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みどころ・試合内容 /
2017年11月20日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

3階級制覇王者 返り咲き後の初防衛戦
アバロスは乱戦に活路

 3階級制覇を成し遂げている連打型のファイター、レオ・サンタ・クルス(29=メキシコ)が、「ヒットマン」のニックネームを持つ好戦派のクリス・アバロス(27=アメリカ)を相手にWBAフェザー級スーパー王座の初防衛戦に臨む。攻撃型同士のカードだけに激しい打撃戦が予想される。
 サンタ・クルスはキャリア初期は判定勝負が多く、11戦を終えた時点では10勝(2KO)1分とKO率は2割に満たなかった。しかし12戦目からは24戦23勝(16KO)1敗と別人のようにKOを量産している。バンタム級、スーパー・バンタム級、フェザー級の3階級で合計13度の世界戦を経験し、12勝(6KO)1敗という戦績を残している。どこかで倒すコツを掴み、自分のスタイルを確立しながら自信を増していった結果といっていいだろう。その戦闘スタイルは独特なものといえる。両脇を絞った猫背の構えで相手に圧力をかけ、高いガードを維持しながら左ジャブ、右ストレートを繰り出す。射程が合ったとみると前に出ながら矢継ぎ早に左右の連打を叩きつける。腕をコンパクトにたたんで突き上げるアッパー、さらに左のボディブローなどパンチは多彩だ。一発で失神させる破壊力には欠けるものの執拗な連打で相手を圧倒してしまうことが多い。12ラウンドをフルに7度戦いきっているようにスタミナもある。昨年7月、カール・フランプトン(イギリス)に敗れて初黒星を喫したが、今年1月の再戦では雪辱を果たしてWBAのスーパー王座を取り戻している。戦績は35戦33勝(18KO)1敗1分。
 挑戦者のアバロスは14年5月、中国特別行政区マカオで石本康隆(帝拳)に8回TKO勝ちを収めたことで日本のファンには知られている。その試合はIBFのスーパー・バンタム級挑戦者決定戦として挙行されたもので、勝ったアバロスは9ヵ月後(15年2月)にフランプトンに挑戦。しかし、5回TKOで跳ね返された。この直前にはIBFだけでなくWBOでも世界1位にランクされていた。
 そのフランプトン戦を含め直近の5戦は2勝(1KO)3敗とスランプ気味な点が気にかかるところだ。ただし、相手がのちに世界王者になるオスカル・バルデス(メキシコ)、世界ランカーのマーク・マグサヨ(フィリピン)である点は考慮しなくてはなるまい。アバロスも攻撃型で、32戦27勝(20KO)5敗とKO率(62.5パーセント)では王者(約51.4パーセント)を上回っている。同じファイターではあるが、アバロスはサンタ・クルスと比べると防御の甘さが目立つ。フランプトン、バルデス、マグサヨにはいずれもTKOで敗れており、耐久力にも不安を抱えている。
 多少の様子見はあるかもしれないが、両者とも攻撃が持ち味の選手だけに遅くとも3回か4回あたりには打撃戦になっているものと思われる。アバロスの攻撃力を侮ることは危険だが、経験値の高いサンタ・クルスが大きなミスを犯す可能性は低いとみる。打ち合いのなかで王者が徐々にペースを上げ、中盤あたりで挑戦者を圧倒するのではないだろうか。アバロスは乱戦に持ち込んで勝機を見出したい。

 


Written by ボクシングライター原功

  • みどころ

“レギュラー王者”マレスも初防衛戦
好戦績の挑戦者を仕留められるか

 WBAは同じ階級のなかに正規王者(レギュラー王者)のほかに「スーパー王者」を置いている。このフェザー級はレオ・サンタ・クルス(メキシコ)がスーパー王者で、アブネル・マレス(31=メキシコ)はレギュラー王者の肩書を持つ。この両者は15年8月にスーパー王座の決定戦で拳を交え、サンタ・クルスが2対0の判定勝ちを収めている。WBAは両王者に団体内統一戦を行うよう指示しており、このまま勝ち進めば近い将来、ふたりは再び対戦することになる。雪辱を期すマレスとしては、そのサンタ・クルスとの再戦に向けて今回のアンドレス・グティエレス(24=メキシコ)戦は絶対に落とせない試合といえる。
 マレスは2004年アテネ五輪に出場後、05年1月にプロに転向した。バンタム級、スーパー・バンタム級、フェザー級の3階級で世界王座を掴み、いまやベテランの域に入った感がある。33戦30勝(15KO)2敗1分とKO率(約45.4パーセント)は決して高くないが、なかなか好戦的な選手といえる。相手が出て来ないとみると積極的にアプローチをかけ、飛び込んで回転の速い左右の連打を浴びせる。その一方、昨年12月に現王座を獲得したヘスス・クェジャル(アルゼンチン)戦がそうだったように、パンチのあるファイターが相手の場合は足をつかいながら捌くこともできる。クェジャル戦は2対1に判定が割れたが、11回にダウンを奪っている分だけ見栄えが良かったといえる。試合巧者という一面も持っている。
 対するグティエレスは09年1月のプロデビューで、8年半に37戦35勝(25KO)1敗1分という好戦績を残している。KO率は約67.5パーセントで、マレスの上を行く。唯一の敗北は昨年6月、元世界王者のクリスチャン・ミハレス(メキシコ)戦で喫したものだが、判定は2対0だった。ちなみにこの試合はWBCシルバー王座の決定戦だったが、グティエレスは4ポンド(約1.8キロ)も体重オーバーしており、計量時に失格していた。今年7月にはカール・フランプトン(イギリス)とWBC挑戦者決定戦を行う予定だったが、計量でフランプトンが体重オーバーのため失格。試合は挙行されるはずだったが、その夜にグティエレスがシャワー室で転倒して顔面を負傷したため中止になる騒動があった。グティレスは両ガードをアゴの脇に置いた構えで圧力をかけ、中間距離で右から左フックを返す攻撃パターンを持っている。その一方、距離がつかめないと仕掛けが遅くなり、そのあたりに課題を抱えている。
 グティエレスが先手をとって王者を追う展開に持ち込めれば好勝負が期待できるが、マレスが簡単にそれを許すとは思えない。経験値の高い王者がスピードと手数でグティエレスを抑え込みそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

フェザー級トップ戦線の現状

WBA SC:レオ・サンタ・クルス(メキシコ)
WBA   :アブネル・マレス(メキシコ)
WBA 暫定:ヘスス・ロハス(プエルトリコ)
WBC   :ゲイリー・ラッセル(アメリカ)
IBF   :リー・セルビー(イギリス)
WBO   :オスカル・バルデス(メキシコ)

 いまや中堅からベテランの域に入った感のあるWBAスーパー王者のレオ・サンタ・クルス(29=メキシコ)とレギュラー王者のアブネル・マレス(31=メキシコ)が実績では他を圧倒している。このふたりの3階級制覇王者が防衛を重ねれば、2018年春には15年8月以来、2度目の対戦が組まれる予定だ。
 このふたりに続くのがWBC王者のゲイリー・ラッセル(29=アメリカ)とWBO王者のオスカル・バルデス(26=メキシコ)、IBF王者のリー・セルビー(30=イギリス)だ。防衛回数は3度のセルビーとバルデスが暫定を含めた6王者のなかで最多だが、インパクトでは2KO防衛のラッセルの方が勝っている。若いバルデスはパワーがあるだけに、経験を積めばさらに面白い存在になりそうだ。
 カール・フランプトン(30=イギリス)はサンタ・クルスと1勝1敗と星を分けているように王者と同等の力があるが、7月に計量で失格している点が気になる。チャンスがあればスーパー・フェザー級への転向もありそうだ。生きのいいところではジョセフ・ディアス(24=アメリカ)、ジョシュ・ウォーリントン(26=イギリス)がいる。12年ロンドン五輪戦士のディアスはサウスポーのボクサーファイターで、25戦全勝(13KO)のレコードを残している。IBF王座への指名挑戦権を持つウォーリントンは26戦全勝(6KO)と、こちらも負けを知らない。2階級制覇を狙うスコット・クィッグ(29=イギリス)、17戦全勝(13KO)の22歳、マーク・マグサヨ(フィリピン)にも注目したい。



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