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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ミーゲル・バスケス
MIGUEL VAZQUEZ
(IBF世界ライト級チャンピオン)

アルバレスも倒せなかった
「逃げて、勝つ」ボクシング


2013年ボクシング・ビート
2月号掲載

2010年8月、金智訓(韓国)との決定戦で12回判定勝ちし、空位のIBFライト級王座獲得。 昨年12月にゲスタに判定勝ちするまで5度の防衛をいずれも判定で飾っている。 メキシコ・グアダラハラ出身、26歳。身長178cm。33勝13KO3敗。06年のプロ初戦でサウル・アルバレスに判定負け。08年にも対戦して判定負け。


スタイルは完全なボクサーです。ボクサーにもいろいろありますが、この選手は、負けないためにはどうするか、打たれないためにどうするかということに徹したボクシング。結果として、最終回が終わってみれば勝っているわけですけど、自分から勝ちにいくボクシングではない。


左ジャブはよく出るし手数も出るのですが、腰が引けている。それでも手だけは出ているという戦法で、手が長いので、体は逃げているけれど、手だけは伸びてくると。そのパンチは威力があるわけではないけれど、当たればポイントになります。


そして、もうひとつの特徴は足が速いということです。相手が打ってきて射程距離に入ったらすぐクリンチに行く。とても消極的なボクシングをしますね。結果として、負けていない、イコール勝っているということですが、戦っている相手からすると「もっと正々堂々と戦え」と言いたくなるような選手ですね。一発パンチがあるわけではないけれど、足が速く、手数は結構出るんですね。それでディフェンスは足が速くて体が逃げるボクシングだから相手はなかなか届かない。


しかも相手の射程距離になればクリンチに行くと。試合が途中何度も中断するので、これでは人気は出ない。分かりやすく言えば、「逃げて、勝つ」ボクシングですが、特にメキシコですから、ブーイングもあるのではないですかね。
デマルコに勝ったWBC王者のブロナーには勝てないでしょうが、これだけ逃げる選手ですと、ブロナーでさえKOできないこともありえますね。後半ロープに詰めてブロナーが倒す可能性はありますが、苦労するでしょうね。


これまで3敗してサウル・アルバレスに2敗、ティモシー・ブラッドレーに1敗と現役のチャンピオンにすべて判定です。若い時のアルバレス戦、想像はつきますけどね。アルバレスは正攻法で打ってきて、1発目2発目を外したらバスケスはすぐクリンチで逃げるというやり方だったんでしょう。今対戦したら、ウェイトも違うというのもありますが相手にならないでしょう。仮にクリンチに行っても、体力のあるアルバレスに押し切られますからね。


最新のバスケスの試合を観ましたが、パッキアオの前座で相手のフィリピン選手がファイター・スタイルで正面から打ちに行くけれども、バスケスの足が速い、それでジャブ、ジャブの後のワンツーを打っていた。相手は何もしないで打たれに行くようでしたね。ポイントはワンサイドでバスケスの勝ちです。相手の1発目、2発目を外してクリンチに行き、それでアウトポイントする。打たせない技術はあるんですが、これが攻撃に繋がる足だといいんですがね。ま、本人からすると、下がりながらでも打っているんだということになるんでしょうけどね。


では、この選手を攻略するにはどうしたらいいか。まずこの速い足を鈍くさせることですね。今のアルバレスのように、強引に打って行くことができる選手ですね。鈍くなったときは、バスケスのよさがまったく活かせなくなるでしょうからね。


これからどう変わるか、よくなるかですが、変わるためには危険がつきものです。パンチは確かに当てるパンチなんです。フックなどはほとんどがロングのパンチです。きれいなストレートでもない。動きながら打っている分、体重がさほど乗らないというところもありますね。当てる時にもっと体重を乗せて打つことができるかどうかですね。
相手のパンチを受ける可能性もある。今人気を高めようと心掛けるのであれば、これをやらないとならないのですがね。



ボクシング・ビート2013年2月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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