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みどころ・試合内容 /
2015年6月1日 放送

みどころ・試合結果

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6月1日放送

[WOWOWプライム] 6/1(月)午後5:45 [WOWOWライブ] [再] 6/6(土)午前8:00

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ヘビー級最強王者クリチコが7年ぶりにアメリカのリングへ復帰!

3団体統一ヘビー級タイトルマッチ

ウラディミール・クリチコ

3団体統一ヘビー級チャンピオン

ウラディミール・クリチコ

(ウクライナ)

ブライアント・ジェニングス

WBA世界ヘビー級2位

ブライアント・ジェニングス

(アメリカ)

>> 試合結果 <<
3-0 ウラディミール・クリチコ の判定勝ち
>> 試合結果 <<
3-0 ローマン・マルチネス の判定勝ち

ゲスト:WBC世界バンタム級チャンピオン 山中慎介、WBC世界S・フェザー級チャンピオン 三浦隆司

  • みどころ

9年の政権誇る絶対王者のV18戦
スピードで攪乱狙いたいジェニングス

クリチコは06年4月にIBF王座を獲得後、9年間に17度の防衛を果たしてきた。この間、WBO王座とWBA王座も手に入れている。V15戦ではWBAレギュラー王者のアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)から4度のダウンを奪って大差の判定勝ち。V16戦ではWBOの指名挑戦者アレックス・リーパイ(オーストラリア)を5回で一蹴。さらにV17戦ではIBFの指名挑戦者クブラト・プーレフ(ブルガリア)も5回KOで退けるなど、有力選手をまったく寄せつけずに防衛を重ねている。2000年から03年までWBO王座を5連続KO防衛した実績を加えれば、世界戦だけでも26戦24勝(19KO)2敗という戦績になる。3月で39歳になったが、まだまだ目に見えるかたちで衰えは出ていない。「兄(ビタリ・クリチコ)が持っていたWBC王座も獲得したい」という目的もあり、また今回は08年2月以来7年ぶりのアメリカのリングということも加わり、モチベーションは高いものがありそうだ。
かつてはスタミナや配分、耐久力に課題を抱えていたクリチコだが、近年はまったく危なげなく勝利を重ねている。プーレフ戦では初回に一瞬冷やりとするシーンもあるにはあったが、巧みなクリンチで大きなトラブルを避けている。経験を積んだことで危機管理能力も大きくアップしたことを物語っている。198センチの長身を生かして2階から打ち下ろすような右ストレートが最大の武器だが、プーレフ戦では左フックで4度のダウンを奪っており、あらためて幅広い攻撃力を印象づけた。通算戦績は66戦63勝(53KO)3敗。
KO率は80パーセントを超えている。
そんな絶対王者にあえて挑戦状を叩きつけたのがジェニングスだ。
全米ゴールデングローブ大会準優勝の実績を残すなど、アマチュアで17戦(13勝4敗)後、5年前にプロデビューしたジェニングスは12年にUSBA全米王座を獲得するなど順調に成長。昨年は1月に現世界ランカーのアルツール・ツピルカ(ポーランド)に10回TKO勝ち、7月のWBC世界ヘビー級挑戦者決定戦ではマイク・ペレス(キューバ)に判定勝ちを収めるなどして上位に進出してきた。191センチの身長に対し213センチと長いリーチを生かして左ジャブを突き、足をつかいながら角度とタイミングをつくって試合をコントロールする頭脳的技巧派といえる。19戦全勝(10KO)とクリチコと比較するとパワーの点で物足りなさは残るが、現時点では十分に評価できる実績といえよう。興味深いのは、ペレス戦でWBCの指名挑戦権を手に入れながら、その権利を放棄してまでクリチコに挑戦する点だ。挑戦のタイミングやマネージメントなどビジネス上の事情があるにせよ、ジェニングスなりに十分な勝算があってのことと思われる。これに対しクリチコは「ジェニングスは弱いチャンピオンへの挑戦を選んだのか、それとも強いチャンピオンへの挑戦を選択したのか――答えは試合で分かるだろう」と話している。
身長で7センチ勝るクリチコがいつものように圧力をかけて右ストレートを狙う展開が予想される。ここでジェニングスが委縮してしまうようだと勝負は早そうだ。王者の序盤KOも考えられる。14対1で不利とみられているジェニングスが番狂わせを起こすには、早い段階でクリチコのリズムを断ち切ることが絶対条件といえる。命綱ともいえる左ジャブが機能すれば絶対王者を慌てさせることも可能だろう。クリチコの圧倒的有利は不動だが、ジェニングスが前半にダメージを受けず、かつスタミナも消耗せずに中盤を迎えることができれば勝負の行方は分からなくなりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBA  :ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)
WBC  :デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)
IBF   :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO  :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

ビタリ&ウラディミールのクリチコ兄弟の並走は、ビタリが引退した13年12月で終わったが、依然として弟の天下は続いている。むしろ「兄の持っていたWBC王座も手に入れる」という新たなモチベーションができたことで、今後の活動にもプラス効果が望めそうだ。こうした一方、WBC王座はバーメイン・スティバーン(カナダ)から今年1月にデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)に移動した。連続KOは32で止まったが、スティバーン戦で初めて12ラウンドをフルに戦い切ったことでワイルダーの未知の部分が証明されることになったともいえる。そのワイルダーは6月に生まれ故郷のアラバマ州でエリック・モリナ(アメリカ)との初防衛戦が決まった。
クリチコに対しては今回のブライアント・ジェニングス(アメリカ)戦のあと、WBO1位のタイソン・フューリー(イギリス)が指名挑戦権を行使する意向を表明している。身長198センチ/リーチ206センチのクリチコに対し、24戦全勝(18KO)のフューリーは206センチ/216センチと体格で上回っており、実現すれば興味深いカードといえる。
このほかWBAのレギュラー王者ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)は、7月にフランチェスコ・ピアネッタ(イタリア)との初防衛戦を控えている。12年ロンドン五輪スーパー・ヘビー級金メダリストでプロ転向後は12連続KO勝ちのアンソニー・ジョシュア(イギリス)も着実にトップ戦線に割り込んできている。