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浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ

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ボクシング専門誌「ボクシング・ビート」(毎月15日発売)で連載中の「浜田剛史の世界トップ選手ウォッチ」を掲載!
浜田さんの選手分析を読んでから実際の試合をチェックすると、ボクシングの楽しみ方がますます広がります!

リコ・ラモス
RICO RAMOS
(WBA世界S・バンタム級チャンピオン)

下田の後継王者の武器は左フック
不敗だがスキはあり


2011年ボクシング・ビート
12月号掲載

去る7月、アトランティックシティで下田昭文に逆転KO勝ちし世界タイトルを獲得。米カリフォルニア州出身の24歳。8歳でスタートし、アマで全米2位の実績を残し08年プロ転向。09年WBO北米ユース王座獲得。2度防衛。1月暫定王者ギエルモ・リゴンドウと統一戦を予定している。20勝11KO不敗。


オーソドックスの、アップスタイルの選手ですね。身長が165cmですが、アップスタイルでもあまり大きくは見えない。身長に比してリーチが長いのも特徴的です。


黒人選手特有の左ジャブから入る戦い方はあまりせず、右ストレートから左の返し、もしくは左フックから右ストレートというようなやり方をします。ラモスの一番の武器となると、やはり左フックでしょう。


ま、全勝の選手というのは、勢いがあるとか、スキが少ないとかありますが、この選手は相手からすると、まだつけ込むスキはありますね。


パンチは、このクラスで半分のKO率というと、まぁまぁでしょう。とてつもないというほどでもない。上体が立っているので、相手からすると、的が絞りやすい、標的にしやすいところがある。確かに動きが速いところはあるわけですけど、動く際に大きく動くので、なかなか攻撃に繋がらない。もし攻撃と守りがひとつにマッチすれば、まだまだ伸びる選手だと思いますね。


パンチを外すのは、ブロックないし、打たれないようにしますが、守りが抜群にいいということでもない。この階級はファンマ・ロペスとかポンセ・デレオンとかがいたクラス。今は西岡がいます。その中では、これがずば抜けているというところがない選手です。負けはないけれど、今後の課題も多い。体がまだちょっと硬いような感じがします。


ま、今のボクシングのままだと、やはり壁にぶつかるであろうし、それは早いかもしれないと。次は決定であれば、王座統一戦になるわけでしょうけど、リゴンドウは柔軟性のあるサウスポーで、あまり大きくはないけれど、距離はいろんな幅がある。離れたところからサッと入る、サッと出ると。そしてリキまずに出すパンチはスムーズです。


それからすると、ラモスがこのアップスタイルで戦うには、結構標的になりやすいところがありますね。ま、リゴンドウもタイトルを獲得した試合など見ると、ダウン取って、攻めこまれると、アマチュアから完全には脱しきれていない点もありましたが、いいものは持っている。


この選手が勝ち続けていくのであれば、下田も次の標的として、そして前回の反省をふまえて、どこがよくなかったか、本人も分かっているので、次やったら、大差の判定ないしKO勝ちはいける可能性がありますね。


7月の試合は6回までで、4~6ポイント下田が取っていた。ラモスは下田のスピードに追い付けなかったんですね。それが7回になぜああいうことになったかというと、下田のほうが急にペースダウンしたというのがある。初めて海外での世界戦、しかもチャンピオンになっての初防衛戦、絶対に負けられないということもあって、普段とは違うプレッシャー、普段とは違うことを考える状況にあったと。それで、気持ちの面で入れ込みすぎたというのがあって、スタートからオーバー・ペースだった。そこでラモスの左フックが、タイミング合ってきたと思ったら、一発で終わってしまった。そういうところを付け込むというのは、さすがであるとは思いました。


この選手はかすりもさせないという、日本選手が何もできないというタイプではない、打つ時には打ってきますから、勝負は別にして、噛み合うのではないかと思います。


リゴンドウは強敵ですが、下田と対戦したときのラモスをみて思ったのは、サウスポーをそんなに苦手としないようでもあるので、得意の左フックを合わせられるか、リゴンドウがワンツーで入ろうとするところに合わせることができるか、もしくは、左フックから入って右を打ち落とすと、先手を取れるかと。いくつか方法はあるかもしれないですね。


ボクシング・ビート2011年12月号より

※番組の選手表記と一部異なる場合がありますが「ボクシング・ビート」誌の掲載内容をそのまま掲載しておりますので、ご了承ください。

「ボクシング・ビート」連載中 世界トップ選手ウォッチ
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