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みどころ・試合内容 / 2014年3月24日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

歴代3位の10連続KO防衛なるか
挑戦者アダマは「マシンガン」の異名を持つタフ男

ここ2年ほどでゴロフキンの注目度は世界的な広がりをみせてきた。もともとアマチュアの世界選手権優勝や04年アテネ五輪銀メダル獲得など輝かしい実績を持ってはいるゴロフキンだが、10年に暫定王座を獲得した直後はローカルな注目の範囲に留まっていた。ところが12年、ゴロフキンを擁するビタリ&ウラディミールのクリチコ兄弟主宰のK2プロモーションズが推し進めたアメリカ進出策が奏功。以後、ゴロフキンは一戦ごとに飛躍を遂げてきた。アメリカ初登場のグルツェゴルツ・プロクサ(ポーランド)とのV5戦は60万軒台だった米国HBOテレビの視聴軒数は、昨年11月のカーティス・スティーブンス(アメリカ)とのV9戦では2倍以上の数字を打ち出すまでになっている。

記録面での注目度もアップしている。タフネスを誇ったプロクサやガブリエル・ロサド(アメリカ)、石田順裕(グリーンツダ)、さらにマシュー・マックリン(イギリス)、スティーブンスらを次々と倒し、連続KO防衛を9まで伸ばしているのだ。今回もKOで仕留めると10連続KO防衛となり、史上3位タイ記録となる。選手としての評価も上昇中だ。2年ほど前までミドル級はセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン=現WBC王者)の独壇場だったが、いまやそのマルチネスをも凌ぎパウンド・フォー・パウンドの上位に名を連ねるまでになっている。

28戦全勝(25KO)、KO率は現役世界王者のなかでも最高値の89パーセントをマークしているように、ゴロフキンの最大の魅力は両手にハンマーを持っているかのような頭抜けたパンチ力にある。石田を右一発で吹っ飛ばしたかと思うと、マックリンは左のボディブローで沈めるなど、パンチも多彩だ。その一方で「圧力のかけ方が半端なく巧い」(石田)という技術力もあるのだから、相手にとっては厄介だ。加えてアマ350戦(345勝5敗 ※国際大会だけでも15敗との情報もある)、プロ28戦、合計378戦でダウン経験が一度もないという体の頑丈さも持ち併せている。ゴロフキンをスーパー王者に昇格させ、ランカー陣に次のチャンスを与えようとWBAが考えたのも理解できないではない(これはゴロフキンが拒否)。いまのところ手の打ちようがないほどの強さを誇っているといっていいだろう。

そんな王者に挑むアダマは「マシンガン」の異名を持つ33歳。出身はガーナだが、近年はアメリカのフロリダ州やイリノイ州をホームにしている。世界挑戦はこれが2度目となる。IBF1位として挑んだ12年3月のダニエル・ギール(オーストラリア)戦は明確な差をつけられての判定負けだったが、潜在能力の高さとタフネスの面で目を引くものがあった。その後は2連勝で再挑戦のチャンスをつかんでいる。25戦(22勝16KO3敗)のうちガーナで15戦をこなしたほか、チェコやアメリカ、オーストラリアでも試合経験がある。ニックネームほどの特別な攻撃力があるわけではないが、比較的ディフェンスは固く、バランスのとれた戦力を備えている選手といえる。なによりも打たれ強さには定評がある。アダマは「番狂わせを起こしてみせるよ」と自信を口にしている。

アダマの底力を軽視することは危険だが、それでも攻撃力をはじめとした現有戦力を比較した場合、ゴロフキンが大きく勝っていることは間違いない。序盤から圧力をかけて流れをつかみ、中盤あたりでヤマをつくるとみるのが常識的な線といえよう。今回も豪腕が唸りをあげそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



<資料>連続KO防衛の歴代記録

(1)17連続KO防衛 ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ) S・バンタム級
(2)14連続KO防衛 ダリウス・ミハエルゾウスキー(ポーランド) L・ヘビー級
(3)10連続KO防衛 ロベルト・デュラン(パナマ) ライト級
ナジーム・ハメド(イギリス) フェザー級
(5)9連続KO防衛 ヘンリー・アームストロング(アメリカ) ウェルター級
カルロス・サラテ(メキシコ) バンタム級
フェリックス・トリニダード(プエルトリコ) ウェルター級
ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン) ミドル級
(9)8連続KO防衛 ホセ・クエバス(メキシコ)、リカルド・ロペス(メキシコ)、
エデル・ジョフレ(ブラジル)、カオサイ・ギャラクシー(タイ)、
トミー・バーンズ(カナダ)、アーロン・プライアー(アメリカ)、
シェーン・モズリー(アメリカ)
ゲンナディ・ゴロフキン

ゲンナディ・ゴロフキン

ミドル級トップ戦線の現状

WBA:ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBC:セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
IBF :フェリックス・シュトルム(ドイツ)
WBO:ピーター・クィリン(アメリカ)

2年ほど前まで、この階級の主はセルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)だったが、いまはゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)が取って代わった感がある。もっとも直接対決が実現したわけではないので、ここはぜひとも統一戦で拳を交えてほしいところだ。ただし、マルチネスは6月にミゲール・コット(プエルトリコ)の挑戦を受けることになっており、これを退ける大仕事が待っている。ゴロフキンも今回のオスマヌ・アダマ(ガーナ)とのV10戦をクリアしないことには話が先に進まない。

IBF王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)はダーレン・バーカー(イギリス)を2回で屠って返り咲きを果たしたベテランだが、主戦場のドイツを離れることがなく、またセルフ・マネージメントということもあって他団体との統一戦は難しい状況となっている。WBO王者ピーター・クィリン(アメリカ)は30戦全勝(22KO)の30歳で、王者でありながらなお高い潜在能力を秘めた選手といえる。ゴロフキンの近未来の最大のライバルになる可能性がある。4月に元WBO暫定世界S・ウェルター級王者ルーカス・コネクニー(チェコ)との防衛戦が決まっている。

マルチネスがコット戦を優先するため、WBCは1位のマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)と2位のドメニコ・スパダ(イタリア)とで暫定王座決定戦を行うことを決めている。ともに3度目の世界戦だが、パンチ力で勝るルビオに分があるカードといえる。

若手ではトップランク社が期待を寄せる長身サウスポー、ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)に注目したい。もちろんWBC24位にランクされる村田諒太(三迫)の今後にも要注目だ。


  • みどころ

元王者同士のサバイバルマッチ
オッズは13対8でオルティス有利だが…

いまウェルター級は最もホットな階級のひとつといえる。4月12日にはマニー・パッキャオ(フィリピン)対ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)、5月3日にはフロイド・メイウェザー(アメリカ)対マルコス・マイダナ(アルゼンチン)という大一番が控えている。

そんななか、今回のコラーゾ対オルティスも見逃せないカードといえる。コラーゾは122戦97勝25敗のアマチュア戦績を残して2000年にプロ転向した32歳で、05年4月〜06年5月までWBA世界ウェルター級王座に君臨した実績を持っている。無冠になって8年近くになるが、現在もWBA3位の好位置にいる。39戦34勝(17KO)5敗。

オルティスはアマチュアで161戦141勝20敗の戦績を残し、04年6月にプロ転向を果たした。6年ほど前にトップランク社からゴールデンボーイ・プロモーションズに移籍し、11年4月にアンドレ・ベルト(アメリカ)に打ち勝ってWBC世界ウェルター級王座を手にした。しかし、初防衛戦でメイウェザーに4回KO負けを喫し、在位は5ヵ月に終わった。翌12年6月の再起戦では伏兵に顎の骨を折られて逆転のTKO負け。今回はそれ以来の実戦となる。

サウスポー同士の試合だが、パンチ力で勝るオルティスがオッズでは13対8と支持を集めている。錆がなければその数字どおりの結果が出ても不思議ではないが、やはり2連敗後の1年半以上のブランクは気になる。加えてコラーゾのしぶとさも無視できないものがある。総合的にみれば五分と五分といえそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



  • みどころ

カナダの元世界王者対決
オッズは5対4と接近 わずかにパスカルに分

パスカルはカリブ海のハイチ出身、ビュテは東ヨーロッパのルーマニア出身と故国は異なるが、ともにプロデビュー時からカナダをホームにして活躍している人気者だ。しかも30歳を過ぎた元世界王者同士。トップ戦線残留をかけたサバイバルマッチである。

パスカルは04年アテネ五輪(ミドル級)に出場するなどアマチュアで121戦103勝18敗の戦績を残し、05年にプロデビュー。09年6月〜11年5月までWBC世界ライト・ヘビー級王座に君臨した実績を持っている。当時48歳4ヵ月だったバーナード・ホプキンス(アメリカ)に王座を追われたが、その後は2連勝と復調している。スピードとテクニックに定評のある右のボクサーファイター型で、戦績は31戦28勝(17KO)2敗1分。

対するビュテはアマチュア時代に2度の世界選手権出場の実績を持つサウスポーの強打者で、32戦31勝(24KO)1敗という高いKO率を誇る。187センチの長身から繰り出す左アッパー、フックは相手を一撃で夢の国に送り込む威力を持っている。07年10月〜12年5月までIBF世界S・ミドル級王座を9度防衛(7KO)した実績を誇る。反面、自身の耐久面にも課題を抱えている。その分、試合は常にスリリングだ。

ふたりとも単独で1万人を集めるほどの人気者だけに、世界王座はかからないものの大きな注目カードといえる。総合力はほぼ互角だが、ビュテが12年11月以来の試合になる点が少々気になる。そんな不安を反映してか、オッズは5対4でわずかながらパスカル有利と出ている。序盤から駆け引きを多用した激しい主導権争いが展開されそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



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