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みどころ・試合内容 / 2013年10月6日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

3団体統一V14王者 VS 26戦全勝のWBA王者
オッズは13対2でクリチコ有利

63戦60勝(51KO)3敗の3団体統一王者クリチコと、26戦全勝(18KO)のWBAレギュラー王者ポベトキンが拳を交える大一番。ウクライナの「鋼鉄の拳」クリチコの天下が続くのか、それともロシアの至宝ポベトキンが新しい時代を築くのか。

06年にIBF王座を獲得して3年ぶりの返り咲きを果たしたクリチコは、この7年半の間にWBO王座とWBA王座を吸収。それらを含めて14度の防衛に成功している。そのうち11度はKO、TKOという圧倒的な勝利である。ピンチらしい場面も皆無で、高い次元で安定した力量を見せつけてきた。そのほとんどは地元ドイツでの試合だったが、今回は相手の地元ロシアのモスクワに乗り込んでの試合となる。これはポベトキン側のウラド・フリュノフ・プロモーターが2323万ドル(約23億円)という驚愕の金額提示をして興行権を落札したためで、クリチコには75パーセントに相当する約17億4000万円の報酬が約束されている。ポベトキンにも約5億8000万円)が支払われる予定だ。

206センチのリーチを生かした左ジャブで相手をコントロールしておき、ここというタイミングで伝家の宝刀、右ストレートを打ち下ろす――これがクリチコの必勝パターンといえる。相手にとって厄介なのは、これらに加えクリチコが巧みに足を使ううえ、中長距離から繰り出す左フックにも破壊的な威力があることだ。飛び込むには距離があり、入ろうとしても逃げられる。攻め手を探っているところにワンツー、左フックが飛んでくるというわけだ。V13戦のマリウシュ・ワフ(ポーランド)のようにガードを高く上げて被弾を防ぐ工夫をした挑戦者もいたが、ポイントを稼ぐことはできないまま終わった。耐久力に課題を抱えていることは誰もが知っているが、クリチコが最後にダウンを喫したのは05年9月のこと(サミュエル・ピーター戦)。以来、8年間は誰も致命的なパンチを打ち込めていないことになる。198センチの身長同様、極めて高く堅牢な牙城といえる。

クリチコが96年のアトランタ五輪S・ヘビー級金メダリストなら、WBA王者のポベトキンも04年アテネ五輪の同級優勝者だ。この試合は金メダリスト対決でもある。

ポベトキンはアマチュアで132戦125勝7敗の戦績を残し、05年6月にドイツでプロデビュー。身長188センチ、リーチ191センチ、体重105キロ前後と現在のヘビー級にしては決して大柄ではないが、スピードとパンチの回転力には定評がある。KO率は約69パーセントだが、総体的にはまとまりある選手といえる。もともとクリチコとは08年12月にIBFの指名挑戦者として対戦することになっていたが、直前で足を傷めてキャンセルするなど、何度か対戦の機会を自らの理由でフイにしてきた経緯がある。自身も34歳になり、今回は機が熟したと判断しての対戦決行と思われる。どんな策を練ってリングに上がるのか、まずはその点に注目したい。

体格、経験、パワーの点で大きな差があるだけに、クリチコ有利は絶対的なものといえる。オッズも13対2と統一王者(クリチコ)有利と出ている。いつものように左ジャブでコントロールすることができればジャッジの手を煩わらすことなく試合は終わるものと思われる。しかし、ポベトキンが先に仕掛け、クリチコに精神的圧力をかけることが出来れば試合は面白くなりそうだ。クリチコの左ジャブと右ストレート、ポベトキンのスピードとパンチの回転力に注目したい。

 


Written by ボクシングライター原功



ウラディミール・クリチコ

ウラディミール・クリチコ

ヘビー級トップ戦線の現状

WBA スーパー:ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBA       :アレクサンデル・ポベトキン(ロシア)
WBC       :ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
IBF        :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)
WBO       :ウラディミール・クリチコ(ウクライナ)

ウラディミールが06年4月にIBF王座、ビタリが08年10月にWBC王座をそれぞれ獲得して以降、クリチコ兄弟(ウクライナ)の天下独占状態が続いている。この間、WBA王者だったデビッド・ヘイ(イギリス)が大きな期待を集めてウラディミールに挑んだが、まったく何もできないまま敗退。それ以外は勝敗の興味の薄いカードが続いてきたというのが実状である。その責任の一端はアメリカ勢の不調にあるといっていいだろう。現在でもデビューから29連続KO勝ちのデオンテイ・ワイルダーが目立つ程度で、あとはビタリに完敗を喫しているクリス・アレオーラが上位で踏ん張っているぐらいだ。アメリカは国内での世界ヘビー級タイトルマッチ開催からも遠ざかっている。こうしたなかワイルダーにかかる期待は大きいものがあるが、まだまだテストを繰り返している段階だ。勝負は来年以降になりそうだ。

現状ではIBFの指名挑戦権を獲得しているクブラト・プレフ(ブルガリア)が王座に近い位置にいるといえる。


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