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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

フアン・カルロス・サルガド
JUAN CARLOS SALGADO
(IBF世界S・フェザー級王者)

IBFで返り咲いたメキシカンは
速さはないがやりにくさが武器


2012年ボクシング・ビート
2月号掲載

内山高志に12回TKO負けを喫してWBA・S・フェザー級王者を追われたものの、その20ヶ月後の昨年9月、アルヘニス・メンデス(ドミニカ)に3-0判定勝ちし空位のIBF同級王座を獲得して王者に復活した。日本のファンには09年ホルヘ・リナレスを初回TKOに倒してWBA王座を奪取した。"番狂わせ"が印象強い。メキシコ市出身の27歳。身長175センチ。12月の初防衛戦はベルトランと対戦し2回ノーコンテストだった。24戦16KO1敗1分1NC。


リナレスがやられた試合は、はっきり言えばラッキー・パンチで、大きな左フックをリナレスがよけ損なったという印象が強かったですね。ま、内山に負けた時は予想通りと思いましたけど、またチャンピオンに返り咲いたのは意外に思いました。決定戦ながらも再び世界チャンピオンになったということは、何かは持っているわけでしょう。相手からするとサルガドのパンチは見える、動きも読める、だけどスローな動きになってしまうというところがあるでしょう。


サルガドは右のボクサーファイター、スピードはあるとは言えない。遅いと言ってもいいでしょう。きれいなボクシングではない、しかも出すパンチはほとんど大振りです。どちらかといえばぎこちないほどですが、独特のリズムがあって、相手にはやりにくいことこの上ない。相手はこの変なリズムにつられてしまい、あれよあれよという間にサルガドのペースで試合を進められてしまう。


パンチは右も左も振りが大きく、ワンテンポ遅れてくる、それで大振りするから、相手はつられてしまう。自己流のボクシングという感じもしますね。パンチの軌道が他の選手と違う。ストレート、フック、アッパーが、まっすぐ、横から、下からではなくて、打ち方はストレートだけれど、パンチは横からくるとか、相手からすると読みにくいところが確かにあると。でも、この選手、リナレスのようにスピードのある相手に苦戦するはずなんですけどね。


アゴの締めは甘いですね。基本がしっかりしているかというと、そうでもないところがある。ではコンビネーションがいいか、打ち方がいいかというと、必ずしもそうではない。右フック、左フックを打ちますが、ぎこちない打ち方で、これがやりにくさにもなっているんです。


リナレス戦の前にはこのサルガドの試合映像を取り寄せて研究しましたが、リナレスからすればやりにくい選手ではないと思いましたがね。今振り返っても、アンラッキーなパンチを食ったのは痛かったですね。


パンチはあると思いますが、ただし、いい選手にかかると、大振りでもあるしスピードがあるわけでもないので、よけられないパンチではない。相手にとっては、怖さがあるわけでもなく、穴もある選手ですから今後安泰チャンピオンでいられるかとなると、厳しいと思います。


ではこの選手、どういう選手が苦手かというと、スピードのある選手―リナレスがそうなんですけどね、パワーで圧倒する選手―内山がそうでした。特にスピードのある選手にかかると、何もしないまま終わってしまう可能性もある。


パンチはあると言いましたけど、とてつもなく強いということではない、あのパンチを食えば誰でも倒れるというものでもない。今後やれば強くなるとか、伸びるというのは難しいですね。というのも、今の自己流と言っていいかもしれないボクシングが固まってしまっているからです。年齢的にはまだまだですが、今後強いチャンピオンに変わるというのは、厳しいところがある。近い将来にWBCの粟生隆寛と統一戦でもやれば面白いですね。粟生は以前のように相手に合わせるボクシングだとまずいですが、今は攻撃型に変わってきているので、サルガドと噛み合うでしょう。サルガドは仮に内山と再戦しても同じ結果(KO)になると思います。内山はチャンピオンになってからも成長していますからね。


ボクシング・ビート2012年2月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

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