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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ミゲール・アンヘル・ガルシア
MIGUEL ANGEL GARCIA
(WBO世界フェザー級王者)

慎重で安定した試合運びをする
正攻法のボクサーファイター


2013年ボクシング・ビート
4月号掲載

去る1月19日、オルランド・サリドに8回負傷判定勝ちしWBO世界フェザー級王座獲得。


2006年にデビュー以来全勝をマークし、これが31戦目だった(31勝26KO)。米カリフォルニア州オックスナード出身のメキシコ系。25歳。トレーナーは13歳上の兄で元世界王者のロベルト・ガルシア。「最優秀トレーナー」にも選ばれている。別名マイキー。


サリド戦は、自分が傷ついての負傷判定勝ちです。確か鼻を骨折したんですね。それでもスコアはほぼフルマーク。ダウンを4回とっていますから、まずは文句なしの勝利です。


まだ25歳ですが、冒険はしない、慎重派の選手ですね。これまで負けなしで勝ってきていますが、無理をしないというのは、おそらく、前にまともに食らうことが何回かあったんですね。それがいまはなくなって、ボクシングが安定してきた。


タイプは右のボクサーファイター、正攻法の選手ですね。一番の武器とすると、長い右ストレート、もしくはワンツー・ストレート、これがよく伸びます。フック、アッパーも打つことは打ちますが、距離の長いところからの右ストレートが一番の武器ですね。


31戦して判定は5回だけですが、確かにパンチもあります。たたき上げのサリドに対しても、スタートしてすぐダウンとったんですからね、確か右で2回倒した。返しのフックなんかも、あれ、これで倒れたのかというほどで、狙ったパンチではないんですが、ずいぶん効いてはいましたね。サリドも踏ん張ったからよかったんですね。そのまま終わってしまったら、手も足も出なかったということになったでしょうね。勝ったガルシアにとっても、いい経験になったと思いますよ。


兄弟チャンピオンですが、日本でデビューした兄のロベルトよりもこの選手のほうが人気が出るかもしれません。ボクシングは安定しているけれど、まだこれからの選手で、いろんなことができる可能性を秘めていると思いますね。


この慎重さについて思い出すことがあります。ミゲル・コットが出てきた当時、ボハドというやはりホープがいて、好対照の選手でした。まずボハドが荒々しく勝っていって、この荒々しさを直さなければいけないであろうと思ったんですね。迫力はいいとして、大振りのままでは上位ランカーにはパンチを食ってしまうだろうと。そうなると、チャンピオンには届かなかった。一方コットは当時まだ二十歳そこそこでしたが、こんなに大事に戦うのかとあきれるほど慎重に戦っていた。そして、タイトル獲った後に強引さも出てきたというのがコットでした。


ガルシアもコットのようにいろんな可能性を秘めていると思います。たとえばKOの仕方についても、これからもっとうまく倒すこともできるようになるでしょう。


この階級は日本にもまったく縁のないクラスではない。では、日本選手がこのガルシアと対戦したらと想定しますと、かみ合うことはかみ合う。力が通用するかどうかは別として、日本選手が力を出せないということはない。ま、手が長い、リーチが長いというところはあり、一緒にボクシングはできると。ただしボクシングをやってしまったら、ガルシアのほうが強いというのはありますけど。


正攻法で、パンチがありますが、それでも強引に行くのではなく無理をしない。若いのに、もう少し行けば……というのはあるでしょうけど、今後そういうところも変わっていくんじゃないかと思いますね。


ボクシングに意外性はない、予想しないことを起こすということはないですね。このクラスだと前に活躍したナジーム・ハメドのような何をするか分からないような戦法をとる選手もいましたが、このガルシアは分からないことはない、正攻法で安定していると。


打たれ強さについては、駈けだしの頃はそれがまだあった。それを勉強して、大事に戦うようになった。今は前と違って100%外すというのではないんですが、食った時でも前みたいに危ないところがなくなりました。時間をかけて今のようになったんだと思います。2年ぐらい前から、タイトル戦やれば獲れると思っていましたが、今後フェザー級の統一路線に向かうことも考えられますね。



ボクシング・ビート2013年4月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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