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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ダニエル・ゲール
DANIEL GEALE
(IBF世界ミドル級王者)

シュトゥルムに敵地で勝った
正攻法の攻撃型ボクサーファイター


2013年ボクシング・ビート
5月号掲載

2011年5月、ドイツでセバスチャン・シルベスターに2-1判定勝ちしてIBFミドル級王座獲得。12年9月にはWBA王者フェリックス・シュトゥルムに2-1判定勝ちで統一王者に。13年1月にはアンソニー・マンディンに3-0判定勝ちで4度目の防衛に成功した。豪州ランスタウン生まれの 32歳。戦績は30戦29勝15KO1敗。


178cmとミドル級ではあまり大きくないですが、アップスタイルだから大きく見えますからね。


この選手は、右のボクサーファイターで、正攻法の攻撃型ですね。手数、スタミナはあります。体全体が柔らかくて、うまくてまとまりのある選手。器用といえば器用ですね。同じミドル級でもゴロフキンは前傾型のファイターですが、この選手はアップライトスタイルのまま、正攻法で攻めていくやり方です。


得意なのは右のパンチ。右ストレート、クロスをよく打ちますが、一発パンチャーではない。ガードを固めて攻めにいって、基本通りに左ジャブで入っていき、ジャブに右をかぶせるやり方、それで相手が下がったら右ストレートで追う。そしてすぐガードを固めるというやり方です。


一番の特徴は、手数が多いこと。しかも大振りはあまりしない。振りもコンパクトで、小さく振り、リキまずにスムーズに連打が出る。しいていえば、右を打ちにいって大きくなる場合が時々あるぐらい。大きな右を打って、右足が前に出て、そのまま連打することがある。でも、基本的に大振りはしないですね。


あれだけ攻めるわけですが、もう少し一発に威力がほしいところですが、今からパンチ力がつくかというと、ほぼ完成されたボクシングですから、これで力いっぱい打とうとすると、今の柔らかいボクシングが崩れる可能性はあるでしょう。


ま、パンチャーじゃない分、体が柔らかいというのはありますけどね、正攻法で、意外なことをやらないから攻め方は予想できる。ディフェンスは、ガードは高いけれども、柔らかいと。グローブの上を打たせても、ガチンとではなくて柔らかく打たすという感じがしますね。柔らかくブロックして、相手のパンチを吸収してしまうところがある。


いいパンチを食って、ダウンしたこともありますが、特に打たれ弱いという感じはしない。マンディンとは2度対戦して最初はダウン取られて負けているんですね(09年)。打ちにいったところで右ストレートをまともに食って仰向けに倒れた。接戦でした(1-2判定)が、ダウン取られた分、負けでしょうね。攻め返したものの、あと一歩届きませんでした。


チャンピオンになってからの再戦では4年前と比べて、ゲールにチャンピオンとしての成長を感じました。マンディンも馬力のある選手ですが、ゲールの手数で押されてしまったというところがあります。仮にもう一度対戦しても、同じ内容、同じ結果になると思います。


シュトゥルムに相手の地元(ドイツ)で勝ったのは大きいですね。


シュトゥルムはスロースターター気味でブロックの上を打たせますから、ゲールが打ちっぱなしの状態があったのではないですか。ガードの上を打たせて、それがポイントになると。


このミドル級は強いチャンピオンがいます。ゴロフキンにしろマルティネス、元王者のチャベスにしろ、みな一つ図抜けたものがあるのですが、ゲールにはそれがない。マルティネスの抜群の左ストレートのカウンターとか、ゴロフキンのリキまずに威力あるパンチを何発も出すとか。その点ゲールは柔らかくて手数も多いけれど、もう少しパンチ力が欲しいというのはありますね、ま、トップの王者たちと比べての話であって、まったく非力というわけではない。


ただ、マルティネス、ゴロフキンと対戦したら、ゲールが不利と予想はしますが、それでもKOはないと思います。パンチの殺し方がうまいし、逃げる選手ではないけれど、手数が多いと。ファイターボクサーではなくても、しぶとくいけるところがある。そして器用でスタミナもある。マルティネスがカウンターの間合いをゲールの連打で外された場合、相当苦戦する可能性もあります。ゴロフキンでも、この選手相手にそれほど前には出られないですよ。



ボクシング・ビート2013年5月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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