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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

レオ・サンタクルス
LEO SANTA CRUZ
(IBF世界バンタム級王者)

左ボディーアッパーが得意な
メキシカン・ファイター


2012年ボクシング・ビート
11月号掲載

レオ・サンタクルス

今年6月にブシ・マリンガ(南ア)に判定勝ちし空位の王座獲得。9月の初防衛戦ではエリク・モレノ(プエルトリコ)に5回TKO勝ち。06年にデビューし主に米国のリングで戦い22戦21勝12KO1分。メキシコ・ウエタモ出身、24歳。
兄アルマンドは元世界ライト級王者(稲田千賢に勝ち暫定王座獲得)。


独特のメキシカン・スタイルといっていいでしょう。がっちりガードを固めて、ブロックして打つ。そして常に打ち合いに持っていく選手なんですね。パンチも多彩なところがあり、強弱をつけずに全部強く打とうとする。それで、相手のガードの開いたところを的確に角度よく打つ。


稲田に勝った兄貴(アルマンド)はアップスタイルでガードを固めて、ジワリジワリと距離を詰めて打とうとする選手でしたが、弟もやはり兄貴のボクシングに似たところがあります。タイプは右のファイター型。分かりやすくいうと、ホルヘ・アルセみたいなところがありますね。アルセほどガツンとは打たれない。アルセ以上にガードを高く上げて、ガードの上を打たせながら、時に顔面を丸隠ししながら戦う。


得意とするのは、左のボディーアッパーです。メキシカンはよくこのパンチを打ちますけど。この選手は打ち合いの中で必ずといっていいほど出す。フォームを崩さずに、スムーズに出します。
そしてロングのボディーブロー、ボディーのダブルも打つ。このボディーブローには自信を持っていますね。東洋ないし日本選手がボディーを打つ際、ジャブの距離からはなかなか打てない、若干入ってから打つわけですが、サンタクルスはどの距離からでもこのパンチを打つところがありますね。


21勝12KOだから、KO率は50%強。パンチ力はこの数字通りですね。いいパンチが当たっているけれども、それ以上強いパンチを打てないというような打ち方をする。相手が打ち返してくるところをみると、もう少しパンチ力があれば・・・という場面がよくあります。世界を獲得したマリンガ戦でも、サンタクルスのパンチが効かなかったところがあります。目一杯体の力を使って打っているので、今以上にパンチ力がつくということはないかもしれません。


では今後どこで成長が期待されるかというと、チャベスのような「戦うチャンピオン」になれるかどうかだと思います。常に打ち合っている選手なので、チャベスも叩き上げで、若い頃から頭をどんどんぶつけながら打ち合う選手でしたが、それが、試合をするごとに強くなっていってスーパースターになりましたからね。このサンタクルスもこうやって1戦1戦、戦って行って、人気チャンピオンになるかどうかというのが、これからの課題ですね。


負けていない選手ですが、負ける可能性はある。ひとつは、打ち合って負ける場合。自分が得意とする分野ですけど、自分のパンチも当たるものの、相手がパンチを返してきて、そのパンチに威力があると、ブロックしても押されてしまう。もうひとつは、足の速い、動きの速い相手とやった場合。この選手はどちらかというと打ち合いたいところがありますから、それで型にはまった選手なんで、追っていくもののポイントを取られて、空回りするという可能性がありますね。


これがキャリアを積んで、もっと追い足が速くなれば、そういう選手でもつかまえて打ち合いに持っていくことはできます。コーナーへの詰め方がうまくなるとか、打たれた場合に完全にブロックしていますが、ブロックの際のパンチの殺し方がうまくなるとか、そういうキャリアに伴って上達する可能性のある選手ですね。山中慎介との統一戦なんかも面白いですね。サンタクルスはガードは堅いもののブロックなので、相手にとっては空振りではなく当たる。この点はやりやすいんですね。だから、真っ正面からの打ち合いになるでしょう。ブロックの上を山中がどんどん打って、サンタクルスがどこまで耐えられるか。先ほど言ったこの選手が負けるパターン`打ち合って負けるパターンと足の速い選手、'山中はパンチがあって足も速いんですね。山中はファイターではない、この選手だったら打ち合いでもやりやすいし、動くこともできる、ボクシングの幅は山中のほうがありますからね。



ボクシング・ビート2012年11月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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