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2017年10月9日 放送

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10月9日放送

[WOWOWライブ] 10/9(月)よる9:00 [WOWOWライブ] [再] 10/21(土)午前6:00

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S・ミドル級の新王者決定戦

WBC世界S・ミドル級王座決定戦

デビッド・べナビデス

WBC世界S・ミドル級4位

デビッド・べナビデス

(アメリカ)

ロナルド・ガブリル

WBC世界S・ミドル級6位

ロナルド・ガブリル

(ルーマニア)

  • みどころ

20歳のホープ vs メイウェザーの秘蔵っ子
実力伯仲 接戦は必至

 今年1月、バドゥ・ジャック(スウェーデン)が返上して空位になった王座の決定戦。当初は1位のカラム・スミス(イギリス)対2位のアンソニー・ディレル(アメリカ)で決定戦が行われる予定で興行権入札まで行われたが、そのあとでスミスは別路線に移行し、ディレルは負傷。そのため4位のデビッド・ベナビデス(20=アメリカ)対6位のロナルド・ガブリル(31=ルーマニア)のカードが決定した経緯がある。
 ベナビデスは13歳時に250ポンド(約113キロ)あった体重を減らすため、父親の指導を仰いでボクシングを始めた。4歳上の兄ホセ・ベナビデスは、のちにWBA暫定世界スーパー・ライト級王者になる。そんな環境下で15戦全勝のアマチュア戦績を残し、13年8月、16歳のときにメキシコでプロデビューを果たした。8戦目に6回判定勝負を経験したが、それ以外はすべて規定ラウンド内で終わらせ、現在のレコードは18戦全勝(17KO)となっている。著名選手との対戦経験は少ないが、今年5月、世界挑戦経験者ロヘリオ・メディナ(メキシコ)を8回TKOで下して挑戦権を手に入れた。今年3月、ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)戦を前にしたゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)のスパーリング・パートナーを務めたことでも知られている。身長187センチ、リーチ196センチと恵まれた体格の持ち主だが、距離を保った安全策よりもリスクを冒して中近距離で打ち倒す方を選択する好戦派といえる。ワンツーに加え左右のアッパーも多用し、ボディブローも巧みだ。当然のことながら経験値は高くないが、その分、怖いもの知らずでエネルギッシュな攻撃的ボクシングをみせる。
 これに対しルーマニア生まれのガブリルはアマチュアで180戦165勝15敗の戦績を残し、11年12月にアメリカでプロ転向を果たした。3戦したあとで5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(アメリカ)が代表を務めるメイウェザー・プロモーションズと契約。以後、メイウェザーの大試合の前座に出場するなどしてキャリアを積み、19戦18勝(14KO)1敗のレコードを残している。2年半前、世界挑戦経験者のエルビン・アヤラ(アメリカ)に8回判定負けを喫したのが過去唯一の敗北で、以後は7連勝(5KO)をマークしている。NABF北米スーパー・ミドル級王座を獲得した試合を含め、このところ5連続KO(TKO)勝ちと勢いを増している。
両腕を立てた縦ガードの構えから機をみてワンツーで攻め込む右のボクサーファイター型で、こちらも身長188センチ、リーチ184センチと恵まれた体格をしている。
 若くて好戦的なベナビデスが序盤から飛ばし、ガブリルが守りながら攻め返す機会をうかがうという展開になりそうだ。ガブリルはガードが固いため、ベナビデスも崩すのに苦労するかもしれない。
 攻め急いで雑になるようなことがあると、そこをガブリルに突かれる可能性もある。ガブリルが勝てばルーマニア出身者としては5人目の世界王者誕生となるが、それよりもスーパー・ミドル級史上最年少(20歳8ヵ月)王者誕生の可能性の方が高そうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ミドル級トップ戦線の現状

WBA SC:ジョージ・グローブス(イギリス)
WBA   :タイロン・ツェーゲ(ドイツ)
WBC   :空位 ※ベナビデス対ガブリルで決定戦
IBF   :ジェームス・デゲイル(イギリス)
IBF 暫定:アンドレ・ディレル(アメリカ)
WBO   :ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)

 この階級は設立当時からヨーロッパ勢が幅を利かせているが、現在もイギリスに二つ、ドイツにひとつのベルトが保管されている。ただ、4度目の挑戦で悲願を達成したジョージ・グローブス(29=イギリス)、08年北京五輪金メダリストでもあるジェームス・デゲイル(31=イギリス)、WBAレギュラー王者のタイロン・ツェーゲ(ドイツ)は安定感という点ではもうひとつといったところだ。
特にデゲイルは負傷も多く、期待の割に試合内容や人気という点では物足りなさが残る。
 WBO王者のヒルベルト・ラミレス(メキシコ)は昨年4月の戴冠後、初防衛戦を前に拳を骨折して戦線離脱したが、今年4月には1年ぶりにリングに戻り関係者をホッとさせた。189センチの長身サウスポーで、まだ26歳と若いだけに期待したい。
 王者級の力量の持ち主として誰もが認めるカラム・スミス(26=イギリス)、クリス・ユーバンク・ジュニア(28=イギリス)は、グローブスとともに賞金トーナメントにエントリーしており、すぐに世界王座に絡むことはなさそうだ。
 こうしたなか今回のWBC王座決定戦に出場するデビッド・ベナビデス(20=アメリカ)は、試合のスタイルもファン受けするだけに今後が楽しみだ。