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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

アントニオ・デマルコ
ANTONIO DEMARCO
(WBC世界ライト級チャンピオン)

強振せず手数が出るボクサー型
リナレスを逆転した技巧派


2012年ボクシング・ビート
5月号掲載

2011年10月空位のWBCライト級王座をリナレスと争い11回TKO勝ちで新王者となる。1度防衛。09年10月アルファロに10回TKO勝ちし、WBCライト級暫定王者バレロとの統一戦は9回棄権TKO負けだった。04年デビュー。ロス・モチス出身、26歳。戦績は27勝20KO2敗1分。身長178cm。


長身のサウスポーで、攻めるボクサー型ですね。手数が多く、そして安定したボクシングをする選手です。ボクサーだけど攻撃型という点はメキシカンらしいですね。


大振りするわけではないですから、カウンターを食う心配はあまりない。打つパンチはコンパクトなので、確実性がある。KO率はもちろん高いのですが、一発の怖さというよりも、連続してパンチを当てるので効いてくるということですね、パンチがあるかないかといえば、あるのですが、この一発は気を付けなければ…という類ではない。ディフェンスはどうかというと、大振りしないので、守りもいい。


特徴的なのは、フックを打つ際に、結構角度を上げて打つので、相手にヒジを当てる場合がある。左右両方ともですね。あのウィラポンにもそうでしたが、パンチが先に当たって、その後にヒジが当たるというような場面がよくありましたが、デマルコの場合もそういう感じ。パンチが当たってからヒジが当たると。リナレスは眉間を切られましたが、ヒジだろうと思いますね。目はパンチで切れるにせよ、眉間は硬いところですからね。バレロも切られたんですよね。アレはいい打ち方なんですよ、攻撃しながら打った瞬間にはもうディフェンスになっている。最初からヒジ打ちを狙っているわけではないんですが、相手にしたらパンチの後にヒジが追いかけてくるから、こわい。打たれ損ですからね。


今後どうかというと安定はしているんですね、この選手。一発の怖さはないけれど、崩れもしないところがある。それでいて体力があって、タフですね。


打たせないですから、選手寿命は長いかもしれない。唯一のKO負けはバレロ戦ですが、ダウンはしていない。試合放棄なんです。大振りするわけではないし、バランスも崩れない。まともに食わないので倒れにくい。リナレス戦は8~10ポイントは開いていたと思いますが、この選手はタフなので、リナレスが打ち疲れてきた。そこを1発いい左が入った後にラッシュすることができた。リナレスにとっては不運だったのは、血が止まらず、焦ってしまい、勝負を急いでしまったことです。相手が打ってきたところを外せばいいものを、早く試合を終わらせようとしたんです。その前にパッキャオとスパーリングをやっていて、打ち合っても勝てると自信を持っていた。それはいいですが、打ち合わなくても完全に自分のパンチを入れられる状態だったわけですけどね。


この選手はポカをするとかはよほどのことがなければ考えられない、しぶといとかそういうことではないんですが、試合は自分で計算してやれるところがある。バレロとは勝てないと計算したんで試合放棄したんでしょうけどね。


左のカウンターを打ったりしますが、カウンターパンチャーということでもない。ボクサーの攻撃型なので、距離のあるところからストレート系で入って、時にヒジが曲がってフックになることもある。そしてパンチの種類をショートとロングを極端に分けることなく、どこからも出せる。パンチを強弱つけて打つのではなく、全部一定に打ちます。


何より手数が出るのがいいですね、そしてフォーム、バランスがいいから強振せずに何発も打てるという利点があります。強振しないというのは、いいところと、怖さがないということでもある。


この選手に勝とうとすると、やはりバレロのようにパワーがないと難しいでしょうね。体力ないしパンチがある選手。テクニック合戦になるとこの選手うまいですから。12Rの間この選手からポイントを取り続けるのは難しい。一発のこわさはないけれどもスキの少ない選手です。



ボクシング・ビート2012年5月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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