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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

リッキー・バーンズ
RICKY BURNS
(WBO世界ライト級王者)

打ったらすぐガードを戻す
根性派ファイターの知恵


2013年ボクシング・ビート
8月号掲載

2011年にマイケル・カツィディスとの王座決定戦に判定勝ちし、WBO世界ライト級暫定王座獲得。その後正規王者に昇格し、パウルス・モーゼス(小堀を攻略)ら3人の挑戦者を撃退。10年には1階級軽いS・フェザー級のWBO王座を獲得し3度防衛していた。プロ生活12年で36勝12KO2敗。スコットランド出身、30歳。身長178cm。


攻撃型の選手で、右のボクサーファイターですね。


最新の試合(5月の対ホセ・ゴンサレス戦)は、相手も全勝のいい選手でしたが、最後は試合放棄でバーンズのTKO勝ちになったんです。


8Rにバーンズのピンチがあった。ガードしている真ん中を右ストレートで打たれ、それが効いてしまってロープに詰まり、相手は相当な連打できたんですが、そこを踏ん張ってまた打ち返していった。バーンズは器用ではないんですね。相手のパンチを外してカウンターを打つとかではなくて、正面的な選手なんです。体力、スタミナ、そして守りに関しては、ブロックすると。


ボクシング自体、ぎこちなさはあります。パンチの打ち方なんかも、全部を大きく打とうとする。


左ジャブひとつとっても、思い切り、体いっぱい伸ばして打つ。武器とすると、その次の右ストレートですが、それも全体が大振りがちになるから、フック気味になる傾向もありますね。


大きく手を伸ばすイコール、届きそうもない距離からも届かせようとする。このやり方は、外されたら上体が伸び切って打たれてしまうと。ただ、届きそうもないところから打つのは、相手の予期せぬところから届いてくるので、外しにくいともいえる。


この選手のいいところというと、打ったら必ずガードを戻すことです。不器用そうに見えて、打つ時と守る時とで、徹底しています。打って空振りしたら、必ずガードを固めると。だから、ああいうぎこちない振り方をしても、打たれないですむところがある。外された、もしくは空振りした、打ち合った、終わったらすぐガードを戻す。それでここまできているところがあるんですね。パンチをよけるというよりも、パンチがきたらすぐブロックするというやり方です。ブロックの上を打たせて、顔面を打たさないようにする。ブロックで守るということですね。


5月の試合も結果として、うまいゴンザレスが常にプレッシャーをかけられて、根負けしましたからね。あと、お客さんに相当人気があるのは、やはり攻撃的でシンプル、目いっぱいやるという、ボクシングの姿勢だと思います。打たれてどうかというと、ガードを常に固めるから、打たれないようにという意識はしていますけど、やはり打たれ弱くはないというぐらいですかね。それと、スタミナはありますよね。あれだけ目いっぱい戦って、スタミナはある。


パンチの質は、ドスンパンチのところがあります。パンチを思い切り伸ばして、押し込むような打ち方をします。KO率は、世界チャンピオンとしては高くない。最初の15戦がKO1度もなかったということですが、今のボクシングを見ると、思い切り振っていますから、当たれば結構威力はあります。10年前のボクシングとは違うでしょう。だからこそチャンピオンになったともいえるでしょう。ま、器用ではないけれど、一生懸命のところがある選手ですね。


イギリスの選手は結構粗削りのところがあります。そういうところはひとつ共通するかもしれません。それだから人気もあるかとも思います。カルザゲのボクシングはある意味うまい、きれいというところがありましたけども、カール・フロッチなんかは、粗削りで力強さがある選手ですからね。


パンチもある、打たれて強い、雑ではあるけれど、イギリスのボクシングはやはり、きれいというよりも、粗く、攻撃的なところが出るんじゃないかと思います。


バーンズは確かにセンスがあるわけでもないし、ズバ抜けた選手でもない。根性派の選手なので、だからイギリスでは人気あるでしょうけど、今後というと、今のボクシングで通していって、どこまで行けるかというところでしょうね。



ボクシング・ビート2013年8月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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