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みどころ・試合内容 /
2018年1月22日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

4階級制覇王者のラスト・ファイト
オッズは10対1で王者有利だが…

 2001年2月のプロデビューから約17年、スーパー・ライト級、ウェルター級、スーパー・ウェルター級、ミドル級の王座を獲得した実績を持つミゲール・コット(37=プエルトリコ)が、「この試合を最後に引退する」と公言して今回のサダム・アリ(29=アメリカ)戦に臨む。17年8月の決定戦で亀海喜寛(帝拳)に勝って手に入れたWBO世界スーパー・ウェルター級王座の初防衛戦でもある。10年以上も世界の最前線で戦い、数々の名勝負を繰り広げてきたスター選手のラスト・ファイトに注目したい。
 コットは2000年シドニー五輪出場後にプロ転向を果たし、04年にWBO世界スーパー・ライト級王座を獲得。V6後の06年12月にはWBO世界ウェルター級王座も掌中に収めた。さらに10年6月にはニューヨークのヤンキー・スタジアムでユーリ・フォアマン(ベラルーシ/イスラエル)を下してWBA世界スーパー・ウェルター級王座を獲得。14年6月にはセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)を破ってWBC世界ミドル級王座につき、プエルトリコ初の4階級制覇を成し遂げた。この間、アントニオ・マルガリート(メキシコ)やマニー・パッキャオ(フィリピン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)、サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)らに敗れる挫折も経験したが、その都度、這い上がってきた。
 04年以降、世界戦だけでも25度(20勝16KO5敗)を経験しており、プエルトリコ系の多いアメリカの東海岸を中心に人気を集め、長いことトップ・スターの座を維持してきた。以前はガードを固めながら距離を潰してボディ、顔面に強打を打ち分ける好戦的なスタイルだったが、近年はフレディ・ローチ・トレーナーのアドバイスに従って足をつかいながら効率的に出入りする頭脳的なスタイルにチェンジした。この成功がコットの選手寿命を延ばしたといってもいいだろう。このクラスにしては身長、リーチとも170センチと小柄な部類に入るコットだが、ステップの速さと技術、高い経験値でカバーしている。戦績は46戦41勝(33KO)5敗。
 そんなコットのラスト・ファイトの相手に選ばれたアリは、中東イエメンからの移民の両親のもとニューヨークで生まれ、8歳のときにボクシングを始めた。08年北京五輪出場(ライト級1回戦敗退)後、09年1月にプロデビュー。しばらくは比較的イージーな相手との試合が続いたが、14年11月には当時のWBC2位、ルイス・カルロス・アブレグ(アルゼンチン)との世界ランカー対決で9回TKO勝ちを収め、入れ替わりに上位進出を果たした。次戦ではWBO世界ウェルター級挑戦者決定戦でも勝利を収めたが、肝心の世界戦(WBO王座決定戦)ではジェシー・バルガス(アメリカ)に9回TKOで敗れた。これがプロでは唯一の敗北だ(26戦25勝14KO1敗)。その後は元WBA暫定世界スーパー・ライト級王者のジョアン・ペレス(ベネズエラ)戦を含めて3連勝を収めている。長いことウェルター級を主戦場としてきたが、大きなチャンスが舞い込んだため体重を上げてスーパー・ウェルター級で戦うことになった。身長175センチ、リーチ185センチと、この階級でも体格的には決して見劣りすることはない。
 亀海戦では守りに重点を置いたボクシングをみせたコットだが、今回はパワー負けすることがないと判断して強気の攻撃ボクシングを選択する可能性がある。ラスト・ファイトをKOで飾りたいという思いがあるはずで、リスクを承知で打撃戦を仕掛けてきたとしても不思議ではない。それに対しアリがどう対応するか注目したい。もともとアリはワンツーと返しの左フックが強いボクサーファイター型だが、コットを止めるには4発、5発と続ける必要がある。それができれば勝機は広がりそうだ。オッズは10対1で一方的にコット有利と出ているが、ふたりの間にその数字ほどの実力差はない。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:エリスランディ・ララ(キューバ/アメリカ)
WBA   :ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)
WBC   :ジャーメル・チャーロ(アメリカ)
IBF   :ジャレット・ハード(アメリカ)
WBO   :ミゲール・コット(プエルトリコ)

 いま最もホットな階級のひとつといっていいだろう。17年10月にはWBAスーパー王者のエリスランディ・ララ(34=キューバ/アメリカ)、WBC王者のジャーメル・チャーロ(27=アメリカ)、IBF王者のジャレット・ハード(27=アメリカ)の3王者が同一イベントで競演。いずれも王座を防衛した。最もアピール度が高かったのは18戦全勝(13KO)の指名挑戦者エリクソン・ルビン(22=アメリカ)を1回KOで退けたチャーロだ。もともとパワー不足が課題とされたチャーロだが、このところ3度の世界戦を含め4連続KO(TKO)勝ちとパンチが切れまくっている。覚醒した感がある。さらにスケールアップする可能性もあるだけに、注目していきたい。
 堅実なボクシングで着々と防衛回数を伸ばしているララに対しては、IBF王者のハードが統一戦を望んでいる。まだ評価が定まっていないハードだが、持ち味の攻撃力でララを突破するようだと一気に主役に躍り出る可能性もある。
 こうしたなかにあって別路線を行くのがWBO王者のミゲール・コット(37=プエルトリコ)だ。今回のサダム・アリ(29=アメリカ)戦を最後に引退することになっており、有終の美を飾ることができるかどうかが注目される。そのアリはもともとがウェルター級の選手だが、体格的にはスーパー・ウェルター級でも十分にやっていけそうだ。
 このほかWBA1位のカナト・イスラム(33=カザフスタン)、WBC1位のマチエイ・スレッキ(28=ポーランド)らにも注目したい。



  • みどころ

田中恒成の後継王者を決める戦い
強打者アコスタに地の利も

 もともとこのWBO世界ライト・フライ級王座は田中恒成(畑中)が持っていたものだが、9月のV2戦で左右の眼窩底を骨折。これを受け4位のファン・アレホ(33=メキシコ)対6位のアンヘル・アコスタ(27=プエルトリコ)で暫定王座決定戦が組まれた。そんな矢先にフライ級に転向する田中が王座を返上したため、アレホ対アコスタが正王座の決定戦に昇格した経緯がある。
 アレホは29戦24勝(14KO)4敗1分の戦績を残しているが、 敗北のうち三つはデビューから3連敗したもので、もうひとつは15年10月、ドニー・ニエテス(フィリピン)の持つWBO世界ライト・フライ級王座に挑んで12回判定負けしたものだ。16年以降はWBC中米王座を獲得するなど5戦4勝(2KO)1分と好調を維持している。
 一方のアコスタは16戦全KO勝ちという驚異的な戦績を引っ下げて17年5月に来日、田中に挑戦した。序盤は強打で田中を脅かしたが、5回に右アッパーを浴びてダウンを喫してからはペースダウン。終盤はボディを攻められて苦しい状況に追い込まれ、判定で敗れた。これが再起戦でもある。17戦16勝(16KO)1敗。
 アコスタはもちろんのことアレホも軽量級にしては高いKO率を誇るが、やはりパワーという点ではアコスタが上回っていそうだ。特に中間距離で繰り出す鋭角的なフック、アッパーは一撃で相手をキャンバスに沈める破壊力がある。アレホも大きく振る右フックは強く、上下のコンビネーションも巧みだが、決め手という点ではアコスタが一枚上とみていいだろう。不安があるとすれば田中戦からの再起戦という点か。先の大舞台で何を学んだか、アコスタが試される試合といえる。

 


Written by ボクシングライター原功

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