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みどころ・試合内容 /
2015年12月21日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

五輪金のエリート王者 VS 王座奪回を狙う「倒し屋」
技巧派と強打者の新旧サウスポー対決

IBFのスーパー・ミドル級王座は07年10月にビュテが獲得し、4年半に9度の防衛後、カール・フロッチ(イギリス)に敗れて持ち主が変わった。そのフロッチは昨年5月の防衛戦を最後に活動休止状態になり、そのまま引退。前後して空位になった王座を継いだのがデゲイルだった。今年5月、アンドレ・ディレル(アメリカ)とのサウスポー対決で2度のダウンを奪って判定勝ち、フロッチの後継王者になった。そして今回、初防衛戦で迎えるのが2代前の王者、ビュテというわけだ。29歳の現王者がベルトを守るのか、それとも35歳の元王者が王座を取り戻すのか。
デゲイルは10歳でボクシングを始め、04年にはジュニアの世界選手権に出場するなど早々と頭角を現したものの、しばらくはヨーロッパで2位の地位に甘んじた。そんななか出場した08年北京オリンピックでは5試合を勝ち抜いて金メダルを獲得してみせた。09年2月のプロ転向後はWBAインターナショナル王座やイギリスの国内王座を獲得するなど2年間に10連勝を収めたが、11戦目にジョージ・グローブス(イギリス)に12回判定負けを喫して急停止を強いられた。しかし、以後はEBUヨーロッパ王座やWBCシルバー王座を獲得するなど再び連勝を続け、昨年5月には挑戦者決定戦も制した。デゲイルはテクニックに定評のあるサウスポーのボクサーファイター型だが、機をみて構えを左にスイッチすることもあり、動きそのものも変則的なところがある。フロッチのような一撃必倒のパンチを持っているわけではないが、22戦21勝(14KO)1敗とKO率も決して低くはない。今回同様、サウスポー対決となったディレルとの王座決定戦でも2回に2度のダウンを奪っている。
3年半ぶりの返り咲きを狙うビュテはルーマニア出身で、こちらもアマチュア時代に世界選手権で銅メダルを獲得した実績を持っている。プロデビューは03年11月のことで、以後はカナダのモントリオールを活動拠点にしている。NABF北米王座やWBC米大陸王座などを獲得後、アレハンドロ・ベリオ(コロンビア)との決定戦で11回TKO勝ちを収めてIBF王座を手に入れた。この王座は前述のとおり4年半に9度の防衛を果たしたが、6連続KOを含む7度のKO防衛がある点は特筆に値する事項といえよう。
デゲイルと同じサウスポーだが、こちらは「Le Tombeur」(倒し屋)のニックネームがあるように左ストレートやボディブローなどを中心にした強打に定評がある。34戦32勝(25KO)2敗と高いKO率を残している。反面、アマチュア時代から打たれた場合の耐久力に課題を抱えており、03年の世界選手権ではゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)にKO負けを喫している。プロ初黒星となったフロッチ戦ではダウンこそ免れたもののロープに釘付けになってストップされている。防衛戦でもあわやKO負けという窮地に陥ったこともあった。ビュテは常にKOのスリルを持ち併せた魅力的な強打者といえる。
変則の技巧派王者と強打の元王者という構図だが、オッズは9対2で現王者有利と出ている。強豪を相手に4年間で11連勝(6KO)をマークしていること、直近の試合でサウスポーを下していることなどがデゲイル有利の根拠といえそうだ。これに対しビュテは無冠になってからは1年以上のブランクが2度あり、この間の3戦は2勝(1KO)1敗とアピール度に欠ける。そんな状況下だけに35歳という年齢は不安を煽る要素にもなっているようだ。
デゲイルが忙しく動きながら的を絞らせずにポイントをピックアップしていくのか、それともビュテがボディブローで相手のスタミナを削ぎ落とし、そのうえで切り札の左ストレートを叩き込むのか。新旧サウスポー対決は序盤からスリリングな展開になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功

スーパー・ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :フェドル・チュディノフ(ロシア)
WBA暫定 :ビンセント・フェイゲンブッツ(ドイツ)
WBC   :バドゥ・ジャック(スウェーデン)
IBF    :ジェームス・デゲイル(イギリス)
WBO   :アルツール・アブラハム(ドイツ)

カール・フロッチ(イギリス)が引退し、アンドレ・ウォード(アメリカ)がライト・ヘビー級に転向を決めたいま、絶対的な存在がいなくなった。WBO王者のアルツール・アブラハム(ドイツ)が5度の防衛を果たして実績でリードしているが、33戦全勝(24KO)の長身サウスポー、ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)との指名防衛戦が義務づけられており、その試合が正念場になりそうだ。
WBC王者のバドゥ・ジャック(スウェーデン)はメイウェザー・プロモーションズの主軸選手で、4月の戴冠後、9月にはジョージ・グローブス(イギリス)を退けて初防衛も果たした。オーソドックス・スタイルを絵に描いたような正統派だが、防御に回ったときも不安をどう払拭するかが課題といえよう。16年には191センチの25歳、WBC1位のカルム・スミス(イギリス)の挑戦を受けることになりそうだ。
IBF王者のジェームス・デゲイル(イギリス)は今回のルシアン・ビュテ(ルーマニア)の挑戦を退けた場合、ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)との防衛戦がIBFから義務づけられている。WBA王者のフェドル・チュディノフ(ロシア)は5月の正王座決定戦で判定勝ちを収めたフェリックス・シュトルム(ドイツ)との再戦が内定しており、その試合が正念場になりそうだ。
このほか4度目の挑戦を狙うジョージ・グローブス(イギリス)、 捲土重来を期すアンドレ&アンソニーのディレル兄弟(アメリカ)に注目したい。

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