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みどころ・試合内容 /
2017年3月19日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

KO率92% vs 88% 究極の強打者対決
ゴロフキンの18連続KO防衛なるか

 36戦全勝(33KO)、KO率92パーセントのWBA(スーパー)、WBC、IBF3団体統一王者のゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン)と、33戦32勝(29KO)1敗のWBAレギュラー王者、ダニエル・ジェイコブス(30=アメリカ)。ゴロフキンが17連続KO防衛中ならジェイコブスも4度の世界戦をすべて規定ラウンド内で終わらせている。強打に定評のあるスラッガー同士の一戦だけに、KO決着は間違いないだろう。
 04年アテネ五輪ミドル級準優勝、03年世界選手権ミドル級優勝など輝かしい実績を持つゴロフキンは、350戦345勝5敗(諸説あり)のアマ戦績を残して06年5月にドイツでプロに転向。4年後の10年8月にWBAミドル級暫定王座を獲得した。このころは世界的な知名度は低かったが、5度目の防衛戦でアメリカ進出を果たしたのを機に広く知られる存在となった。なによりも試合がスリリングでエキサイティング、そして誰が見ても分かりやすいのだ。前傾姿勢でじわじわと前に出て相手にプレッシャーをかけ、中間距離で右ストレート、フックを叩きつけ、タイミングのいい左フック、アッパーを振り抜くのである。その一発一発は硬質感があり、スパーリングで手合わせした村田諒太(帝拳)は「アマ、プロを通じてパンチは一番あった。特に左のジャブとフックは固さと重さが異質。グローブで殴られている感じではなく、固くて重いものがどーんと飛んでくる感じ。これは異質のものだなと感じた」という。加えて「アマ、プロを通じて一度もダウン経験がない」(ゴロフキン)といい、耐久力の面でも優れているのだから厄介だ。V14戦のウィリー・モンロー(アメリカ)戦や昨年9月のケル・ブルック(イギリス)戦では多少の被弾もしたが、足元が危うくなることはなかった。
防衛戦では10回と11回まで戦った経験を持っており、スタミナ面でも大きな問題はなさそうだ。
 WBAのレギュラー王座に君臨するジェイコブスもパンチ力だけならば遜色ないものを持っている。特にクロス気味に被せる右フックと比較的コンパクトに振り抜く左フックは強烈だ。チャンスをつかんでからの連打力もある。こと攻撃力という点だけをみるならばゴロフキンと伍するに近いものを持っているといっていいだろう。反面、ディフェンス面と耐久面では課題を残しているといわざるを得ない。10年7月、初めて上がった世界戦(WBO王座の決定戦)では、ドミトリー・ピログ(ロシア)の圧力を受けてロープを背にしたところに右のカウンターを浴びて大の字に伸びてしまった。14年8月に現在の王座を獲得したあとのV2戦でも攻め急いでカウンターを被弾、ダウンを喫している。こうしたことを考えると決して打たれ強いタイプではないことが分かる。ただし、ピログ戦の敗北からから立ち直ったこと、11年に骨肉腫が判明して手術、そして戦線復帰、戴冠という神がかりな一面も持っており、その精神力の強さは無視できないものがある。生まれ育ったニューヨークでの試合という地の利もある。
 ゴロフキンがプレッシャーをかけながら距離を潰しにかかり、ジェイコブスが前後左右に動きながら迎撃の機会をうかがうという展開が予想される。先にゴロフキンの強打がヒットするようだと速い決着も考えられる。全体的なスピードで勝るジェイコブスとすれば早い段階で右クロス、左フックを打ち込んで主導権を引き寄せたいところだろう。理想は前半で大きなダメージを与える、あるいは一気に仕留めてしまうことだ。オッズは6対1でゴロフキン有利と出ているが、この際、観戦者は逆の結果が出たとしても驚かない準備をしておく必要もありそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA SC:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA   :ダニエル・ジェイコブス(アメリカ)
WBA暫定:ハッサン・ヌダム・ヌジカム(カメルーン)
WBC   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
IBF    :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBO   :ビリー・ジョー・サンダース(イギリス)

 3団体のベルトを持つゲンナディ・ゴロフキン(34=カザフスタン)が圧倒的な存在感を示している。36戦全勝(33KO)、17連続KO防衛、23連続KO中という数字が怪物性を浮き彫りにしている。これに次ぐ実力者が今回のゴロフキンの相手、WBAレギュラー王者のダニエル・ジェイコブス(30=アメリカ)だ。こちらも33戦32勝(29KO)1敗というレコードを残しており、88パーセント近いKO率を誇る。骨肉腫を克服して世界のトップを極めた「ミラクルマン(奇跡の男)」でもある。
 WBO王者のビリー・ジョー・サンダース(27=イギリス)はスピードを身上とするサウスポーで、24戦全勝(12KO)と負け知らずだ。ただ、15年12月の戴冠後は1度しかリングに上がっておらず、試合間隔が長い点が気になる。こうしたなかWBOは暫定王座を設けることを決定。1位のアフタンディル・クルツィゼ(37=ジョージア)と3位のトミー・ラングフォード(27=イギリス)で決定戦が行われることになっている。WBA暫定王者のハッサン・ヌダム・ヌジカム(33=カメルーン)は昨年12月、わずか22秒、右一発で王座を獲得したベテランで、これが3度目の戴冠となる。37戦35勝(21KO)2敗。
 ランカー陣ではWBA2位、WBC4位、IBF4位、WBO2位の村田諒太(31=帝拳)を筆頭に、元IBF王者のデビッド・レミュー(28=カナダ)、そのレミューと対戦するカーティス・スティーブンス(31=アメリカ)、さらにスーパー・ウェルター級王座を返上して転向してきた25戦全勝(19KO)のジャーマル・チャーロ(26=アメリカ)らに注目したい。

  • みどころ

完全無欠の最強王者ゴンサレス登場
2代前のベルト保持者を相手に初防衛戦

 ミニマム級(約47.6キロ以下)、ライト・フライ級(約48.9キロ以下)、フライ級(約50.8キロ以下)を次々と制覇し、昨年9月にカルロス・クアドラス(メキシコ)を下してスーパー・フライ級(約52.1キロ以下)王座を獲得したローマン・ゴンサレス(29=ニカラグア)が初防衛戦に臨む。挑戦者はクアドラスの前の王者、シーサケット・ソールンビサイ(30=タイ)。46戦全勝(38KO)のゴンサレス、46戦41勝(38KO)4敗1分のシーサケットともKO率は約83パーセントと高いだけに、ジャッジ不要の勝負になりそうだ。
 身長160センチ、リーチ163センチのゴンサレスはこの階級では小柄だが、攻撃力は相変わらずだ。圧力をかけて距離を潰し、正確で回転の速い左右をボディ、顔面に打ち分ける。パンチの種類もストレート、フック、アッパーと多彩だ。クアドラス戦では相手の足と反撃に手を焼いたが、それでもしっかり勝ちきってしまうのだから底力は計り知れないものがある。ただ、同じ階級のWBO王者、井上尚弥(大橋)が身長164センチ、リーチ172センチ、IBF王者のジェルウィン・アンカハス(フィリピン)が身長168センチ、リーチ169センチあることを考えると、やはり体格面で見劣りする点は気になるところでもある。
 その点、今回の相手、シーサケットは身長160センチ、リーチ161センチと体格的には互角といえる。単純に戦績だけをみると4敗してはいるが、このうち3敗はデビュー当初に喫したもので、6戦目以降に限っていえば41戦40勝(37KO)1敗という戦績になる。この1敗はクアドラスに8回負傷判定で敗れたもので、これによって佐藤洋太(協栄)から奪った世界王座を手放している。低い構えで前進して左右フックを上下に打ち分けるファイター型で、目下13連続KO勝ちと勢いがある。ただし、ルーキー時代に日本で3敗、メキシコ遠征でクアドラスに惜敗と、過去4度の国外試合で勝った実績がない点は気になるデータといえる。コンディション調整とメンタル面がカギといえそうだ。
 スピード、テクニック、経験値などを含む総合力ではゴンサレスがはっきりと上回っている。ボクシングに幅のあるゴンサレスは巧みに圧力をかけたうえで出入りし、サイドから上下に打ち分けて崩していくものと思われる。ただ、パワーという一点に限ってみればシーサケットも伍するものを持っているだけに、この部分での勝負となった場合は挑戦者にもチャンスが生まれそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

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