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みどころ・試合内容 / 2014年6月16日 放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

世界を股に活躍する「驚異の男」 VS 元3階級制覇王者
距離を巡る攻防に注目 オッズは2対1で王者

4年前からミドル級のトップで活躍するパウンド・フォー・パウンド上位常連のマルチネスに、プエルトリコ初の4階級制覇を狙ってコットが挑むという注目の一戦。39歳のサウスポー王者が体格の利を生かしてベルトを守るのか、それともコットが距離を潰して偉業を達成するのか。

マルチネスは97年のプロデビュー後は自国アルゼンチンで勝利を重ねたが、02年からホームをスペインに移し、さらにディベラ・エンタテインメント社と契約してからの最近の7年間はアメリカを主戦場としている。08年に33歳でWBCのS・ウェルター級王座を獲得し、10年には35歳でミドル級王座も手に入れた。一度は本人の望まぬかたちで"ダイヤモンド王者"という肩書を授かりレギュラー王座から遠ざかったが、12年9月にフリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)を下してベルトを取り戻した。昨年4月には当時のWBA同級暫定王者マーティン・マレー(イギリス)を相手に11年ぶりに地元のリングに上がり、判定勝ちで初防衛を果たしている。身長178センチ、リーチ191センチとミドル級では平均的な体格だが、動きながらサウスポー・スタンスから速い左右のパンチを繋ぐタイプで、ポール・ウィリアムス(アメリカ)を左の一撃で失神させたようにパンチ力もある。接近戦を避けるためにアウトボクシングに徹することもできるなど、総合的な能力は高い。
ただし、近年は不安定な戦いが目立つ。マシュー・マックリン(イギリス)戦、チャベス戦、マレー戦と3試合続けてダウンを喫しているのだ。特にチャベス戦では最終回にあわや逆転KOかという痛烈なダウンを喫し、その際に膝を痛めるという不運も重なった。さらにマレー戦では拳を痛めるなど、このところ故障も続いている。そのため今回の試合が1年2ヵ月ぶりの実戦ということになる。「調整は順調にいった。膝や拳も心配ない」と陣営は好調を強調するが、やはり不安は拭えない。55戦51勝(28KO)2敗2分。

一方のコットは2000年のシドニー・オリンピック出場後にプロ転向を果たし、S・ライト級王座を獲得したのを皮切りにウェルター級、S・ウェルター級と10年間で3階級制覇を成し遂げている。戦績は42戦38勝(31KO)4敗。特筆すべきは04年9月から12年12月までの21戦、つまりキャリアの半分が世界戦であるという点だ。17勝(14KO)4敗と4つの黒星はあるが、これはアントニオ・マルガリート(メキシコ)、マニー・パッキャオ(フィリピン)、フロイド・メイウェザー(アメリカ)、オースティン・トラウト(アメリカ)という錚々たるメンバーを相手にしてのもので、決してコットの評価を下げる内容ではなかったことを付記しておく必要がある。

ガードを固めて圧力をかけ中近距離で上下に強打を打ち分ける好戦的なスタイルの持ち主で、高い攻撃力を誇る。特にボディ打ちは巧みで、多くの試合で攻略の糸口になってきた。ただし、身長、リーチとも170センチのコットは中重量級では小柄な部類に入るだけに、初のミドル級の試合で体格差が大きなハンディキャップになる可能性もある。

ともにパンチ力があるだけに序盤から目の離せないスリリングな攻防が展開されそうだ。注目すべきはマルチネスの出方だ。足をつかったアウトボクシングをベースに戦うのか、それともリスクを承知で早い段階からKOを狙って出るのか。身長で8センチ、リーチで21センチ劣るコットはガードに留意しながら飛び込むチャンスを狙うことになるが、マルチネスがサウスポーであることを考えると距離を詰めることは容易な作業ではなさそうだ。左のボディブローが機能するかどうかがマルチネス攻略のカギになりそうだ。ちなみにオッズは2対1でマルチネス有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功



ゲンナディ・ゴロフキン

ゲンナディ・ゴロフキン

ミドル級トップ戦線の現状

WBA   :ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)
WBA暫定:ドミトリー・チュディノフ(ロシア)
WBC   :セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)
WBC暫定:マルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)
IBF    :フェリックス・シュトルム(ドイツ)
WBO   :ピーター・クィリン(アメリカ)

2年前まではセルヒオ・マルチネス(39歳=アルゼンチン)がミドル級の顔だったが、現在はWBA王者のゲンナディ・ゴロフキン(32歳=カザフスタン)がその座を取って代わった感がある。3試合連続でダウンを喫するなど安定感を欠いているマルチネスに対し、ゴロフキンは10連続KO防衛をマークしているのだから当然かもしれない。旬が過ぎないうちに直接対決を見たいものだ。

WBA暫定王者ドミトリー・チュディノフ(27歳=ロシア)を除く5人はいずれも三十路と、全体的に年齢は高い。4月にWBCの暫定王座を獲得したマルコ・アントニオ・ルビオ(メキシコ)が33歳、昨年12月に4度目の戴冠を果たしたIBF王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)は35歳になった。WBO王者ピーター・クィリン(アメリカ)も6月22日で31歳になる。

ランカー陣ではWBA1位に躍り出たジャーロッド・フレッチャー(30歳=オーストラリア)、08年北京五輪に出場した実績を持つWBO1位のビリー・ジョー・サウンダース(24歳=イギリス)、同じく北京五輪出場経験を持つ元トップアマ、マット・コロボフ(31歳=ロシア)らに勢いがある。こうしたなかにWBC20位にランクされるロンドン五輪金メダリスト、村田諒太(28歳=三迫)が割って入る日も遠くはなさそうだ。


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