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みどころ・試合内容 / 2014年5月19日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

元4階級制覇王者 VS 激闘型の前S・ライト級王者
パッキャオに対する事実上の挑戦者決定戦

マルケスは昨年10月12日、5階級制覇を狙って当時のWBO世界ウェルター級王者ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)に挑戦。どちらが勝ってもおかしくない接近した内容の試合だったが、2対1の判定を落とし目的を果たせずに終わった。一時は引退説も流れたが「ブラッドリーに雪辱したい」と再起を決意。8ヵ月ぶりのリングに上がる。一方のアルバラードはブラッドリー対マルケス戦の1週間後、ルスラン・プロボドニコフ(ロシア)を相手に地元コロラド州デンバーでWBO世界S・ライト級王座の初防衛戦に臨んだが、10回終了TKO負け。半年前に手に入れた虎の子のベルトを失うことになった。つまり、両者とも今回の試合が大事な再起戦ということになる。勝者はトップ戦線に残り、敗者は大きく後退というサバイバルマッチといえる。トップランク社のボブ・アラム・プロモーターは、この試合の勝者が、4月にブラッドリーに2年前の雪辱を果たしてWBO世界ウェルター級王座に返り咲いたマニー・パッキャオ(フィリピン)の次期対戦者になると強調しており、そういった視点からも注目されるカードだ。

マルケスは21年のプロキャリアを誇る40歳の大ベテランで、63戦55勝(40KO)7敗1分のレコードを残している。世界戦だけでも18戦(12勝5KO5敗1分)を経験している。対戦相手もパッキャオ(4度)やブラッドリーのほかフロイド・メイウェザー(アメリカ)、マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)ら同じ時代のスター選手がずらりと並んでいる。戦歴の中身の濃さもそうだが、驚異的なのはマルケスが四十路を迎えた現在も衰えをみせていないことだ。12年12月、39歳のときにパッキャオを右のカウンター一発で失神させた衝撃シーンは、いまもファンの記憶に鮮明に残っているはずだ。遡ってライト級時代にファン・ディアス(アメリカ)を連打で攻め落とした場面や、フェザー級で初の戴冠を果たしたマヌエル・メディナ(メキシコ)戦で下がりながら左右のコンビネーションを浴びせたシーンを思い出す人もいるに違いない。いまだに総合的に高い戦力を誇るマルケスだが、唯一ともいえる不安点がモチベーションである。ことあるごとにマルケスは「もうパッキャオとは戦う意味を感じない」と話しており、また雪辱すべき標的のブラッドリーも無冠になってしまった。そんななかで、いかに戦う意味を見出すのか。最大の敵はマルケス自身のなかに潜んでいるといえそうだ。そんな不安材料が響いてか、オッズはマルケス有利ながら9対4と意外に接近している。

一方のアルバラードは激闘型として知られる勇敢な右ボクサーファイターだ。極めてファイターに近い戦闘スタイルの持ち主だが、最近は足をつかいながら距離を保ち、左ジャブで相手をコントロールすることもある。ライバルのブランドン・リオス(アメリカ)との再戦が好例だ。ただし、今回は技術力が高く戦術面でも長けたマルケスが相手ということで、リスクを承知で本来の好戦的なスタイルで戦うのではないかと思われる。

早い段階でマルケスが主導権を奪うような展開になると、試合は一方的なものになり中盤あたりで勝負が決する可能性もある。アルバラードは先に仕掛け、カウンターに十分な注意をしながら相手に圧力をかける展開に持ち込みたいところ。アルバラードが前半でポイントをリードするようだと番狂わせの可能性が一気に跳ね上がりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



フロイド・メイウェザー

フロイド・メイウェザー

ウェルター級トップ戦線の現状

WBA   :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
WBA暫定:キース・サーマン(アメリカ)
WBC   :フロイド・メイウェザー(アメリカ)
IBF    :ショーン・ポーター(アメリカ)
WBO   :マニー・パッキャオ(フィリピン)

いま、147ポンド(約66.6キロ)を体重上限とするウェルター級トップ戦線は大きな注目を集めている。主役ともいえるフロイド・メイウェザー(アメリカ)は5月3日、WBA王者だったマルコス・マイダナ(アルゼンチン)に判定勝ちを収めて2団体の統一王者になった。その3週間前にはマニー・パッキャオ(フィリピン)がWBO王者だったティモシー・ブラッドリー(アメリカ)に同じく判定勝ち、約2年ぶりの返り咲きを果たしている。この両者の対決は数年前から期待されてきたが、プロモーターやテレビ局の壁に阻まれて実現しないまま現在に至っている。最高位に並び立ったいまが最後の対戦好機と思われる。関係者の英断を期待したい。

WBA暫定王者キース・サーマン(アメリカ)とIBF王者ショーン・ポーター(アメリカ)もメイウェザーとの対戦を望んでいる。
「勝負(メイウェザー戦)は来年。その前にポーターと戦いたい」とステップを踏む考えのサーマンに対し、ポーターは「メイウェザーと戦えるならいつでもOK」と即対戦にも自信をみせている。ただし、ふたりとも知名度や実績の面で5階級制覇のスーパースターとは大きな開きがあるため、実現はもう少し先になりそうだ。

今回のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)対マイク・アルバラード(アメリカ)の試合はタイトルこそかからないが、WBO王者パッキャオへの事実上の挑戦者決定戦としての意味があるだけに注目度も高い。

このほか、メイウェザー対マイダナのセミファイナルでルイス・コラーゾ(アメリカ)から3度のダウンを奪って判定勝ちを収めたアミール・カーン(イギリス)、IBFの指名挑戦権を持つケル・ブルック(イギリス)、捲土重来を期すブラッドリー、さらに前IBF王者デボン・アレキサンダー(アメリカ)といった王者と同等の力量を持つランカーが控えているだけに、このクラスの動きからは今後も目が離せない。


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