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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

マイク・アルバラード
MIKE ALVARADO
(WBO世界S・ライト級暫定王者)

攻めのカウンターがうまい
右のファイターボクサー


2013年ボクシング・ビート
6月号掲載

去る3月、宿敵ブランドン・リオスとの再戦に3-0判定勝ちし、WBO世界S・ライト級暫定王座獲得。昨年10月の両者の第1戦では、激闘の末リオスに7回TKOで初黒星。デビュー以来の33連勝もストップされていた。2004年デビューし、戦績は34勝23KO1敗。米コロラド州デンバー出身の32歳。ニックネームは「マイル・ハイ」(デンバーは標高1マイルの地にある)


右の攻撃型の選手。ファイターまではいかないものの、ファイターボクサーと言っていいですね。


ライバルのブランドン・リオスは突進型のファイターですが、アルバラードは攻撃的ではあるものの、相手が打ってきたら、アウトボクシングして下がりもする。そして、カウンターもうまく打ちます。


その好例がリオスとの第2戦です。第1戦は世界戦なら年間ベスト3に入ってもおかしくない激闘でした。一進一退の接戦の末の7回、勝つ寸前に逆襲されてTKO負けした。6回までのポイントはややリオス有利でしたが、逆転のイメージが強いのは、この回に一度は優位に立って、流れが変わりKO寸前に追い詰めていたからです。


3月の世界王座(暫定)を賭けた再戦では、リオスは打ち合って勝った初戦と同じように攻めようとしたのに対して、アルバラードは戦法を変えた。アウトボクシングをしたんですね。初戦とはまったく違うというぐらいの変わり方です。リオスは攻めに行っているけれど、アルバラードのほうは動くと。ただ動くだけではない、リオスは距離を詰めてから手を出す。アルバラードは動きながら、下がりながら打った。それがポイントになっているんですね。


そしてリオスがどんどん前に来るところを、下がりながら打って、なおかつ相手が強引に来たところに、右を合わせる。そして、ほんの2、3秒の中で、3発4発打ったら、打たれたリオスはすぐ打ち返そうとするものの、その時にはアルバラードはすぐ動いて、そこにいない。前回と違うところはそこなんですね。相手が打ち返しにきたら、打ち合いに応じたのが第1戦、打ち返す寸前に動いたのが、今回ですね。接戦といえば接戦でしたが、アルバラードからすると、やろうとしたことはできたという満足感はあったでしょう。


この選手、ライトから上がったのではないですかね。ボクシングは何かがずば抜けたというところはなく、決して一発パンチャーではないけれど、いろんなパンチが打てる、連打も出る選手ですね。カウンターのうまい選手と言いましたけど、このカウンターは、相手が打ってきたら、先に右を打つ、これが結果としてカウンターになるというパターンですね。待ちのカウンターよりも、攻めのカウンターが多いですね。下がりながらも手を出していて、そして相手が打ってきたところを外して打つというよりも、手を出しておいて、相手が打ってきたところに合わせる右ですね。


実際には勝った試合ではありましたが、下がりながらポイントを上げたので、一般のファンが見て分かるようなポイントの取り方ではなかったとは言えますね。リオスは距離を詰めてから手が出るのですが、アルバラードが動いているので、追いっぱなしになってしまった。


第2戦目のアルバラードは徹底的にアウトボクシングしたけれど、リオスのパンチを食い、ジャブで足がグラついたところもありました。これは、打ちつ、打たれつの激戦だった1戦目の疲れがまだ完全に抜け切れていなかったというところもあったとみました。それでも、パンチを受けても、2戦目は下がりながらのパンチだったのが、1戦目と違うところです。


この選手のボクシングは、身につけるものは全部身につけた感じはありますが、あとは何を追加するか、大事なのはどれだけいいコンディションに持っていくかですね。アルバラードは確かにボクシングの幅の広い選手ではありますが、安泰のチャンピオンとはいえない。このS・ライト級はどんどん選手が出てくる階級ですから、今後どれだけ防衛できるかは分からないところがあります。



ボクシング・ビート2013年6月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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