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みどころ・試合内容 / 2013年5月20日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

正真正銘の王者 VS メキシコの新たな伝説
勝者がメイウェザー戦に前進

当初、この時期にアルバレスは3階級制覇の実績を持つミゲール・コット(プエルトリコ)と対戦する計画を進めていた。ところが、そのコットが昨年12月にトラウトに判定負け。こうした流れで今回のトラウト対アルバレスが実現したわけだ。本来、このカードはフロイド・メイウェザー(アメリカ)対ロバート・ゲレロ(アメリカ)と同時開催の予定だったが、今回の勝利を前提に9月に対戦を迫ったアルバレスに対しメイウェザーが契約を拒否。そのためそれぞれが別興行に出場することとなったという経緯がある。

今回のイベントはオスカー・デラ・ホーヤ(アメリカ)の「ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)」と、サンアントニオに拠点を置く元世界王者ジェシー・ジェームス・レイハ(アメリカ)率いる「レイハ&バター・プロモーションズ」の共催で行われる。かつて世界戦のリングで拳を交えた者同士が引退後に協力して後輩たちのイベントを手掛けるわけだ(※95年12月、デラ・ホーヤが2回終了TKO勝ち)。最高でも300ドル(約2万8800円)、最も安価な席で10ドル(約960円)ということもありチケットの売れ行きは好調で、予定した3万席は早々に埋まり、プロモーターは席を増設しなければならないほどと伝えられる。

世界王者同士の無敗対決というバランスのとれたカードだが、人気はアルバレスが二枚も三枚も上だ。テキサス州はメキシコ系が多い地ということもWBC王者の人気に拍車をかけている大きな要因といえる。そのアルバレスは22歳。2年前に20歳で現在の王座を獲得し、これが6度目の防衛戦となる。42戦41勝(30KO)1分の戦績が示すとおりの強打者だが、パワーに頼った一発屋ではない。

丹念に左ジャブを突いて距離を測り、好機には多彩なブローで攻め落とすという高い総合力を誇る。V3戦ではカーミット・シントロン(プエルトリコ)、V4戦ではシェーン・モズリー(アメリカ)と元王者を完ぺきな内容で退けており、確実に地力を上げていることがうかがえる。今回の相手トラウトは11年2月に兄リゴベルト・アルバレスから王座を奪った宿敵ということもあり、22歳のWBC王者は高いモチベーションを持っている。

一方のトラウトは「NO DOUBT」(疑いのない、正真正銘)のニックネームを持つサウスポーのテクニシャンだ。身長177センチ、リーチ183センチとこのクラスにしては大柄で、その体格を利した戦い方をすることで知られている。足をつかいながら右リードを多用して相手をコントロール、好機には左右をまとめるという戦い方を身上としている。昨年12月のコットがそうだったように、相手としてはトラウトの懐が深いため距離の策定に戸惑い、無為にラウンドを重ねて終わってみたら判定を落としていたというケースが多い。自ら光を放つタイプではないが、相手にとっては実に厄介な選手といえる。こちらも26戦全勝(14KO)と無敗だ。

2対1のオッズが示すように攻撃力で勝るアルバレス有利は動かしがたいところといえる。最大限にパワーを生かせる中間距離の戦いに持ち込むことができれば、ジャッジの手を煩わせることなく試合を終わらせることも可能だろう。ボディを攻めてから顔面にパンチをまとめるシーンが見られるかもしれない。その一方でトラウトの技巧の前にアルバレスの強打が空回りする可能性もある。噛み合わせの甘いままラウンドを重ね、微差でWBA王者の手が挙がることも十分に考えられる。

 


Written by ボクシングライター原功



サウル・アルバレス

サウル・アルバレス

S・ウェルター級トップ戦線の現状

WBA スーパー:フロイド・メイウェザー(アメリカ)
WBA:オースティン・トラウト(アメリカ)
WBC:サウル・アルバレス(メキシコ)
IBF:イシェ・スミス(アメリカ)
WBO:ザウルベック・バイサングロフ(ロシア)

フロイド・メイウェザー(アメリカ)は昨年5月にミゲール・コット(プエルトリコ)に勝ってWBAのスーパー王者の称号を手にしたが、今後、この階級で活動するかどうかは未定だ。実質的にこの階級の双璧はWBAのレギュラー王者オースティン・トラウト(アメリカ)と、WBC王者サウル・アルバレス(メキシコ)ということになる。よって今回の統一戦は文字どおりの頂上決戦といっていいカードだ。

ランカー陣ではコットの実績と力量が際立っている。このところメイウェザー、トラウトを相手に判定を落としているが、まだまだ老け込む年齢ではないだけに、もうひと暴れを期待したい。これに続くのがエリスランディ・ララ(キューバ)、バーネス・マーティロスヤン(アルメニア)、カルロス・モリナ(アメリカ)といったあたりか。デメトリアス・アンドレイド(アメリカ)、ヨナタン・ゴンサレス(プエルトリコ)の北京五輪組にも注目したい。


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