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みどころ・試合内容 / 2014年11月10日 放送

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11月17日放送

[WOWOWライブ] 11/17(月)よる9:00 [再] 11/24(月・祝)午前9:00
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3団体統一絶対王者ウラディミール、17度目の防衛戦へ!

3団体統一世界ヘビー級タイトルマッチ

ウラディミール・クリチコ

3団体統一世界ヘビー級チャンピオン

ウラディミール・クリチコ

(ウクライナ)

クブラト・プーレフ

IBF世界ヘビー級1位

クブラト・プーレフ

(ブルガリア)

>> 試合結果 <<
5R KO ウラディミール・クリチコ の勝利
>> 試合結果 <<
3-0 グリゴリー・ドローズド の判定勝ち
  • みどころ

絶対王者クリチコのV17戦
番狂わせを狙う20戦全勝の「コブラ」

この試合はIBFの指名試合として挙行されるもので、6月にはイベント開催権を巡って入札が行われ、クリチコ側が725万ドル(約8億円)で落札。当初は9月6日に開催される予定だったが、8月下旬にクリチコが上腕二頭筋を痛めたため2ヵ月延期された経緯がある。

2000年~03年にかけてWBO王座を5連続KO防衛した記録を持つクリチコは、06年にIBFで返り咲きを果たしてからは16度の防衛をマークしている。世界戦だけでも25戦(23勝18KO2敗)を行っており、返り咲いてからはWBO王者、WBA王者との統一戦にも圧勝している。25戦のうち世界王者経験者がのべ14人含まれているように、対戦相手の質も高い。直近の2試合に関してもアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)はWBAレギュラー王者、アレックス・リーパイ(オーストラリア)はWBO1位の指名挑戦者だった。ポベトキンからは計4度のダウンを奪って判定勝ち、リーパイは3度のダウンを奪って5回TKOに下している。

クリチコは198センチの長身と206センチの恵まれたリーチを生かして遠距離から左ジャブで突き放し、ここというところで右ストレートの大砲を放つ正攻法の右ボクサーファイターといえる。左は相手を牽制するだけでなくダメージを与える破壊力を持っており、極めて重要な役割を担っている。数々のKOを生み出した右は重量感があり、一撃で相手を沈めるパワーがある。危機を察すると足と左を多用して距離をキープするなど、ディフェンス能力にも長けている。20代のときに何度か痛い目に遭っているが、いまではその苦い経験がプラスに作用しているようだ。

挑戦者のプーレフは08年北京五輪にブルガリア代表として出場後にプロに転向した33歳で、ここまで20戦全勝(11KO)と無敗を保っている。12年から13年にかけてアレクサンデル・ディミトレンコ(ドイツ)、アレクサンデル・ウスティノフ(ベラルーシ)、トニー・トンプソン(アメリカ)と世界ランカーを連破してIBFのトップ・コンテンダーの地位に辿り着いた。上背はクリチコに4センチ及ばない194センチだが、アップライトの構えからフェイントを多用しながら左ジャブを繰り出し、好機に右で攻め込むスタイルを確立している。同じ左ジャブでもクリチコほどの破壊力はないが、その分、速くて執拗だ。出入りと間合いを外す足もある。「コブラ」というニックネームがあるが、一撃で仕留めるタイプではなく、徐々に毒を浸透させていって勝利を手繰り寄せる スタイルといえる。興味深いのは身長201センチのディミトレンコ、202センチのウスティノフ、196センチのトンプソンを苦にせずに攻略していることである。クリチコも「プーレフ自身がヘビー級として十分なサイズを持っており、テクニックも高いモチベーションもある。加えて私よりも大きな相手に勝っている。私の次に優れたヘビー級選手だ」と評して警戒している。

ともに左のジャブで試合の組み立てを図るタイプだけに、まずはリードパンチの差し合いに注目したい。ここでいつものようにクリチコが抜け出すようだと、中盤あたりで王者のKO防衛が見えてきそうだ。逆にプーレフが速い左と巧妙な位置どりでクリチコを惑わせることができれば、勝負の行方は分からなくなりそうだ。オッズは5対1でクリチコ有利と出ているが、その数字以上に番狂わせの可能性は高いカードといえる。

 


Written by ボクシングライター原功



デオンテイ・ワイルダー

デオンテイ・ワイルダー

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA SC :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBA    :ルスラン・チャガエフ(ウズベキスタン)
WBA暫定 :ルイス・オルティス(キューバ)
WBC    :バーメイン・スティバーン(カナダ)
IBF     :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO    :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

8年半に16度の防衛を果たしているウラディミール・クリチコ(ウクライナ)が頭ふたつ抜けた存在といえる。この2戦もWBAのレギュラー王者だったアレクサンデル・ポベトキン(ロシア)から4度のダウンを奪って大差の判定勝ち、今年4月にはWBOの指名挑戦者アレックス・リーパイ(オーストラリア)に5回TKO勝ちと、高い次元で安定した強さを誇っている。38歳のいまも衰えはみられないが、クブラト・プーレフ(ブルガリア)を迎えての今回のIBF指名防衛戦が、今後を占ううえでひとつの参考資料になりそうだ。

クリチコの兄ビタリ・クリチコ(ウクライナ)が返上したWBC王座は今年5月、バーメイン・スティバーン(カナダ)が継承した。初防衛戦で32連続KO勝ちの怪物、デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)の挑戦を受けることになっている。ここでワイルダーが戴冠を果たすようなことがあると、来年はクリチコ対ワイルダーという注目カードが話題になりそうだ。ただし、WBCはワイルダーの次はブライアント・ジェニングス(アメリカ)が指名挑戦者として控えており、大一番の実現は少し先になるかもしれない。こうしたなかWBOは11月29日のタイソン・フューリー(イギリス)対デレック・チゾラ(イギリス)の試合を挑戦者決定戦として認定しており、このライバル対決にも注目したい。  先物買いになるが、12年ロンドン五輪のスーパーヘビー級金メダリスト、アンソニー・ジョシュア(イギリス)にも要注目だ。ジョシュアはプロ1年で9連続KO勝ちを収め、すでにWBC18位にランクされている。来年のいまごろは世界挑戦のプランが具体化するところまで成長している可能性もある。

※11/7時点のデータを掲載しております。