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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

ダニー・ガルシア
DANNY GARCIA
(WBC&WBA世界S・ライト級王者)

同時に打つのが防御にもなる、
真っ向勝負の実戦型ファイター


2012年ボクシング・ビート
9月号掲載

ダニー・ガルシア

今年3月、エリク・モラレスとの決定戦に勝ち、空位だったWBC世界S・ライト級王座獲得。7月の初防衛戦では、アミル・カーンを4回TKOして株を上げた。
2007年にプロ転向以来24戦全勝15KO不敗。米フィラデルフィア出身、24歳。


昨年の決定戦では、モラレスが力で行こうとしたところを、このガルシアに止められて行けなかったんですね。ガルシアのほうが力があったのと、下から上がってきたモラレスもこの階級では一杯一杯だったという両方でしょう。


スタイルは右の攻撃型ファイターボクサーでディフェンス面はというと、相手の打ってきたところを同時に打とうとするので、これがひとつのディフェンスにもなっている。相手が打ってきたところは1つの勝負どころですからね。分かりやすくいえば、真っ向勝負の選手です。


パンチの質は、切れではなくて“ドスン・パンチ”気味。打つパンチは、もちろんジャブは出しますけど、左右ともに大振り気味のフックが主体です。スマートではない。ロングの距離でも近い距離でも大振りをする。右も左も振り回すので、完全にナックルが当たる場合もあれば、オープン気味になることもある。返しのパンチも強いパンチを打てる、これが1つの強みですね。ジャブを打って右フックを振ったと思ったら、また思い切り左を返してくると。


ある意味実戦派のボクサーなので、今後は勝ちながら強くなっていくか、もしくは、打ち合いを好むので、そこで打たれてつぶれるかです。今のところは、元気がいいので、まともには打たせていない。けれども、打たれることもあります。ですから、よけるセンスというよりも、強気で同時に打っていくから、それが相打ちになるか、立て続けに打つから、相手は打ってこれなくなるというところがありますね。


スタミナを使うボクシングですが、そのまま最後まで持つのも強みです。実戦派であると同時に、セコンドの言うことを着実に守っているところがある。自分の考えで戦うというよりも、言われたことを忠実にやるというところがある。


初防衛戦ではカーン有利とみましたが、結果は意外でした。3回に1度、4回に2度ダウンでTKOになったんですね。ガルシアが自信を持って戦ったのがよかった。カーンにとっては、この敗北は痛いでしょう。


3回の一発目が効いたのですが、これは左フック、モラレスの時も左フックでした。相手のこのパンチに対して左フックを打つとかいうことではなくて、相手が打ってきたところに、同時に打つんですね。このパンチが速いというのが特徴です。切れがあるというよりも、とにかく速い。そして思い切りがいい。カーンもモラレスも、たまたま右を打ったところで、ガードが開いたところに左フックをカウンターされた。狙ったカウンターではないのですが、ま、強気、強気で来ているのもありますね。


マヨルガのボクシングというと言い過ぎですが、実戦派のところがある。マヨルガと比べると、きれいなボクシングではありますが。そういう実戦的なカンが働くところがあります。


打たれ強いほうでしょう。だからこそ同時に打つ自信もある。スピードもあり同時に打つことが武器になっていると。打たれて止まれば、相手としても対処の方法はありますが、打たれても返してくるので、相手とすると、打った後でも油断できない。


欠点もあるのですが、無理に直して変えてしまったら今の迫力が消えてしまう危険がある。やはりいいところは伸ばしたい。


打ち合って見せ場を作る選手なので、レナードやデラホーヤのような華麗さの人気ではなく、叩き上げの人気が出る可能性あるでしょう。


振りが大きい分、ガードがオープンになる点が欠点といえば欠点ですが、必ず返してくるので、スピードがある分、相手はなかなか打ち込めない。ガルシアを攻略するには、突進を止めるパワーが必要でしょう。この選手が今後勝ち続けるには、今のよさを最大限に活かすことです。迫力アップ、パワーアップをはかるということですね。他団体のチャンピオンなんかとすると面白い。マイダナとやれば、正面衝突するでしょう。力勝負になるでしょうから、ガルシアが勝つ可能性は十分あります。



ボクシング・ビート2012年9月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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