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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

アドリアン・エルナンデス
ADRIAN HERNANDEZ
(WBC世界L・フライ級チャンピオン)

攻撃重視のメキシコ流ファイター
体格の利を活かせばさらに強い


2013年ボクシング・ビート
1月号掲載

2011年4月、同国人のケブ・バースに11回TKO勝ちしWBC世界L・フライ級王座獲得。同年12月タイでの2度目の防衛戦でコンパヤックに10回KO負けし転落。去る11月メキシコで再戦し6回TKO勝ちで王座奪還。06年にプロデビューし、翌年日本で2戦2勝(韓国の孫に6回判定勝ち、デスペラード泰に4回TKO勝ち。)メキシコ・トルーカ出身、26歳。身長171cm。25勝16KO2敗1分。


この階級では長身ですね。攻撃的なボクサーファイターです。中間距離ないしそれよりもくっついた状態からの攻撃が多い。軽量級でリーチ、上背がこれだけあるのに、リーチを活かしたボクシングをするよりも、攻撃重視なので、自分から距離を詰めて行って、くっついて攻撃するという戦法をとります。


得意なのはやはり左アッパー、左フックのボディーです。右ストレートも打ちますけど、そんなに長いストレートということでもない。このボディーは、最初から狙っている。打ち気にはやる分、打たれることもありますが、打って、打ち勝つボクシングをします。


タイでコンパヤックに負けた試合は見ていませんが、タイの暑さにバテて、最終的に疲れてKO負けしたということらしいですね。からだを固くして打ち合う選手なので、それで食って効いてしまったというところもあると思いますね。


結構体力つかうボクシングではあるんです。お客さんが選手を育てるところもあるので、やはりメキシコというお国がら、打ち合って声援をもらうということになりがちですね。
だから、食うことも食うんですね、この選手は極端に打たれ強くはないけれど、前に出る力はこのクラスにしてはあります。体力では負けないという自信があるので、押して打っていくところがありますね。
再戦では地元で力勝ちしたところがありましたね。コンパヤックもある意味タイ選手独特のところがあって、からだは柔らかいけれど、衝突して力比べになる。エルナンデスが打ち勝ったという内容ですね。ボディー打っておいて、上に返した。豪快なKOといえば豪快ですね。
パンチの打ち方は、メキシコ特有の角度を決めて打つボディー・アッパー、左フックがスムーズに出ますね。強弱なしというか、それはそれでいいことではありますけれど、これだけリーチがあるなら、もっと左ジャブを打って長い距離からのボクシングをすると、さらにいいですけどね。ただ、どうしてもからだごとぶつかって打ちにいく。そうなりがちなところがありますね。チャベス・ジュニアでさえも、あれだけ上背あってリーチあって、それでいて相手に頭をつけながらの親父に似たようなボクシングしますからね。


この選手、パンチはありますね。体力あるしパンチもある。その分からだも固く、食うところもあるので、KO負けもありえます。もう少し柔軟性があると、ボクシングの幅が広がると思いますけどね。
ボクシングはある意味固まっているところがある。打ち合って強い、そしてパンチも体力もある、そういうところは活かしながら、ジャブの当たる距離からの打ち合いを追加するといい。それはできないことではない。これから強くなるかというよりも、すでに持っているものをどれだけ発揮できるかどうかですね。


東洋の選手にとってはかみ合いますよ。一生懸命やったけれど相手が強かったということはありますが、やりにくかったということはない。
不器用ではない、パンチもいい角度で打つ。ただ、軽量級でパンチを溜めて打つ場合、スピード負けした場合に一方的になる可能性があるんですね。ヘルマン・トーレスが張正九と対戦した時、溜めて1発打とうとしているうちに3発パパーンと打たれてしまった、ああいう状況になる可能性があります。エルナンデスの場合、数多く打つ分、相手がスピードで数打っても、打ち勝つというところがありますがね。


この階級ではローマン・ゴンサレス(WBA王者)が強いですね。以前のゴンサレスは、くっつくまでプレッシャーかけておいて、くっついてから強かったのですが、今は攻めるその前から強くなりましたからね。くっつく前から攻撃できるようになったと。


エルナンデスが対戦した場合、いい試合をするでしょうけども、やはりゴンサレスが一枚上です。エルナンデスは確かに攻撃は強いけれど、からだが固く、まともに打たれたらという不安がある。ボクシングの安定感の面で、ゴンサレスが上ということですね。



ボクシング・ビート2013年1月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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