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みどころ・試合内容 / 2013年1月7日放送

みどころ・試合結果

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  • みどころ

「ハワイアン・パンチ」 VS 「メキシコのタイソン」
KO決着必至の統一戦 オッズは9対4でビロリア有利

フライ級では極めて珍しい2団体の統一戦。WBO王者ブライアン・ビロリアは36戦31勝(18KO)3敗2分とKO率は5割だが、ツボにはまると一気にもっていく爆発力を備えている。一方、WBA王者エルナン・マルケスは「タイソン」の異名そのままのサウスポーの強打者。112ポンド(約50.8キロ)と軽量のクラスだが、KO決着が約束されたカードといえる。

フィリピン系アメリカ人のビロリアはシドニー五輪に出場した実績を持つエリートだが、プロでは紆余曲折を経て現在のポジションを確立した。豪快な1回KOでWBCのL・フライ級王座を獲得したのは7年前のこと。一気にブレークするかと思われたが、雑な攻防を突かれてV2戦で王座から陥落。奪回を狙った試合でも2度、チャンスをフイにしている。再浮上は09年のことだった。ウリセス・ソリス(メキシコ)を豪快な11回KOで斬って落としIBFで返り咲きを果たしたのだ。ところが今度もV2戦で王座を失ってしまう。選手生命が危ぶまれるほどの痛烈な12回TKO負けだった。

浮沈が激しいビロリアが安定した評価を得るようになったのは、まだ最近のことだ。11年7月にフリオ・セサール・ミランダ(メキシコ)を破ってWBO世界フライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成。初防衛戦では下馬評を引っくり返してジョバンニ・セグラ(メキシコ)を圧倒(8回TKO)、鬼門のV2戦ではかつての宿敵オマール・ニーニョ(メキシコ)を寄せつけずに9回TKOで退けた。31歳の現在、充実期を迎えた感がある。

WBA王者エルナン・マルケスも挫折を乗り越えていまの地位についている。05年のプロデビューから27連勝(20KO)で一気に世界戦線に割り込んできたが、伏兵に連勝を止められ、初の世界挑戦ではノニト・ドネア(フィリピン)に8回TKO負け。しかし、本当の強さを身に着けたのは、この連敗後のことだ。11年4月にルイス・コンセプション(パナマ)を壮絶な打撃戦のすえ11回TKOで下してWBA世界フライ級王座を獲得。再戦を含めて2度の防衛を果たし、7連勝(5KO)と勢いを取り戻している。

相手に圧力をかけながら上下にパンチを散らし、流れのなかで得意の左フックに繋げるブライアン・ビロリア。左構えから左ストレートを飛ばし、相手の入り際に右フックを引っ掛けるエルナン・マルケス。左右の構えは異なるが、ともに決め手を持っているだけに試合は序盤からスリルに富んだものになりそうだ。
11度の世界戦(7勝4KO3敗1無効試合)をこなしているビロリアが経験値で勝ることもあり、オッズは9対4でWBO王者有利と出ている。

 


Written by ボクシングライター原功



五十嵐俊幸

五十嵐俊幸

フライ級トップ戦線の現状

WBA:エルナン・マルケス(メキシコ)
WBA 暫定:ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
WBC:五十嵐俊幸(帝拳)
IBF:モルティ・ムサレーン(南アフリカ共和国)
WBO:ブライアン・ビロリア(アメリカ)

このクラスの勢力図はメキシコを中心とした中南米、日本やフィリピン、タイなどのアジア勢、そして南アフリカ共和国勢に大別できる。暫定を含め5人の王者がいるが、IBF王者モルティ・ムサレーン(南アフリカ)が3年間に4度の防衛を果たしているほかは、4人が2度以下(マルケス=2度、レベコ=2度、五十嵐=1度、ビロリア=2度)と防衛回数は比較的少ない。実績や知名度ではWBO王者ビロリアがトップを行くが、まだまだ絶対的なものとはいえない。
階級も国境もボーダーレスの時代を迎えつつあるだけに、五十嵐俊幸(帝拳)にも近い将来、統一戦のプランが持ち上がるかもしれない。ただし、その前にWBCの指名挑戦者エドガル・ソーサ(メキシコ)との防衛戦をクリアすることが前提になる。また、WBOは今回のビロリア対マルケスの勝者に対し1位のミラン・メリンド(フィリピン)との防衛戦を義務づけている。

このほかランカーではOPBF東洋太平洋王者のロッキー・フェンテス、五十嵐の前の王者ソニーボーイ・ハロ、WBOの地域王座を持つフロイラン・サルダールなどフィリピン勢の躍進が目立つ。
再起後4連勝(2KO)の元王者ルイス・コンセプション(パナマ)にも、もうひと暴れを期待したい。

王者たちにとってもっとも怖い存在は、こうしたランカー陣よりもL・フライ級から近い将来に参戦してくると思われるローマン・ゴンサレス(ニカラグア)ではないだろうか。


  • みどころ

軽量級の破壊者 VS KO率78%の雄鶏
ロマゴンの4連続KO防衛なるか

日本にもお馴染みのゴンサレスは33戦全勝(28KO)という完璧のレコードを誇る25歳の右ボクサーファイター型。適度にガードを固めながら相手にプレッシャーをかけ、距離を詰めてからはワンツー、左の上下、アッパーなど多彩なコンビネーションで攻め落としてしまう。一発一発のパンチは強く正確だ。08年に初の王座(WBAミニマム級)を献上するかたちとなった新井田豊(横浜光)が「とにかく次元が違った」と脱帽したほどである。

ただ、階級を上げてきたことでゴンサレスも新たなテストを課されてもいる。自分よりも大きく、タフな相手との対戦が増えているのだ。近い将来、フライ級に上げて3階級制覇を目指すゴンサレスにとって、体格差は誰よりも怖い敵といえるだろう。

そういった意味では今回のエストラーダは難敵といえる。世界的な実績は少ないが、23戦22勝(18KO)1敗の22歳は不気味だ。12連続KOを含む78パーセントのKO率ももちろんだが、このエストラーダは過去の23戦のほとんどをフライ級〜バンタム級で戦ってきた選手なのである。

若くて勢いのある大きな相手をどう攻め崩すか。被弾した際にどう対処するのか――ゴンサレスにとって今回の防衛戦は、いくつかの未知の部分が試される試合になりそうだ。

 


Written by ボクシングライター原功



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