ファイター・ボクサーですね。


荒川戦は「柔軟性」という面で二人の違いが大きかったですね。荒川がよかったのは、フィゲロアを前に出させなかったこと。前に出させるとドンドン調子に乗るところがあるんです。荒川が下がらずに、一生懸命止めて、そして打ちに行ったと。フィゲロアは、前に出ようとして出ることができなかった。その分はこれから体力をつけなければならないというところはあるでしょうね。


スタミナがないと言いましたが、前半からスタートする分、後半になると落ちる。そういう点はこれから鍛え、訓練すべきところはあります。でもあのやり方をみると、スタミナは今後おそらくつくと思いますね。ダッシュ力はある。スタミナが切れ、疲れていても、体振ってちょっと休んでいる状態が5秒間ぐらいあると、また強いパンチを打つ。長くは続かないですけど。疲れても少し休めばダッシュできるということは、練習量を増やせば、スタミナがつくということ。だからこの選手の場合技術面の向上というより、練習量の問題でしょう。これで自信を持って形ができてくると、まだ強くなる。


ボディー打ちもいいパンチを打つ。といって、右でも左でもこれがずば抜けているということでもない。ほとんどが平均しているパンチです。左打ったら右の返し、右打ったら左の返しと。これは上にも下にも打てる。これが決め手ということではなく、全部が平均している。くっつくと頭をうまく振ってボディーに両方からアッパーも打てるし、ちょっと距離ができたらストレートもフックも返せる。フックからまた右のフックも返せると、型にはめない、本当に自然にその時必要なパンチを打てる。


今23歳ですが、これからは体力が必要だと思いますね。突進する時の体力、打たれた時の体力ですね。


打たれ強さについては、まだまともに打たれていないというのと、体が柔らかくてうまく振れるからガチンと食うことがない。打たれる時にガマンするのではなくて、そのまま衝撃を逃がしてしまう。そういう柔軟性はありますね。ただし、特にボディーは強くない、やはり世界チャンピオンがあの程度のボディーの強さでは反省しなくてはいけませんね。


現時点で他の団体のチャンピオンと対戦したらどうか。スタミナがどうかというのはありますが、前半は結構いけると思いますよ。リッキー・バーンズと対戦しても、前半は結構いけると。ボクシングが完成されてからなら、さらに力を出してくるでしょうね。



ボクシング・ビート2013年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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